電車は、バスやジプ二ーのような渋滞により、到着時間の予想が付かないという心配ないのですが、便利とは言い難い現状があります。
乗車率100パーセントを超えるマニラの鉄道。朝は鬼のように込み、人と空気の汚染がひどいこのマニラの都市生活で、ストレスを加速させています。
軽量高架鉄道、通称LRTは1号線と2号線があります。1号線はバクラランマーケットがあるバクララン駅、そしてケソン市のデパートSMノースの近くにあるルーズベルト駅までの20駅です。
軽量高架鉄道2号線は1号線のドロテオホセで乗り換えて、レクト駅からマリキナ市のサントーラン駅までの11駅。
フィリピンMRTの切符 |
今年2014年5月から、特急がでるようになりました。出社・帰宅のラッシュアワー時に特定の駅しか停車しないという電車です。どの駅も混雑しますが、特にアヤラ・ショーブルーバード・オルティガス・クバオ・ケソンアベニュー駅などが混雑することは明白であったので、何をいまさら?という感じですが、これで混雑する駅の利用者のストレスが軽減されればと思います。
さて、滞在して数年、この電車を利用していて、ここを何とかしてほしいと思う点を勝手にあげてみました。
1.切符売り場の分かりづらさ
常に機能していない券売機 |
ちなみに、券売機あまりきちんと機能しているものを見たことがありません。機能していてもコインが詰まったり、お釣りがでないのでぴったりの額じゃないいけないとか・・・なので、使われていない券売機が各駅にそれでも取り除かれることなく置いてあります。
2.駅ホームの狭さ
これは、構造上の欠点。設計の甘さとしか言いようがないと思います。利用者の多さの割にホームが狭くて危ないと感じます。ちなみにラッシュアワーは、駅構内への入場が制限されています。そのため駅のプラットフォーム、構内、そして外の階段、さらに電車の駅に向かう階段の外にも人の列が伸びます。
3. 待ち人の列、並ばぬ人々
近頃はプラットホームに乗車目印がありますが、それでも並ばない人多し。流石にMRT路線は並んでいますが、他の路線は他の人が並んでいようと気にせず横入り(笑)あるいは、線路沿いに横に人がずーーーーって立っています。最終的に入口に集まり、我先にと・・・。MRTエドサ駅 |
4. 出る人を待たずに乗車
電車の中の人が降りる前に人が乗車し始めるため、押し合いへしあいになります。出る人が先!などと正論をかまして待っていたら車内には入れません。まさに修羅の世界!5.空港路線がない
大変残念なのは、フィリピンは空港から電車が通っていません。タクシーやバス業界からのプレッシャーがあるためでしょうか。しかし、今現在の車両を空港まで乗りいれた所で混雑を加速させるだけでしょう。将来、バンコクやシンガポールのように空港まで電車が来たらどれだけ利便がよいでしょうか。将来の鉄道構想に期待しています。
6.荷物検査
改札前の荷物検査 |
しかし、クリスマスシーズンは悲惨で、ギフト用の包装を取り除いて中を開けて見せないといけないため駅に入る列が進まないことが・・・今は多少良くなったように感じますが、それは私が根気強くなっただけなのでしょうか。大きな駅にはX線の機械が入りましたが、それでもマニュアルの作業(警備員が鞄の中身をチェック)は続くのでした。
7.3路線がつながってない!
しかし、根本的に構造的な欠陥と言うか、何と言うか。このLRT1,2、MRTは別会社ですが、完全に繋がれば電車はマニラ内を巡回し、流れていくだろうに・・・と思うのは私だけでしょうか。しかし、構造が異なるためにもはやこれは実現しない夢物語、こうした混雑の緩和に、新車両の導入、バスがスムーズに運行できるように道路の整備が行われる政府のプランがありますのでそれにかけるしかないようです。基本的にマニラに人が多すぎるためという根本理由からラッシュ時には溢れんばかりの人が・・・
駅構内にたどり着くまでに30分以上、また駅構内からプラットフォームまで、そして電車に実際に乗車するまでには1時間、またはそれ以上かかります。一体どうなっているの?これは単純に都市化で片付けられない忌々しき問題だと思います。電車の利用者は混雑の故に自宅と務め先を実際の倍以上の時間をかけて移動していることになります。
政府の策を期待しても、期待するだけ損なので、勤務地のなるべく近くに住むことを考えること。それが無理なら、マニラに住まないことでしょうか(汗)。いやはや・・・これらの問題、いつ解消されるのでしょうかね。
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