話しだしたら止まらない!フィリピンの長距離バスで出会ったお兄さん

マニラから400キロ南にあるビコール地方、これを結ぶのは飛行機とバス。しかし、飛行機は、高い上に本数が少ないため、長距離バスが一般的な移動手段です。8時間、長いときには10時間の距離をバスで移動することになります。やはり10時間という時間、いろんなことが起こります。

5月はビコール地方のフェスティバルシーズン、親族宅を訪れてその後しばらく過ごし、新学期が始まる6月には戻るという人の流れと見事に重なり、満員のバスに乗車することになりました。

乗車したバスのお隣は30代後半に見えるお兄さん、しかし話し方が少々おじさんぽいので思わず、おじさんと言いたくなることがしばしば。

バスターミナルまで送りに来た夫が去ったあと、このお兄さんひたすら質問攻め。まずは、著者の国籍、既婚かどうか、何故ビコール地方にいるのか、旦那とはどこで出会ったのか、著者と旦那の職業、旦那の名字は、子どもはいないのか等かなり立ち入ったことも聞いてきます。

う~ん。

あまりに個人的な、しかも突っ込んだ質問が多く少々警戒モードに入りました。

個人を断定されたくなかったので(といっても日本人女子がビコールに旦那と生活しているというだけで目立ってしまっており、旦那の友人と面識はないけど、密かに目撃談が寄せられています!)個別情報はやや曖昧に答えつつ、黙っていると質問されると思い、こちらが質問をしまくることに!

お兄さんの職業は養豚(しかし、小規模)、小学校卒、この怪しいお兄さんの彼女(まだ結婚はしてない様子)はかなりバリバリと仕事をしている女性で、もう少しで小学校の校長に昇進なのだとか。

お兄さんのリラックスぶりと比較して・・・人とは違うものを求めるのか・・・と思わず心の中でポツリ呟いてしまいました。お兄さんは彼女が故にビコールに移住したものの、これまで自由に国内を放浪してきたようです。個人的なことは著者が質問したから答えたというよりもお兄さん自身、話をしたかった様子。

お兄さんの一番の興味は、著者の国籍、そしてうちの旦那が日本国籍を取れる可能性など。日本国籍を持つものと婚姻関係にある外国籍の人は、ある一定の条件を満たすことで日本国籍を取得できると聞きます。また、「永住許可」と「帰化」があり、前者の条件は①素行が善良であるか②独立生計を営める資産、そして技能があるか等の他、10年以上の滞在(日本人との婚姻後3年以上、1年の在留という緩和条件があります)・・が含まれます。後者の帰化は日本人国籍を取得することになります故、永住権取得と類似した条件の他日本語での読み書きなどが出来ることが条件にあげられるようです。

ちなみに法務省のウェブサイトにはタガログ語で書かれたガイドラインもあります!

一応知識としてかじった程度に知っていましたが、ハッキリ言ってうちの旦那は一度たりとも興味を示したことはないので本気で調べたことはありませんでした。

「旦那は一生フィリピン人でありたい」あと「経済的な理由のみでは日本で働こうとは思わないよ、フィリピンや地元が好きな人だから」などというものなら「何で~」と理解できない様子。「日本に行けばフィリピンよりは良い収入が期待できるだろうに・・・」と。納得はしますが、「フィリピンで定職について、質素に生活していれば生活できないこともない」と反論してみました。

正直、更につけ足すと外国人を妻(夫)に持ちフィリピンで生活すると余分な経費(ビザの申請費用等)がかかるのでフィリピン人同士で結婚するよりはお金は必要になることはたしかですがね。皆、フィリピン人と結婚すると自動的にフィリピン人になるので「滞在許可」「就労ビザ」等の申請はしなくてよくなると思われていますが、そんなことはないのです・・・そんなこんなを説明します。

長距離バスで放映されている映画「アナコンダ」を背景にこのような会話が繰り広げられたのでした(汗)そして、寝るタイミングを逃しました!

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