身代金誘拐ーフィリピン、ミンダナオ

誘拐された男女2人のドイツ人にたいして、武装グループは身代金560万ドル(日本円で6億円)を要求、17日までに支払わなければ男性を殺害すると警告し、国内外のメディアで報道されていました。

ドイツ人2人の人質は10月17日深夜に6ヶ月ぶりに解放されました。

身代金を支払ったか否かは公表されておりませんが、解放された人質を見ると要求額を支払ったように思われます。

過去にアブサヤフは誘拐した人質を殺害しており、支払わなければ殺害された可能性が高かったと思います。

アブサヤフは南部のホロ島やバシラン島、ミンダナオ島のサンボアンガ半島などを拠点とするイスラム過激派。フィリピン政府とアメリカ合衆国によってテロ組織に指定されており、イスラム国を支援すると声明をだしています。

フィリピン国軍との交戦で幹部が殺害され、最盛期には1,500名もいたと言われる兵士は現在数100人と弱体化が指摘されるもののこうした誘拐事件を過去何度も起こしており、得た身代金を武器の調達、兵士への支払い、リクルートなどに当てているといいます。今回の身代金で、支持を表明していたイスラム国への支援が可能となってしまいます。

このグループは90年代前からすでに“誘拐ビジネス”を始めています。欧米からの旅行者、宣教師、NGOワーカー・・・しかし、近年の誘拐は武装グループとしての信条を訴えるというよりも金銭目当てのものとの見方がされています。

いずれにしても、こうした事件の発生でミンダナオ島ってやっぱりコワいところなんだーという印象を与えています。

ですので、ローカルの人たちにミンダナオ島で仕事をしている/いたというと、怖くないの?と聞かれます。実際、IED(簡易手製爆弾)が爆発したり、アブサヤフではありませんが犯行グループが身代金目当ての誘拐を企ているという話を頻繁に聞く/聞いたわけで、ローカルの反応も納得できます。

しかしながら、こうした印象の困る所は他のムスリムの人たちも「危ない人」と、ジャッジしてしまうところです。











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