フィリピン、ヌエバエシハ州への旅:ワークキャンプ 2日目

キャンプ2日目の朝は美しく明けましたが、あまりの疲れに少々寝坊をしました。あわてて支度をして、川まで水浴びに行きました。2日目はキャンプのハイライト、盛りだくさんの予定があるはずでしたが・・・

【二日目朝のプログラム】
キャンプの一日は川での水浴びから始まりました。今回キャンプに同行した3人の小学生は大喜び。皆、しっかり泳ぐ用意、水着の着用と浮き輪まで用意して水牛が下流で水浴びする川に飛び込み、思いっきり自然を楽しみます。地元の若者は沢ガニを手づかみしています。

早朝に川に行った理由は他でもなく、朝も8時を回れば陽がかんかんに照って暑いためです。我々がいった時には日はそれほど照っていませんでしたが、既に暑くなり始めていました。しかしながら、朝の川は静かで美しく、それだけでも数時間かけてヌエバエシハ州まで来た甲斐があったと感じたというのはいいすぎでしょうか。

今回の短期間のキャンプは異例のことながら、公式的なオリエンテーションは初日にはなく、(時間の節約の観点から車中で行いましたが)、それは「まずは、体験してもらう」ということに重きを置いたためでもありました。参加者には思いっきりヌエバエシハの自然を堪能してもらうと同時に、そこから何を観察したのか!何を感じたのか!という観点から始めました。これらはのちのち、ディスカッションで聞かれることになります。


そんな朝を楽しみながら、皆が遊ぶその川は以前はもっと深さがあり、ボートで反対側まで渡ってったというのは驚きです。今は腰ほどの深さ。また、たび重なる台風で川が大きく移動した様子がわかります。水浴びを楽しみつつもNGOの代表と共に環境に関する話しとなります。場所を問わず繰り広げられるディスカッション。

水浴びの後は着替えて、ミンダナオの和平とBinhi 設立の経緯の説明です。これが実質的なオリエンテーションであり午後のディスカッションのとっかかりとなりました。2004年のフィリピン全国紙の写真を見せながら、これは一体何を指しているのかと日本からの参加者に尋ねます。そうしながら、紛争の話しになるのですがミンダナオの紛争は日本ではあまり知られていないため、驚きと問題の深さにため息が出、午前のセッションがひと区切りです。

【午後のプログラム】

日中に実施されるはずの異文化理解のプログラムは、参加者として予定していた先住民族の若者とドイツのインターンの到着が大幅に遅れ夕方に延期され、いつものことながらやきもきしたのですが、いろいらしても仕方がないので、スタッフのディスカッションに半分参加しつつ、この地域に来ている大学生ボランティアたちと話を聞きながら過ごすこととなりました。

夜にもつれ込んだプログラムでは、参加者の出身地域とフィリピンとの違い、共通点について話あい、お互いの文化や習慣の美しさを再認識しました。いつも笑顔が絶えないフィリピン人、しかし時間にルーズであること、計画をたてて目標にむかってまっしぐらな日本人との違いなど面白おかしく、参加者の経験を交えて共有されました。日本人は勤勉さ、規律などが予想通りにあがりました。

参加者の到着の遅れから、全てのセッションが終わったのは夜も10:30過ぎ。終わりのあたりは皆眠気眼をこすりながらの話しとなりました。

予定が狂うのはフィリピンにいてよく経験すること。しかし、今回の予定の大幅な変更の理由はホストの団体ではなく、ドイツ人のインターンだったりします!あれ、ドイツ人が時間通りに来ない?

セッションのあとは勿論、お夜食。このあたりもかなりフィリピンっぽい(汗)と思いながら友人の運転でホームスティ先に戻りました。

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