フィリピンでの年越し、特にマニラでは12月31日午後は外出禁止と考えるのがよいでしょう。カウントダウンで、同時一斉に街の道という道から花火があがり、爆竹がとどろき、「Happy New Year」という声すらかき消えるほどの危なさ。まさにカオスです。
MANILA FIREWORKS 2019! Happy New Year!! | (c)Janina Maria
これはフィリピンの大都市とくにマニラの風物詩です。一説には中国の風習を真似、音や閃光で邪気を払うという意味があると言われていますが、今となっては意味は薄れ、もはや年末の行事となりつつあります。
花火は安価で小さいもので10ペソ程度から大きなもので数千ペソとなり、決して小さな出費ではありません。それでも、花火を上げ、爆竹を盛大に鳴らすというのは、お祭りの好きなフィリピン人の故なのでしょうか。
この新年の迎え方はやむ気配はありませんが、規制もあり年々その数が減り、規模も縮小つつあります。
報告されただけで年末カウントダウンの不法花火と爆竹の利用で昨年は428名が負傷、流れ弾、爆竹の爆発でも人が亡くなりました。また、年明けに酔っぱらった男性が爆竹を抱いて、やけどで死亡するという事故も起こりました。2019年度は昨年と比較して現時点で139件の負傷者が報告され、前年比で68%の減少です。
ほとんどが、花火や爆竹の扱いの不注意ですが、上記のように銃弾の流れ弾に当たり不幸にも死亡する人もいます。時に銃を所持する警察官が新年に発砲する!ということもあり、銃にシールを貼ってそれらを防止するという措置が取られます。これは恒例の行事となりつつあるようです。
ビンラディン、グッドバイフィリピン、ノグノグ(Nog-Nog)、ヨランダ、スーパーロロ、ナポレス、これらは禁止された爆竹・花火のごく一部です。
しかし、ネーミングがなんとも悪趣味です。ちなみにノグノグとは、黒人、ヨランダは台風、スーパーロロのロロの意味はお爺さん、ナポレスはポークバレルの首謀者で逮捕された人物の名前です。多くが、花火・爆竹製造で有名なブラカン市(マニラの北部の市)で作られ、デビソリアなどのマーケットで出回っています。
それらの爆竹の破壊力をフィリピン警察が実験したところ、爆弾のような破壊力。実験で用いた豚肉はちぎれ、囲っていたブロック塀なども破壊されました。誤った扱いで、手足が吹っ飛ぶというのは納得です。理由は火薬の量の多さです。
上記に挙げた爆竹は、禁止されていますが、それでもまだ市場に出回っています。しかし、興味本位で利用すると、処罰されます。6か月から1年の禁固刑、20,000~ペソの罰金が科されます。
禁止された爆竹・花火一覧はこちら(List of fireworks and firecrackers prohibited in the PHL 英語ウェブサイト)から。
年末年始、とくにマニラやセブなどの大都市在住の方は、どうぞ気をつけてください。
参照
List of fireworks and firecrackers prohibited in the PHL - See more at: http://www.gmanetwork.com/news/story/242771/news/nation/list-of-fireworks-and-firecrackers-prohibited-in-the-phl#sthash.5WcRyws4.dpuf
http://my_sarisari_store.typepad.com/my_sarisari_store/firework-manufacturers-in-bulacan/page/2/
http://interaksyon.com/article/51289/banned--these-firecrackers-could-get-you-a-year-in-jail
MANILA FIREWORKS 2019! Happy New Year!! | (c)Janina Maria
爆音と閃光の中でのカウントダウン
年明け、数時間前から徐々に花火があがりはじめ、爆竹がそこらじゅうで炸裂しはじめます。そして、30分前、20分前、10分前辺りからその激しさを増していきます。車のクラクションもそれに加わります。中にはけん銃発砲する人もいます。年明け5分前後がクライマックスです。爆音、騒音、煙の中で新しい年を迎えます。これはフィリピンの大都市とくにマニラの風物詩です。一説には中国の風習を真似、音や閃光で邪気を払うという意味があると言われていますが、今となっては意味は薄れ、もはや年末の行事となりつつあります。
花火は安価で小さいもので10ペソ程度から大きなもので数千ペソとなり、決して小さな出費ではありません。それでも、花火を上げ、爆竹を盛大に鳴らすというのは、お祭りの好きなフィリピン人の故なのでしょうか。
この新年の迎え方はやむ気配はありませんが、規制もあり年々その数が減り、規模も縮小つつあります。
政府による規制とその理由
花火等の使用は政府により規制されています。市民の祝い事に政府が介入するとは!ケシカランと思われるかもしれませんが、毎年年明けにはやけどなどで病院に緊急搬送される人が後を絶たないためです。報告されただけで年末カウントダウンの不法花火と爆竹の利用で昨年は428名が負傷、流れ弾、爆竹の爆発でも人が亡くなりました。また、年明けに酔っぱらった男性が爆竹を抱いて、やけどで死亡するという事故も起こりました。2019年度は昨年と比較して現時点で139件の負傷者が報告され、前年比で68%の減少です。
ほとんどが、花火や爆竹の扱いの不注意ですが、上記のように銃弾の流れ弾に当たり不幸にも死亡する人もいます。時に銃を所持する警察官が新年に発砲する!ということもあり、銃にシールを貼ってそれらを防止するという措置が取られます。これは恒例の行事となりつつあるようです。
PNP skips gun muzzle sealing anew this holiday season
(https://www.youtube.com/watch?v=jdwuXhEY2uQ)
強力な爆竹を面白半分で車道に投げ入れるなどの行為もあり、事故や怪我につながる場合もあります。こうした事故を予防するために特定の花火や爆竹の製造・販売を禁止、規制しました。(https://www.youtube.com/watch?v=jdwuXhEY2uQ)
過去に規制された爆竹とその威力
テレビ局ABS-CBNが行った実験(映像:Bistado: Deadly firecrackers! https://www.youtube.com/watch?time_continue=214&v=yteRbDwb9Qc)
ビンラディン、グッドバイフィリピン、ノグノグ(Nog-Nog)、ヨランダ、スーパーロロ、ナポレス、これらは禁止された爆竹・花火のごく一部です。
しかし、ネーミングがなんとも悪趣味です。ちなみにノグノグとは、黒人、ヨランダは台風、スーパーロロのロロの意味はお爺さん、ナポレスはポークバレルの首謀者で逮捕された人物の名前です。多くが、花火・爆竹製造で有名なブラカン市(マニラの北部の市)で作られ、デビソリアなどのマーケットで出回っています。
それらの爆竹の破壊力をフィリピン警察が実験したところ、爆弾のような破壊力。実験で用いた豚肉はちぎれ、囲っていたブロック塀なども破壊されました。誤った扱いで、手足が吹っ飛ぶというのは納得です。理由は火薬の量の多さです。
上記に挙げた爆竹は、禁止されていますが、それでもまだ市場に出回っています。しかし、興味本位で利用すると、処罰されます。6か月から1年の禁固刑、20,000~ペソの罰金が科されます。
禁止された爆竹・花火一覧はこちら(List of fireworks and firecrackers prohibited in the PHL 英語ウェブサイト)から。
年末年始、とくにマニラやセブなどの大都市在住の方は、どうぞ気をつけてください。
関連ブログ
フィリピンで祝うクリスマスとは?バーマンス〜シンバンガビ〜クリスマス当日まで参照
List of fireworks and firecrackers prohibited in the PHL - See more at: http://www.gmanetwork.com/news/story/242771/news/nation/list-of-fireworks-and-firecrackers-prohibited-in-the-phl#sthash.5WcRyws4.dpuf
http://my_sarisari_store.typepad.com/my_sarisari_store/firework-manufacturers-in-bulacan/page/2/
http://interaksyon.com/article/51289/banned--these-firecrackers-could-get-you-a-year-in-jail
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