2020年オリンピック開催が決まりました

 日本時間9月8日朝5:20に2020年のオリンピック開催地が56年ぶりに東京になるという発表をニュース速報で見ました。同じく名乗りを上げていたスペインのマドリード、トルコのイスタンブールを投票で破っての開催決定です。

 最終選考に残ったイスタンブールは、イスラム圏初、東西の融合、好調な経済というアピールポイントがある反面、競技、宿泊施設、交通網への不安が残り、かつサッカーのヨーロッパ選手権にも立候補しているため、その方向性が注目されていました。マドリードは、施設面が既に充実しているほか、IOC元会長のサマランチの人脈があり、経済活性化が期待されますが、経済不安が非常に大きなネックになっているということでした。日本は、施設運営への準備、準備資金があり、治安もよく、東北への経済効果も望める反面、やはり地震と放射能の心配、そしてオリンピック委員会独自の調査で、市民からの支持が他の2カ国と比べると低いという課題がありました。

 これまで、ネット上で誘致を巡って、賛成と反対の両方の意見がぶつかり合うのを見てきました。

[反対意見]
震災・復興を考えるならば、東北で行うべき、お金とエネルギーを東北復興に使うべき
少子化対策、国の安全保障、雇用対策などにお金を使うべき
海外に「一流国の証」を建てるべきというのはナンセンス
経済効果は一時的
税金の無駄使い
などなど

 お金の使い道についての疑問・反対が目立つようです。経済効果をうたっていますが、前回の長野冬季オリンピック開催の際に建てられた建物の維持費は財政を圧迫しているため、今回の東京での開催でも同じこととなるのではないかと心配されます。
また、前回の招致の費用がどこに消えたのかが疑問のようです。これまでしっかり説明してこなかったことが低い支持率の大きな原因といわれています。

[賛成意見]
経済効果
臨海都市の交通機関が整う
観光客が増える
などなど

 ニュース直後、オリンピック委員会のウェブサイトトップページを訪れると、広告会社が製作したであろう見事なプロモーションビデオがあり、見ることができました。同ウェブサイトに最終選考にあった3カ国のプレゼンテーション(45分)、質疑応答の様子、最終発表の様子も見られ大変興味深いものでした。一か国45分のプレゼンテーションと、15分ほどの質疑応答の時間が与えられているので一か国につき1時間は長くて・・・すべてを見れませんでしたが、「125TH IOC SESSION」で検索すると見られますので、お時間がある方はごらんあれ。
 ソーシャルメディアなどでは、日本開催を喜ぶ声とともに安倍首相の原発の汚水問題に対する発言をめぐって大きく揺れています。日本の質疑応答の部分はビデオを見ましたが、状況はコントロールされている。そして、汚染水は福島第一原発の0.3平方キロメートルの港湾内に完全にブロックされて、福島近海でのモニタリング数値は、最大でもWHO(世界保健機関)の飲料水の水質ガイドラインの500分の1だ、と断言していました。「本当なの?」祝賀ムードに水を差す気はないけれど、今現在の状況から、上記のようなことをそれほどはっきり言い切れるのかと、これまでのニュースを追いながら疑問に思いました。それともニュースは汚水問題を大袈裟に扱いすぎていたのでしょうか?財政問題と上記の原発関連の発言から中々、東京誘致を喜べない自分が居るのでした(汗)

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