圧巻のボロブドゥール遺跡 |
インドネシアの友人に連れられて、旦那とともにボロブドゥール遺跡を見に行ってきました。ボロブドゥール遺跡は、世界最大規模の仏教寺院、1991年にユネスコの世界遺産に周辺にある寺院とともに「ボロブドゥール寺院遺跡群」として登録されました。
ボロブドゥール遺跡 |
メラピ山の大噴火によって埋もれていたこの遺跡はイギリス人探検家によって19世紀の半ば発見され、その後オランダ人ハルトマンにより発掘されます。
8世紀に栄えたシャイレンドラ王朝によって建てられたボルブドールは、立体の曼陀羅。ピラミッド上に積み上げられ、そこには石のレリーフ1,460面、509体の仏像が配置されており圧巻です。
レリーフにはストーリーがあり、それが仏教の宇宙・世界観を示しています。ピラミッド最下層のレリーフから上階層の変遷が非常に興味深いです。最下層のレリーフには色欲におぼれた生活の様子が描かれています。仏教ではこれは1つの人間の苦しみの1つ。
下層から、塔を一周ずつゆっくりと回っていきます。途中、上層階に上がる階段があり、疲れた人は半周回ったのみで次なる階へ上がっていくのですが、われわれ一行は、ゆったり上りつつ、そこからの景観を楽しみました。
最上階の仏塔、そしてそこからの景観が美しく、強い日差し、歩き疲れていたことも忘れ、しばし歩く速度を緩めて楽しみました。
ボロブドゥール遺跡、最上部の仏塔 |
本当は、ボルブドールから朝日を拝む予定でしたが、友人が寝坊して、到着したのは日中の一番暑いときでした。こんな時間帯に行く場合は、日焼け止めを塗るのは必須ですが、帽子など頭部を覆うものが必要です。
著者は、この写真を世界史の資料集で幾度となく眺めましたので、「ようやく」訪れることができ感激しました。
しかし、残念なのが、仏像の頭部が失われているものが多いほか、遺跡として充分な保護がされていないように思われたことです。実際、遺跡のレリーフの顔の部分が明らかに、意図的にはがされたものがあり、また警備員ですら、遺跡の一部に脚をかけているほど、遺跡を守るという意識が感じられません。そして、観光客も平気で遺跡の上に座って写真撮影していたり・・・もうやりたい放題です。(警備員注意していましたが・・・)
最上階は写真撮影する観光客であふれています。
監視カメラなどを設置して遺跡を守ることにお金を多少かけた方がようように思ったりもしました。
アクセス
ジョグジャカルタからは約40キロの場所に位置しています。今回は友人の車で行きましたが、個人旅行でインドネシアを満喫したいという場合はバスでのアクセスも可能です。バスを利用した場合
ボロブドゥール行のバスはジョグジャカルタ市南部のギワンガン長距離バスターミナル(giwangan)から朝6時~夕方5時頃まで約30分毎にでています。ボロブドゥールは終点のため、途中で降りそびれるという心配はありません。所要1時間30分から2時間、道路の状況や運転のスピードによって変わります。バスではインドネシア語しか通じないことを念頭に入れておきましょう。バスの料金は2万ルピアほどとのこと。
ボロブドゥールに到着後は、遺跡まで徒歩で行くことができます。徒歩約12分ほど。
グループの旅行は、運転手付きの車を旅行代理店で手配する、あるいは現地の旅行会社主催のツアーなどに便乗するのも1つの手だと思います。
ボルブドール料金
外国人と地元民との間には4倍近くもの値段差があります。外国人が払うチケット代は230,000ルピア(約2,000円)。一方地元民は30,000ルピア(267円)です。
そんなに払えるかぁ!という人は、地元民と一緒にチケット売り場に行き、地元民としてチケットを購入するという荒業もありますが、日本人の顔を見慣れた観光地のワーカーにそれは通じないでしょう。正規の料金で入りましょう(笑)
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