七夕-子どもの頃の願いはどこに?

 今日は七夕です。子どもの頃、どのような願いを毎年書いていたのかを思い出しております。
七夕は、日本、中国、朝鮮などにおける節供、節日の一つで元来、旧暦の7月7日でしたが、日本では明治改暦以降は7月7日またはひと月遅れの8月7日に多く七夕祭りが行われるようになったようです。日本古来の豊作を祖霊に祈る祭(お盆)に、中国から伝来した女性が針仕事の上達を願う乞巧奠(きっこうでん)や佛教の盂蘭盆会などが習合したものらしく、またいつ七夕を特別な日として定めたかは不明らしいのですが、今は日本各地で商店街などが観光客、あるいは集客を目的として七夕の飾りつけを行っているのを見かけます。

 この時期になると、スーパーマーケットなどに短冊などが置かれて、自由に願い事が書けるようになっていたのを思い出します。他の方のブログでスーパーマーケットやデパートで飾られている七夕の短冊について書かれた記事を見ました。そのブログに写真掲載されてている短冊で目を引いた願い事は、「アンパンマンになりたい」「生まれ変わったら和式の便器になりたい」(汗)なりたい系の願い、「友達がほしい」「職場でいじめられませんように」といった関係性の切実な願い、「嵐に会いたい」などの芸能人に会いたい系など様々で、思わず見入ってしまいました。

 織姫も彦星もこんなに大勢の人たちの願い叶えるのかと不思議に思いましたが、子どもの頃、短冊に書いた願い事をおぼろげながらに思い出しました。書いていた願いは・・・将来なりたい職業でした。大人になって、願っていた職業とは違う職業についています。
 小学校の卒業アルバムなどに、将来なりたい職業などが書かれています。その時の願いを実現したか、否かで一喜一憂する必要はないと思います。そもそも、判断材料が少ない子どもが見た職業のなかで「かっこいい」と思ったものを将来の目標として思い描くのは自然なことだと思います。興味があったので、近頃の子どもたちが将来なりたい職業をどう描くのかきになり、調べてみました。
 ベネッセ教育研究所の「第1回子ども生活実態基本調査報告書」(調査期間:2004年11月~12月)で現在の子どもたちがなりたい職業の調査結果のトップ5までを抜粋すると以下のようになります。
[小学生のなりたい職業]
男子
1.野球選手
2.サッカー選手
3.医師
4.研究者・大学教員
4.大工
女子
1.保育士・幼稚園の先生
2.看護師
2.漫画家・イラストレーター
4.芸能人(歌手・声優・お笑いタレント)
5.ケーキ屋、パティシエ
[中学生のなりたい職業]
男子
1.野球選手
2.サッカー選手
3.学校の先生
4.医師
5.公務員
女子
1.保育士・幼稚園の先生
2.看護師
2.漫画家・イラストレーター
4.芸能人(歌手・声優・お笑いタレント)
5.美容師・理容師
[高校生のなりたい職業]
男子
1.学校の先生
2.公務員
3.医師
4.理学療法士・臨床検査技師・歯科衛生士
5.薬剤師
女子
1.学校の先生
2.保育士・幼稚園の先生
3.看護師
4.薬剤師
5.理学療法士・臨床検査技師・歯科衛生士
 おそらく、個人の将来の夢がどう変遷したのかをみることができたら興味深かったと思います。大学を卒業するときの内定先と上記を比べるとまた違いが大きいと思います。
 しかし、振り返って小学校から高校に至るまでどれほどキャリア形成に役立つ情報をどれほど得ていただろうかと疑問に思いました。身近に触れる職業以外を想像するのは非常に難しく、ぺりかん社の“なるにはBOOKS”のようなシリーズで本を読まない限りはわからない状況でした。身内になりたい職業に近い職種の人がいればまだよいものの現実的に職業を考えるというところまで及ばずだった個人の経験を思い出します。
 近頃大学生の“就職難”、実際は大手就職希望志向によるのだという記事を読みましたが、それを打開すべく大学・短大の教育課程にキャリアプラン教育を義務化され、よいキャリア教育ができる大学が大学選びの一つのポイントになっていると言われています。キャリア教育が大学のみならず、小中高でも推奨されているとか文部科学省のウェブサイトにあります。柔軟な形で子どもたちが多くの情報に触れ、またそれがよい形でサポートされていくこと願うばかりです。

 七夕に願いをかけたこともない、生活を現在送っている私ですが、今年は少々“現実的”な願い事をしてみたいと思います。

 では一つ今月の参議院選挙に向けて・・・「若者の投票率が上がりますように」。願うだけでは少々不足な気がしますので、知人の行っているキャンペーンとFacebookをご紹介。私の願い現実に近づきますでしょうか?


若者が社会を変えるためのプラットフォーム










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