オランダ オランダ生活

オランダのお店の営業時間について

アジア圏、私のかつて生活していたフィリピンとくにマニラは不夜城。レストランはもちろんですが、普通のお店も夜の9時、10時まで営業しているところもざらでした。そんな生活圏からヨーロッパに移住し、夕方の6時には閉店してしまうこちらのお店に少々のカルチャーショックを感じつつ、その良さも日々感じています。

しかし、特にヨーロッパの夏時間は長く、22時ぐらいまでは明るいため、明るい時間帯にシャッターが閉まる商店街の光景は少々不思議です。

ハーグ中心地のアーケード

オランダのお店の営業時間

一般的に、オランダではお店は月曜日から金曜日の間は朝9時あるいは10時に開店し、夕方の18時には閉店します。土日は、朝9時あるいは10時から夕方の17時までです。日曜日は閉店しているお店もあります。

スーパーマーケットは、比較的遅くまで営業しているところもあります。特に大きな町で集客が見込める場所では、夜の20時まで営業しています。著者の生活するハーグでは、18時で閉店するお店もありますが、近隣は人口密集地域であるため、週末を除いてスーパーの営業時間は20時までというのが一般的です。

オランダのお店の営業時間は上記の通り、一般的には短いのですが、その例外がアムステルダムの店です。アムステルダムではお店の営業時間は長く、21時まで開店しているお店も多く、オランダの他の町では見ない24時間営業のお店もあります。

ショッピングナイト・日曜ショッピングデー

オランダにはKoopavondなる日があります。訳すとショッピングナイトでしょうか？この夜は特別、お店は21時まで開店しています。週一回設けられるこのシッピングナイトは自治体により実施日が異なっているようですが、大体は木曜日、そして金曜日と週の終りにかけて実施されます。

ショッピングナイトの夜は、おおくの人が町に繰り出し、普段は18時以降閑散としている商店街も活気があります。一定の経済効果を狙ったものです。また、日曜ショッピングデーなる日もあります。これはシンタクラースやクリスマス等の祝日の前の日曜日に開かれる場合が多く、シッピングナイト同様の効果が望めます。近所の野外市場も時に日曜日に開かれています（通常の営業は月・水・金・土）。

日曜ショッピングで―への反発
日曜ショッピングデーについては、活気付く町と潤う経済で全ての人がハッピーというわけではなく、反対の声もあります。世俗化して久しいオランダ社会ですが、それでも日曜日に教会に行き、（キリスト教の）信仰や伝統を重んじる人たちもおります。特に日曜日ショッピングデーはそれらの信仰・伝統から人々を引き離すと考える人もいます。また、人々が購入することばかりを考えるのではないかと思う人たちもおり、消費社会への警鐘を鳴らしています。

年に2度のスペシャルショッピングナイト！

ここハーグでは6月30日の今日は、年に2度と言われるショッピングナイト。ハーグではショッピングナイトは毎週木曜日なのですが、本日開催されたショッピングナイトは総決算の日。中心地のデパートや商店は夜の12時まで開店し、各お店は最大で70パーセントオフの大バーゲン。

Shopping Night 2017年6月30日のハーグのショッピングナイト

いつもであれば夜の19時には閑散とする中心街も、夜20時を過ぎても人、人、人のにぎわい。そして、大音量の音楽が方々から、そして野外に設けられたカフェも満席。買い物袋を手にした人々が小雨降る街頭をいそいそと歩き、トラムもバスもほぼ満員です。

23時過ぎのハーグの繁華街の様子

なぜ’短い’営業時間？

短いと考えるのは著者がアジア人だからなのだと思います。著者とその家族の消費行動は単純に食材の購入のみですが、24時間欲しいものが購入できる環境にいたアジア人にとって、このような環境はお金、時間、家族との関係、社会の在り方など考えさせられます。

この営業時間は、ヨーロッパの労働環境に支えられています。オランダでは、もちろん職種によりますが定時に帰宅するのが一般的です。有給はしっかり消化され、夏のバカンスはしっかり楽しみます。夏季休暇の長さは3~５週間ほど。そんな環境であるからこそ、ワーカーであるお店の店員も定時で帰宅し、家族と過ごす時間が確保されるのが当たり前と考える土壌があると思います。

営業時間のチェック

町により、また月によって営業時間が異なるオランダの商店。お買いものの前はお店のウェブサイトで営業時間をチェックする必要がありますが、一つ一つのウェブサイトを訪れる必要なくチェック可能なのがOpeningstijden.nl。

Openingstijden.nlのホームページ、ここでは、オランダ各地のお店の営業時間の他、ショッピングナイト、日曜ショッピングデーの日にちがわかります。

オランダ語のみの表記ですが、営業時間や各町別に異なるショッピングナイトの時間なども調べられ、便利です。

買い物を推奨しているわけではありませんが、ショッピングナイトなどの街並みはぶらぶら歩くだけでも楽しいかもしれません。

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