マニラからビコールへ―マニラからナガの陸路の旅

フィリピンに来たなら、ビコールを是非訪れてほしいです。
9月にはペニャフランシア祭りビーチリゾート、カラモアン、もうちょっと足を伸ばして、マヨン山とカグサワ教会跡の観光、ジンベイザメ・蛍が見れる場所もあります。
何よりその良さは、フィリピンの田舎らしい風景が残っていることと、フィリピンで唯一と言われるチリの効いた辛いビコールならではの郷土料理が楽しめることです。
ビコール地方マヨン山
マヨン山

そのビコール地方の玄関口、商業と教育の中心都市ナガ市までの道のりを紹介します。

マニラからナガへは空路と陸路があります。空路はマニラ-ナガ間でCebupacificとフィリピンエアーが毎日運航しています。陸路はバスと自動車。自動車をレンタルして、旅することも可能ですが、今回は陸路、特に数人で旅をする場合はお得なバスの旅を紹介したいと思います。
ナガ市近郊の街を流れるビコール川、素朴で美しい風景が広がっています

バスの旅の良さは、何と言ってもその安さ、そして融通が効くことではないでしょうか。ただ、時間が9時間ほどかかり、道のコンディションもよいとは言えません。それでもバスで旅したい!と言う方は以下をご参照を。

マニラ-ナガ間を運行するバス会社

Penafrancia、Isalog tour、Philtranco、DLTB、がマニラとビコール間を運行している代表的なバス会社です。他にも何社か運行しています。

バス停留所

クバオ(CUBAO)、パサイ(PASAY)とありますが、多くのバスはケソン市のクバオ発。
クバオにはEDSA通り沿いのバス亭と、SHOPWISEの隣にあるアラネタセンターターミナルと複数のバスの乗り入れをしているバス停留所の大きくは2つがあります。
赤い点がバスターミナル
EDSA通り沿いにあるのは、Philtranco/Amihan, Penafrancia/Isalogバス。両社は隣り合っており、MRTのクバオ駅のすぐそばです。こちらは会社が持つターミナルで、もう一方のクバオのターミナルは、アラネタセンターバスターミナル。複数の会社が乗り入れしており、バスの行き先はビコールだけではありません。呼び込みの人が行き先と値段を叫んでいたりします。

チケットの入手方法

近年旅行会社などを通じての予約も可能とのことですが、停留所へ行きチケットを購入するのが一般的かつ確実な方法です。
勿論ピーク時期以外では、出発日に直接停留所に行き、そこでバスに乗ってしまうという手もありますが、万が一を考えて事前の購入をおススメします。万が一というのは、ピークシーズンでバスのチケットがない場合。満席の場合は、chance passengerとなり、キャンセルが出た場合にバスに搭乗できます。
Isalog busの寝台バス

帰路についてですが、バス会社によっては往復のバスチケットの購入が可能という所もありますが、全てのバス会社ではありません。
往復チケットの購入が可能なバス会社は、IsalogとPenafrancia busです(2016年5月)。

値段(参考までに!)

エアコンなし。3列×2: 350~450ペソ
エアコンあり。2列×2: 600~750ペソ
エアコンあり、トイレなし。2列+1列:850ペソ(Isalog bus, lazy boy)
エアコンあり、トイレあり。1列×3 or 2列+1列:1000ペソ~
寝台バス 1000~1200ペソ

バスの旅の必需品

ジャケットとちょっとしたブランケット。マニラ・ナガ間のみならず、エアコンバスは信じられないくらいエアコンが効いており、涼しくて気持ちがいい・・・なんていうのははじめの10分程で、あとはまるで冷凍庫の中にいるような体感となります。寒さに凍えて寝れません。

小銭、特にトイレのないバスを利用の場合は、トイレ休憩の際に利用料を支払わないといけません。トイレ休憩所のトイレ利用料は5ペソ。

水は乗車前に購入するのがよいでしょう。休憩所での購入も可能ですが、バス会社によっては休憩は9時間の旅路で1回という時もあります。

注意

ピーク時のバスチケットの購入は困難です。ピークとなる時期は5月下旬、9月中旬と12月中旬から下旬、1地月上旬にかけて。
5月下旬は、フィリピンの夏休みを田舎で過ごした人たちが都心に帰る時期と重なるため。9月中旬は、ビコール地方最大のお祭りペニャフランシア祭り、そして12月はクリスマス休暇を家族と過ごすため。

ナガ市はコンパクトで一日もあれば観光出来てしまうであろう街。近年、大型商業施設の建設も進み都市化が進みその歴史ある面影を失いつつありますが、ちょっと近郊に足を延ばすと素朴で美しい風景が広がっています。

フィリピンにお越しの際は是非、ビコールへ :)

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