日本人はお金持ち?ーフィリピンでのお金の「貸し」借りの経験から

昨日の続きから・・・
さて、「学費が払えないと学校を退学になる。だから5,000ペソ(10,000円相当)を貸してほしい。絶対に返す・・・」と言われた時、部分的に“貸し”ました。と言うのは、切り詰めて生活していたときだったので、そんなに“貸せ”なかったのと、正直それほど貸す義理がないと感じたからです。

フィリピンでお金を貸した経験から
フィリピンでお金を貸した経験から



何故、“貸す”と書いたかというと、多くの場合は返ってこないためです。そうした話をいやと言うほど聞いていたので、「寄付」してもよい額を自分で決めて貸すことにしました。その後どうなったかと言うと、お金を受け取った次の日、その人は音信不通になりました。大金ではないものの、さっぱり音信不通となるのは気持ち的にはあまりいいものではありません。

ただ、その人の立場では、返せる見込みもないのに著者に会い続けるというのは後ろめたく、苦しいものだったのだと思います。
さて、お金の貸し借りについてですが、日本人がお金を貸してと言われるのは恐らくフィリピンだけではないと思います。以前、アフリカ某国の仕事に応募した際、2次審査で書いたエッセーの問題の1つで「現地採用のスタッフからお金を貸してほしいと言われたら、あなたはどう対処しますか?」というものがありました。恐らく、その在外オフィスでは前職員がそういう経験をしていたのだと思います。しかし、採用の問題にしなくてもいいのに・・・とおもってしまいました(汗)

日本円で1千円(500ペソ)、コンビニでバイトをしての時給よりちょっと高いぐらいの額は、フィリピンでの最低日給です。

フィリピンでは持っている人から少し分けてもらうことは決して悪いことではないとどこかの本で読んだことがあります。本当にそうなのか?と思うことがお金の貸し借りの場を見ながらあります。お金を借りて踏み倒す人間の肩を持つ気は毛頭ありませんが、悪いことではないと思ってもやはり「ヒヤ(恥)」に思うのではないかと思います。勿論、ごく少数の人で、「金持ち」から「貰って」何が悪いと思う人はいるかもしれませんが。

さて、前述のフィリピン人の友人はどうしたかと言うと、数年音信不通。しかし、facebookでは繋がっているという状態でした。2年ほど前に彼からメッセージを送ってきました。少々興味深かったのが、彼が久々のコミュニケーションで著者に対して何を言うかということでした。「あなたのおかげで卒業し、今は働いています」、とてもフィリピン人らしい書き出しだと思いました。

何がフィリピン人らしく、何が日本人らしいというのは想像にお任せしますが、「今度フィリピンに滞在している時に会いましょう」と言ってきたので、「飯は君のおごりね♥(笑)」と返しておきました。

(続く)

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