何故、並ばない、並べない?フィリピンの田舎町のジプ二ー停留所

著者の住む地域から近郊の都市に行くのに、ジプ二ー(ジープを改良した小型の乗り合いバスのようなもの)を利用している。そのターミナルは混雑時はいつも修羅場です。

誰も並ばないので、入ってくるジプ二ーに降りる人を待たず、我先にと群がる始末。この光景には旦那も著者も閉口します。

このターミナルにはディスパッチャーと言われる人がおり、その人がお客さんを誘導し、僅かばかりのお金をジプ二ーの運転手からもらいます。

うちの旦那度々このディスパッチャーに御客さんを並ばせるように提言していますが、ディスパッチャーは旦那の要求を拒絶+無視し、お客さんがどうなろうとあまり関係がない様子です。

そりゃ、この人が一声かけて並ばせたってこのディスパッチャーに入るお金は変わらないのですから、「無駄にエネルギー」使いたくないという様子がひしひしと伝わってきます。

それにしても、毎日こんな様子を見ていると私自身が気の毒になります(笑)
譲り合い、降車客を待つ「常識的乗客」で在り続ければ、一時間待ったってジプ二ーには乗りこめないので、急いでいる時には他の乗客と同じように自分の理念とするところ「他の人を思い遣る」気持ちをさておかないといけません。

さらに他の乗客この状況を良しと思わないにも関わらず、誰も声を挙げません。ある1人の女性がジプ二ーに乗り込もうとしたものの、定員オーバーで乗り込めず降りてきました。その女性私と目を合わせると「難しいわねぇ」とひとこと。思わず、「皆が並んで乗り込んだら難しくないと思いますよ。ディスパッチャーの人にサポートをお願いすべきです」と言うと、「難しいわねぇ」と言って去って行きました。

イニシエーター(ことを起こす人)にはめんどいのでなりたくないようです。

気分が悪いので何か解決策はないかと考えています。

解決策① 現状からの改善
もう一度ディスパッチャーと話す。恐らく旦那の言い方が強かった(命令口調ではないにしても、小銭を稼いで苦情を言われるというのは気分が悪い)と思われるため、相手をおだてながらお願いする。
ディスパッチャーが客に並ぶように指示を出すことで、このターミナルを利用する人が次第に並ばないといけないことを学ぶのではと思います。

解決策② 問題のある現状から離れる
自ら、バイクや自転車などの交通手段を持つ。ジプ二ーを利用しない。
状況が変わらないのであれば、その状況に身を置かないように自ら環境を変える。

解決策③ 環境を変える
ターミナルと書きましたが、実はこのターミナルと言われるジプ二ーがお客を下ろし、拾う場所は市から認められていない場所、つまり市民の利便性ということのみで成り立っている場所で、法律的には違法。

市も知っていてそれを見過ごしている所があるのですが、再度状況を説明し、苦情を言い正式なターミナルとなるようにする。

いずれにしても、お互い押し合いへしあいなんてどう見ても気分が悪いし、毎日そんなことをしていたら「自分の欲求のためには他はどうでもよい」という変な実践慣行ができてしまうように思われ、少なくとも私は自分の親族にはこうしたことに関わってほしくないとおもいます。

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