海外に長期で生活するのって難しいとおもう時

オランダから戻り早3ヶ月。月日の流れるのが早いと思うと同時に、少々考えさせられる経験をしています。

その経験とは、とある公共施設の職員が私の携帯番号にテキストや電話を頻繁にして、お金を貸してほしいとお願いしたこと。“貸してほしい”金額から置かれている身の上などを書いて送ってくるその回数たるや、2時間で10近くのテキストメッセージ、その返事の催促にワン切りコールが5回以上。ちょうど、書類の提出などで忙しくしていた時、ちょっとこの尋常ではない回数と執拗な”お願い”を脅威に感じました。

前回のブログエントリー、日本人はお金持ち?に通じるかも知れませんが、実際はもっと根深い感情にもあるのではないかと私の教母(ゴットマザー)は示唆し、私を深く考えさせました。

ここ1,2カ月のうちに上記のような経験から、長距離バスに乗った際に私が日本人だということが発覚すると、「何故・・・なのか」の質問攻めにあいます。何故のポイントは「日本にいた方がもっとお金が稼げるのに!」ということ。そして、うちの旦那が日本国籍を取得せず、田舎に来て働いているということが信じられないようです。

そして、私が結婚しているということが分かると、君のおかあさんは「元気?」というところから始まり、結婚しているのか等々聞いてくる始末。うちの母、結婚していますし、もう70になりますけど、それがなにか?(汗)

うちの旦那にこういう話をすると勿論、フィリピン人同胞が「外国人にたかっている」と捉えて、けなされている感じ、防衛的になるのであまり話せません。しかし、現時点では-ここの人たちは私を外国人として見るどころか、彼らのリソースと見ているように感じられ小さなストレスとなっているのも事実です。短期滞在ですぐに日本に帰る身ならば一時的なこととして耐えられるのですが、長期住む国でこういう体験を日常的にするというのは何ともです。

ゴットマザーに早速メールで相談しました。
相談の理由は、この国に悪いイメージを持ちたくないということ、不必要に人を裁いてしまいたくない、しかし現在は良くない経験として残っているので兎に角シェアして軽くなりたいという気持ちからでした。

長文を送り、長文で返してくれました。

ゴッドマザーは「怒っても当然」とまず、反応。
それから、そうしたことが起こる理由を彼女の持論として説明してくれました。

なぜ、知り合ったばかりの私にお願いするのか・・・
1) 世界有数の金持ち国からきた人だから (日本人の全てがそうではないとはいえ・・・)
2) 日本の経済不況について知らない、あるいは無視している。
3) もっと潜在的に、植民地支配の影響。日本人への潜在的な反抗。
4) 彼ら自身収入を増やそうとした(であろう)がどれもうまくいかなかった
等々・・・

私がすべきことは、「真実」を話すこと。

外国人であるが故に、ベーシックなニーズが現地の人と異なることを説明しなければなりません故郷に両親を残しており、いつでも帰れるくらいの経済的余裕が必要であるということ、私自身フリーランスだけど定期的な仕事を持たないこと、こちらで生活をはじめたばかりであること、滞在のためのビザなどの更新にお金が必要であるということ・・・など、現在の「私」をそのまま話すことでした。
こんな形で自分のプライベートを切り売りしたくないですし、同情なんかもまっぴらごめんですが、ありのままを話しています。

自分を「守る」ことにフォーカスすること。

海外の生活、誰も私を守ってくれません。旦那がいようと、その家族がいようと、他の文化から来たという理由で本質的理解に到達するには想像以上に長い年月が必要です。理解や彼らの守りを期待などはできません。自分を守り、持ち込まれるマイナスのものに対応する術を自ら身につけないといけません。

植民地支配云々というのはフィリピンでも恐らく意見が分かれるところでしょうし、部外者の私が数年の滞在ごときでどうのと言えるものではありません。

そして、支援を断ってもすまないと思う必要はないということ。

この私の経験は特に私が外国人だからというのみではありません。私のゴットマザーはとある大学の教授でした。人は、その彼女のポジション、そして話し方からひとなりを判断して経済的援助をお願いするというわけです。

私の立場自体、皆がどう扱ってよいのか分かりずらいのだと思わなくもないです。フィリピン人と結婚するのは大半が男性、そして彼らは日本に仕事を持っている、あるいはこちらで事業をされている場合が多く、日本人はお金を持っているという印象を与えます。しかし、女性がフィリピン人男性と結婚した場合は状況が少々異なります。大体の日本人女性(わたしの知っている限り)は、現地で就職し、現地で生計を建てようとします。そんなことは、日本人としてひとくくりにしてしまえばわかりません。。

あと、何回私の身の上を話さなければならないのか・・・気が滅入りますが、仕方がない。

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