[ニュース] Facebookユーザーの4つのタイプに分類?!:あなたはどのタイプ

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)なしでは生活できない!というほどではないものの、便利な機能に著者も毎日お世話になっています。

日本で人気のSNSはトークアプリのLINE。消費者行動を分析する会社であるニールセンの調べによると「LINE」はスマートフォン利用者の約80%にあたる4,807万人が利用しており、続いてtwitterの2,392万人、facebookの2,093万人、Instagramの1,294万人と続きます(Nielsen,2017)。

その人気のSNSの一つfacebookのユーザー分析の結果が公表されました。Facebookは世界的には平均して12.8億人が、平均して毎日35分が費やされるメガ・ソーシャルメディア。

一種の社会現象的な様相をみせるSNSの利用者増加傾向に対して、アメリカ、ユタ州のブリガムヤング大学のトム・ロビンソン氏は、「なぜ、人々は自分の生活を見せたがるのか?」 「なぜあなたは”いいね”をするのか?」を研究しました。Facebook利用者として興味深かったのでここに紹介します。

その研究ではFacebook利用者分析によると利用者は4つのタイプ(関係構築者:relationship builders, 噂話の広め役:town criers, セルフィー/自撮り:selfies, ウィンドウショッピングする人:window shoppers)に分類されると結論されました。

facebookのログインページ
facebookのログインページ

カテゴリー1:関係構築者:relationship builders

関係構築者は、投稿しまた他の人の投稿にもコメントします。さらに、仮想世界を超えて実際の関係を強化するために、追加のFacebook機能を使用。 ロビンソン氏は、「彼らは実生活の延長として、家族や実生活の友達と一緒にSNSを利用している」コメントしています。 このグループの人々は、「Facebookは私の家族への愛を表現するのに役立ち、私の家族は私に愛を表現」しています。

カテゴリー2:噂話の広め役:town criers

噂話の広め役は、個人の写真などの情報を共有するのではなく、「何が起こっているのかを誰にも知らせたい」人たち。ニュースの記事を再投稿したり、出来事を発表したりします。一方、自分のプロフィールページは無視し、家族や友人を更新することを好むかもしれません。
町の広報員/噂話の広め役
wikiより「町の広報員/噂話の広め役」
Town crier of Provincetown, Massachusetts, in 1909
https://en.wikipedia.org/wiki/Town_crier#/media/File:Town_Crier,_Provincetown,_MA.jpg


噂話の広め役、英語ではtwon criersと書きますが、町の広報役で三角帽子をかぶり、ベルを鳴らして連絡事項を触れ回った人たちのことを指します。

カテゴリー3:セルフィー

セルフィーは、自らをプロモートする人。カテゴリー1の関係構築者と似て、写真やビデオ、文章を投稿しますが、一方でセルフィーは「いいね」やコメントを得られることに関心を持ちます。
「”いいね”をクリックされる回数が多いほど、仲間からの認知度が増していると感じる」と述べている。共同研究者のクリス・ボイル氏は、プラットフォームが「正確かどうかにかかわらず、自分自身のイメージを表現している」と述べています。
セルフィー
セルフィー
(c)フリー素材ぱくたそ
写真: つるたま、 モデル:古性のっち


カテゴリー4:ウィンドウショッピングする人

このカテゴリーはカテゴリー2の噂話の広め役と似ており、Facebookにいるという社会的義務感を感じるが、個人情報を掲載することはめったにありません。 調査の共同執筆者であるクラーク・カラハン氏は、噂話の広め役と異なる点として、これらのユーザーは「他の人々が何をしているのかを見たい」と述べています。このカテゴリーをひと文で表現すると、「好きな人のFacebookのプロフィールを自由に見て、彼らの興味や(異性)関係を知ることができます」。

この研究に際して、48の潜在的なFacebook利用に対する理由のリストを作りました。被験者は、それらに対して、当てはまるか否かを答え、最終的に研究者が研究の被験者にインタビューを行い、彼らの回答への理解を深めました。

最終的な結論に対して研究チームは、”関係構築者”や”セルフィー”などは、それまでに行われた調査で予想できたものの”噂話の広め役”、”ウィンドウショッピングする人”などは予想外であったとのことでした。

Facebook利用者は、上記に上げたカテゴリーのうち1つ以上に該当すると思われます。そして研究者は、多くの人がセルフィー的傾向を持っていると指摘しています。恐らく、多くの人が「私はカテゴリー1とカテゴリー2の性質があるけど、大体はカテゴリー3に当てはまる!」、という具合になるのではないでしょうか。

カテゴリーを作る意味についてですが、「ほとんどの人はなぜ彼らがそれをするのか考えませんが、人々が自分の習慣を認識できれば、少なくとも意識を喚起するのではないでしょうか」と研究者はコメント。

これを読みながら、思わず自分自身のFacebook利用行動を考えると同時に、各カテゴリーを代表するような友人の顔、特にfacebookヘビーユーザーのフィリピン人の友人の顔が幾人かちらりちらりと浮かびました。

参照ページ/引用ページ

Andrea Christensen, Relationship builder, selfie, town crier or window shopper: What kind of Facebook user are you?
July 05, 2017 

Nielsen「SNSやコミュニケーションアプリ」の中で最も利用者増加率が高かったのは「スノー SNOW」~ニールセン SNSやコミュニケーションアプリの利用状況を発表~,2017年3月7日

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