フィリピン代表、フィギュアスケートで冬季オリンピックに出場!

日本では、先日羽生選手の金メダルに湧いておりましたが、同種目にフィリピンから代表を送りだしており、話題となりました。ちなみにフィリピンは冬季オリンピックに過去出場した記録がありますがそれも昔の話、そしてフィギュアスケートでは初出場となります。

話題のスケーターの名前は、マイケル・クリスチャン・マルティネス、パラニャケ市出身の太い眉毛とかわいい笑顔が印象的な17歳。
2005年にSMサウスショッピングモールでフィギアスケートに出会い、趣味としてスケートを初め、後に競技者としてのトレーニングを始めました。アメリカに渡り、金メダリストであるイリヤ・クーリック選手、ジョン・ニック選手等からトレーニングを受けました。

2012年にはクリスタルスケートで優勝、ソチオリンピックの最終予選であったネーベルボルン杯では男子で7位、オリンピック出場を確定しました。

オリンピック前に、フィリピン政府からの経済的な支援が受けられないということで話題になりました。一説では、マイケル選手のお母さんが、政府あてに手紙を送り経済支援をお願いしたという話がありましたが、そういう事実はないと地元紙は報じております。そもそも、スポーツ振興にそれほど予算が割けないこの国の事情を考えるとこれらの政府批判は、批判のための批判とも理解できます。
俳優で、元フィギュアスケーターのサム・ミルビィがニュース番組で支援を表明する他、オリンピック委員会、フィリピンの地元企業やフィリピンのアイススケート協会などからも経済支援を受けての出場となったようです。

フィギアスケートとはお金がかかるスポーツです。コーチや振付師に払うお金、衣装代、スケート靴、遠征費用、また医療等など、オリンピックの上位に入る選手は年間に数千万円の出費があるようです。お母さんがABS-CBNのインタビューで、1時間当たり130ドルのコーチへの支払い、1時間16ドルのリンク使用料、6時間使用するとして96ドルで500~600ドル一日のトレーニングの費用がかかると話していました。



マイケル・クリスチャン・マルティネス選手の家がたとえお金持ちであってもオリンピックスケーターの必要費用を捻出するのは簡単な話ではないことが伺えます。

フィリピンとアメリカで練習を行っているようですが、フィリピンでスケートリンクがある場所はショッピングモール。しかも初心者スケーターがよちよち滑っている横で練習するのを想像するだけで、選手としての練習環境に恵まれているとは言えないと思います。

先日のオリンピックの成績は、64.81(テクニカル33.31、コンポーネント31.50)で19位でした。冬季オリンピックに初出場で大健闘、次回の冬季オリンピックでは更に期待が高まるのではないかと思います。

フィリピンの人気のスポーツはバスケットボールですが、今回のオリンピック出場で、バスケットボール以外にも子どもたちが興味を持つスポーツの幅が広がればいいなぁと思いました。





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