またしてもフィリピンネタ。初フィリピンの人のためのマニラ一日観光のご提案。フィリピン観光ですと、セブ・ボラカイ・バナウェ・プエルトプリンセサ・ボホール・・・などなどを訪れるという話を聞きますが、中々マニラが目的地という話は聞きません。
それでも、マニラが中継地となり、それらの観光地への移動の際、ひと時滞在します。著者はマニラ住まいが長かったので、フィリピンに訪れた方には是非マニラ滞在も楽しんでいただきたい!マニラ一日観光をご提案したいと思います。
9:00 サンチャゴ要塞
10:50 マニラ大聖堂へ移動
11:00 マニラ大聖堂見学※
11:20 サン・アウグスチン教会へ移動
11:30 サン・アウグスチン教会見学※
リサール公園へ移動
11:50 リサール像の見学
12:00 中華街でランチ
13:00 キアポ教会周辺のマーケットを見学(+買い物)
14:00 マカティへ移動
15:00 アヤラ博物館(マカティ市)
18:00 ディナー
※ミサ、結婚式などを行っている場合は教会内に観光客として入ることはできません。
イントラムロスはスペイン語で「壁の内側で」と意味し、約6〜7mの高さの壁に囲まれ、67haほどの広さがあり、大砲を備えたスペイン植民地時代の要塞です。スペインが来る前は、パッシグ川のほとりは、イスラム教徒たちが住んでおりましたが、スペイン人との争いに破れた彼らは和平条約を結んで、この地を明け渡しました。
マニラを支配したスペインはその後、マニラをフィリピン植民地支配の拠点とします。イントラムロスの建造は1573年に始まり1606年に完成されたといいます。完成後は、スペインのフィリピン統治の政治・宗教・軍事の中心地として機能しました。今日まで残る教会や要塞、建物は用途が変わったものがありますが、スペイン当地時代の形を残しております。
イントラムロス内部には、上記のように歴史的建造物が多く、散策しながらスペイン時代の雰囲気を感じることができますが、第二次世界大戦の傷跡も見ます。サンチャゴ要塞の外壁の上は人が通行できる道になっており、そこにはまだ大砲が備わっております。内部には工学系で有名な、マプア工科大学やマニラ市立大学もあり、観光客の他学生の往来も多く賑わっています。また、フィリピン長期滞在者には馴染み深い入国管理局もインラムロス内部にあります。
サンチャゴ要塞は、イントラムロスの北西部に位置し防衛の要であり、またその場所は国民的英雄ホセ・リサールが捕らえられた後に処刑されるまで収監された場所でもあります。
その為、内部にはRizal Shirine(リサールの展示物がある建物)があり、作品・衣類・彼の残した言葉などを見ることができます。要塞内に、独房から処刑場までの文字通り足どりが記されております。要塞からリサール公園までは約1.5km。どういう気持ちで歩いたのかを想像します。
また、サンチャゴ要塞は第二次世界大戦中は日本軍が占領しており、その間に要塞の水牢が使われ多くの人がスパイの容疑や諸々の理由で拷問、処刑されたといい、慰霊碑が建ってます。
美しい教会は、イントラムロスの中で観光客がスペイン時代の面影を強く印象付けられる建物の一つではないでしょうか。1571年に建造されたマニラ大聖堂は、竹やニッパで作られました。火災で建物が損傷し、1592年に石で建造。しかし、その後も幾たびもの地震、そして第二次大戦中のマニラ戦で損傷し、戦後に再建され現在に至っています。
教会内部は、きらびやかさはないものの荘厳で、美しく、静かな時間を過ごすにはよい場所です。教会に入るときには、帽子をとって聖堂に入り、中ではおしゃべりなどをせず静かにしましょう。女性で露出度が高い服装(短パン・ミニスカ・スリーブレス)の場合は身体をスカーフで覆うなどしましょう。
教会は観光スポットでもありますが、ミサも行われ、日中もお祈りに来る人がおります。教会は結婚式などの行事がある場合があり、その場合は入れません。
イントラムロス内にあるもう一つの教会、サン・アウグスチン教会は世界遺産、フィリピンのバロック様式教会群の一つ*。外装は、マニラ大聖堂に見劣りしますが、内部のきらびやかさ、天井や壁の壁画は迫力があります。
同教会の敷設には博物館(San Agustin Church & Museum)があり、スペイン統治時代フィリピンの中でキリスト教がどう広がったのか、当時の司祭が着ていた服装などの展示が見られます。近年リニューアルされました。
*フィリピンがスペイン統治下にあった16世紀に建てられた4つの教会が世界遺産として登録されています。
マニラ湾に向かって建つ、リサール像は観光名所。12.6 mの像は、ロハス通りを通る際にも車中から見ることができます。像は、常に衛兵によって守られています。像はリサールが処刑された場所から数メートルの場所に位置しており、その近くにはリサール氏の遺体が安置されています。リザール像がフィリピンにおける道路の起終点となっています。
夕方に公園で行われる「ホセ・リサールの殉死」という音と光のショーは幻想的で美しく、サンチャゴ要塞内のホセリサール博物館で、その人物に触れた後に訪れると更に意義深いものとなるのではないでしょうか。30分程のショーで、水曜日から日曜日に英語とフィリピン語で上映されます。(有料)
日本庭園や中国庭園も美しく、リサール公園はイントラムロスの散策の後に是非訪れたい場所です。
キアポ教会は、ブラックナザレ祭があることで有名な教会です。「ブラックナザレ祭」とは、毎年1月9日にマニラのキアポ教会にある十字架を担いだ等身大の黒いイエス・キリスト像(ブラックナザレ像)がリザール公園からキアポ教会までの道のりをパレードするという宗教的祭りで、毎年数百万の参加者がこの祭りに参加し、マニラの風物詩となっています。
この地域は非常にユニークで、露店も至るところに建ち並び、そして不思議なものが販売されています。大人のおもちゃや、中には「惚れ薬」が売られているという話も聞きます。
著者は、このカオスなキアポ教会地域はとても興味深く、たびたび訪れますが、キアポ教会周辺は大変込み合っており、スリもひったくりも多く、フィリピンに来て間もない人には正直あまりおススメはできません。
(キアポ周辺を訪れている時に、スリが誰かに追われ一目散に逃げていく姿を見たことがあります)、
マニラの様子を見る一つの場所だと思い、自己責任で判断の上訪問をおススメします。人熱、猥雑さ、そして貧困などを歩く中で見て、感じると思います。とりわけ、マカティなどの商業地区を訪れた場合は同じ首都圏でこれほどの差があるものかと驚くのではないかと思います。
露天での物売りには値札がなく、現地の金銭感覚に乏しいと思わぬ金額(しかし、日本円にするとそれほどの大金でない場合が多い)をふっかけられたりします。それでも、店員との駆け引きは楽しいものです。
※ローカルのマーケットを訪れる時は、絶対にカメラ、携帯は見えるところに出さない。大金は持ち歩かず、取られやすい場所に財布などを入れない。貴重品を入れたカバンは、前に置いて決して背中に背負わないことは必須です。
マカティ市のアヤラ博物館では、フィリピンの先史時代から近代史までの歴史的事件をジオラマで見ることができます。エドゥサ革命を前後しての歴史は、ジオラマではなく映像展示で、その時の様子をわずかながら感じることができます。
約50のジオラマ展示とその説明が短調と感じられるようですが、フィリピンの歴史を少しでも勉強したことがある人には興味深い展示です。また上層階ではフィリピンの現代美術の展示を楽しめます。入場料は観光客の場合425ペソ(900円)350ペソ(約700円)とフィリピンの博物館としては少々お高いのですが、著者は気に入ってしまい一度年間メンバーになったことがあります。年間メンバーシップは500ペソで、年間入場料を支払う必要はなく、解説本がついてきて、1回のみに限り無料で解説用の音声案内の利用が可能です。2、3回行く予定であればお得なはずです。 以前は500ペソ、現在レギュラーメンバーで1500ペソと値上がりました。特典がいろいろとついてきますが、博物館のみに興味がある著者としてはこの値上がりは非常に残念です。それでも、この博物館に行く価値は十分にあり。
それでも、マニラが中継地となり、それらの観光地への移動の際、ひと時滞在します。著者はマニラ住まいが長かったので、フィリピンに訪れた方には是非マニラ滞在も楽しんでいただきたい!マニラ一日観光をご提案したいと思います。
フィリピンの歴史に興味がある人向けマニラ一日観光プラン
8:30 宿泊先出発9:00 サンチャゴ要塞
10:50 マニラ大聖堂へ移動
11:00 マニラ大聖堂見学※
11:20 サン・アウグスチン教会へ移動
11:30 サン・アウグスチン教会見学※
リサール公園へ移動
11:50 リサール像の見学
12:00 中華街でランチ
13:00 キアポ教会周辺のマーケットを見学(+買い物)
14:00 マカティへ移動
15:00 アヤラ博物館(マカティ市)
18:00 ディナー
※ミサ、結婚式などを行っている場合は教会内に観光客として入ることはできません。
イントラムロスのマップ |
イントラムロス
大砲は主に川の反対側に住む中国人コミュニティに 向けられていたといいます |
マニラを支配したスペインはその後、マニラをフィリピン植民地支配の拠点とします。イントラムロスの建造は1573年に始まり1606年に完成されたといいます。完成後は、スペインのフィリピン統治の政治・宗教・軍事の中心地として機能しました。今日まで残る教会や要塞、建物は用途が変わったものがありますが、スペイン当地時代の形を残しております。
イントラムロス内部には、上記のように歴史的建造物が多く、散策しながらスペイン時代の雰囲気を感じることができますが、第二次世界大戦の傷跡も見ます。サンチャゴ要塞の外壁の上は人が通行できる道になっており、そこにはまだ大砲が備わっております。内部には工学系で有名な、マプア工科大学やマニラ市立大学もあり、観光客の他学生の往来も多く賑わっています。また、フィリピン長期滞在者には馴染み深い入国管理局もインラムロス内部にあります。
サンチャゴ要塞
イントラムロス内には、いくつかの見どころや博物館があります。時間と予算がある限りは、全て回るという選択肢もありますが、もしその中で一つを選ぶとしたら、敷地も広く、見どころが詰まったサンチャゴ要塞がベストだと思います。サンチャゴ要塞 |
その為、内部にはRizal Shirine(リサールの展示物がある建物)があり、作品・衣類・彼の残した言葉などを見ることができます。要塞内に、独房から処刑場までの文字通り足どりが記されております。要塞からリサール公園までは約1.5km。どういう気持ちで歩いたのかを想像します。
また、サンチャゴ要塞は第二次世界大戦中は日本軍が占領しており、その間に要塞の水牢が使われ多くの人がスパイの容疑や諸々の理由で拷問、処刑されたといい、慰霊碑が建ってます。
マニラ大聖堂
マニラ大聖堂 |
教会内部は、きらびやかさはないものの荘厳で、美しく、静かな時間を過ごすにはよい場所です。教会に入るときには、帽子をとって聖堂に入り、中ではおしゃべりなどをせず静かにしましょう。女性で露出度が高い服装(短パン・ミニスカ・スリーブレス)の場合は身体をスカーフで覆うなどしましょう。
教会は観光スポットでもありますが、ミサも行われ、日中もお祈りに来る人がおります。教会は結婚式などの行事がある場合があり、その場合は入れません。
イントラムロス内、マニラ大聖堂とサン・オーガスチン教会 に行く道にある記念碑。大戦末期マニラ空襲で多くの一般市民 が亡くなりました。 |
同教会の敷設には博物館(San Agustin Church & Museum)があり、スペイン統治時代フィリピンの中でキリスト教がどう広がったのか、当時の司祭が着ていた服装などの展示が見られます。近年リニューアルされました。
サン・アウグスチン教会外観 |
リサール公園
リサール公園は、マニラの人々の憩いの場、緑あふれる公園です。58 ヘクタールの敷地内には、噴水、子どもたちの遊び場、手入れされた庭園、モニュメントがあります。ルネタ公園としても知られていますが、フィリピンの英雄であったホセ リサールにゆかりがある地のため、リサール公園と改名されました。マニラ湾に向かって建つ、リサール像は観光名所。12.6 mの像は、ロハス通りを通る際にも車中から見ることができます。像は、常に衛兵によって守られています。像はリサールが処刑された場所から数メートルの場所に位置しており、その近くにはリサール氏の遺体が安置されています。リザール像がフィリピンにおける道路の起終点となっています。
夕方に公園で行われる「ホセ・リサールの殉死」という音と光のショーは幻想的で美しく、サンチャゴ要塞内のホセリサール博物館で、その人物に触れた後に訪れると更に意義深いものとなるのではないでしょうか。30分程のショーで、水曜日から日曜日に英語とフィリピン語で上映されます。(有料)
日本庭園や中国庭園も美しく、リサール公園はイントラムロスの散策の後に是非訪れたい場所です。
キアポ教会周辺地域
Bahay Nakpil-Bautista Foundation, Inc. |
この地域は非常にユニークで、露店も至るところに建ち並び、そして不思議なものが販売されています。大人のおもちゃや、中には「惚れ薬」が売られているという話も聞きます。
著者は、このカオスなキアポ教会地域はとても興味深く、たびたび訪れますが、キアポ教会周辺は大変込み合っており、スリもひったくりも多く、フィリピンに来て間もない人には正直あまりおススメはできません。
(キアポ周辺を訪れている時に、スリが誰かに追われ一目散に逃げていく姿を見たことがあります)、
マニラの様子を見る一つの場所だと思い、自己責任で判断の上訪問をおススメします。人熱、猥雑さ、そして貧困などを歩く中で見て、感じると思います。とりわけ、マカティなどの商業地区を訪れた場合は同じ首都圏でこれほどの差があるものかと驚くのではないかと思います。
露天での物売りには値札がなく、現地の金銭感覚に乏しいと思わぬ金額(しかし、日本円にするとそれほどの大金でない場合が多い)をふっかけられたりします。それでも、店員との駆け引きは楽しいものです。
※ローカルのマーケットを訪れる時は、絶対にカメラ、携帯は見えるところに出さない。大金は持ち歩かず、取られやすい場所に財布などを入れない。貴重品を入れたカバンは、前に置いて決して背中に背負わないことは必須です。
アヤラ博物館
マカティ市のアヤラ博物館では、フィリピンの先史時代から近代史までの歴史的事件をジオラマで見ることができます。エドゥサ革命を前後しての歴史は、ジオラマではなく映像展示で、その時の様子をわずかながら感じることができます。
約50のジオラマ展示とその説明が短調と感じられるようですが、フィリピンの歴史を少しでも勉強したことがある人には興味深い展示です。また上層階ではフィリピンの現代美術の展示を楽しめます。入場料は観光客の場合425ペソ(900円)
観光地間の移動は電車・ジプニー・バスなどの利用も可能ですが、数人でまわる場合はタクシーの利用が、燦々と照りつける太陽の下を歩いて消耗している体力の充電になりいいと思います。是非、マニラでの滞在を楽しんでください。
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