今日は、South East Asia update という主に研究者向けに行われる研究発表会に出席して来ました。5回目を数えるこの集まりは、今年はヴァーヘニンゲン大学(the Rural Development Sociology Group of Wageningen University)が開催地となりthe Royal Netherlands Institute of Southeast Asian and Caribbean Studies (KITLV) 、the International Institute for Asian Studies (IIAS)によって組織、開催されました。
ヴァーヘニンゲンは、ドイツ軍のヨハネス・ブラスコヴィッツ上級大将がカナダ軍のチャールズ・ファルケス大将に降伏、のちに降伏条件を協議した地でもあります。毎年5月5日を「解放記念日」として、ヴァーヘニンゲンでも退役軍人のパレードなど盛大な祭りが催されています。今回のホストのヴァーヘニンゲン大学は生命科学で有名です。
朝は9時半から夕方の6時まで、東南アジアについて研究している教授・研究者・修士の学生などが集まり、各自の博士課程の研究の一部、あるいは取り組んでいるプロジェクトの一部を発表をします。共通項は東南アジア地域、ジャンルは広く文化人類、経済・経営、法律、社会学の視点、強いて言えば社会科学分野の研究発表です。研究対象地域としては特にインドネシア研究がオランダとの歴史的な接点から極めて多く、フィリピン、タイ、マレーシア、ベトナム、カンボジア、シンガポールなどの地域の発表はインドネシア研究者の数に圧倒される
形でした。
発表者は約50名でしたが、勿論彼らの発表を全て聞いたわけではなく、全体会合を除いては2つの会場で同時に発表され、興味がある方に参加するというものでしたので、全体としては約30名分ほどの発表を聞きました。
研究内容の全てが興味深く、勉強になりましたが、7分という限られた発表時間を守り、そしてわかりやすい発表ができたのはごくわずかであったと思います。上から目線で恐縮ですが(^^;、折角の興味深い研究を損なう発表をしていた人が多かったように思われ、少々残念な感じでした。
良いと思ったプレゼンの特徴は以下
1) 起承転結が明快
初めに論点を述べ、中盤でサポート、自らの議論を発表し、最後に論点の回答に移るスムースさ
2) 観客と対話するようにプレゼン
3) スライドに書かれる情報量が少ない(枚数も多くない)
学問の分野であれば誰が書いた文章を参考にしているのか重要ですが、ポイントを述べるのみで十分だと思います。特に今日のような7分の発表では。
厳しかったプレゼン
1) 情報量が多すぎる
2) 専門用語の乱用
3) 用意したパワーポイントそのまま、あるいは紙を読むだけ→その紙をくれたら後で読んでおくよと言いたい。
4) 今後の研究予定を発表、研究内容、結果についての情報が全くなかった。
勿論旦那も発表しました。彼は、発表後10点満点中何点だったか?と聞いてきました。旦那のプレゼンはわかりやすく、聞いていて聴衆を飽きさせない工夫がされていました。導入部分に最新のニュース情報を用い、コンセプトを事例を持って説明し、聴衆を笑わせ、和やかにそして時間も大幅にオーバーすることなく終えることができました。しかし、問題提起とコンセプトの説明に時間をかけすぎ、結論部分の説明が雑であった感が否めません。今後の期待を込めて、7点と辛めにつけました。
これから論文の発表などで多くの機会を得るだろうと思い今日の点数を辛くして、批判的観賞用に彼の発表を録画しました。帰宅して、一息ついたあとに早速視聴。旦那は、恥ずかしさに苦笑いでしたが、説明の仕方、使う言葉、文法的正しさ、ジェスチャーなどをじっくり鑑賞しつつ、次回は頑張ろうと心に誓っているようでした。
大学院でトレーニングの一環として自分のプレゼンテーションの様子をビデオに撮影してもらい、弱点を治すということをしたことがありますが、やはり今回の旦那のような反応をしたことを思い出しました。とりあえず、自らを棚に上げて旦那に喝を入れることにします。しかし、良いプレゼンとは準備とそして訓練の賜物だと改めて思いました。
ヴァーヘニンゲンは、ドイツ軍のヨハネス・ブラスコヴィッツ上級大将がカナダ軍のチャールズ・ファルケス大将に降伏、のちに降伏条件を協議した地でもあります。毎年5月5日を「解放記念日」として、ヴァーヘニンゲンでも退役軍人のパレードなど盛大な祭りが催されています。今回のホストのヴァーヘニンゲン大学は生命科学で有名です。
朝は9時半から夕方の6時まで、東南アジアについて研究している教授・研究者・修士の学生などが集まり、各自の博士課程の研究の一部、あるいは取り組んでいるプロジェクトの一部を発表をします。共通項は東南アジア地域、ジャンルは広く文化人類、経済・経営、法律、社会学の視点、強いて言えば社会科学分野の研究発表です。研究対象地域としては特にインドネシア研究がオランダとの歴史的な接点から極めて多く、フィリピン、タイ、マレーシア、ベトナム、カンボジア、シンガポールなどの地域の発表はインドネシア研究者の数に圧倒される
形でした。
発表者は約50名でしたが、勿論彼らの発表を全て聞いたわけではなく、全体会合を除いては2つの会場で同時に発表され、興味がある方に参加するというものでしたので、全体としては約30名分ほどの発表を聞きました。
インドネシア人研究者 |
良いと思ったプレゼンの特徴は以下
1) 起承転結が明快
初めに論点を述べ、中盤でサポート、自らの議論を発表し、最後に論点の回答に移るスムースさ
2) 観客と対話するようにプレゼン
3) スライドに書かれる情報量が少ない(枚数も多くない)
学問の分野であれば誰が書いた文章を参考にしているのか重要ですが、ポイントを述べるのみで十分だと思います。特に今日のような7分の発表では。
厳しかったプレゼン
1) 情報量が多すぎる
2) 専門用語の乱用
3) 用意したパワーポイントそのまま、あるいは紙を読むだけ→その紙をくれたら後で読んでおくよと言いたい。
4) 今後の研究予定を発表、研究内容、結果についての情報が全くなかった。
Wageningen University |
勿論旦那も発表しました。彼は、発表後10点満点中何点だったか?と聞いてきました。旦那のプレゼンはわかりやすく、聞いていて聴衆を飽きさせない工夫がされていました。導入部分に最新のニュース情報を用い、コンセプトを事例を持って説明し、聴衆を笑わせ、和やかにそして時間も大幅にオーバーすることなく終えることができました。しかし、問題提起とコンセプトの説明に時間をかけすぎ、結論部分の説明が雑であった感が否めません。今後の期待を込めて、7点と辛めにつけました。
これから論文の発表などで多くの機会を得るだろうと思い今日の点数を辛くして、批判的観賞用に彼の発表を録画しました。帰宅して、一息ついたあとに早速視聴。旦那は、恥ずかしさに苦笑いでしたが、説明の仕方、使う言葉、文法的正しさ、ジェスチャーなどをじっくり鑑賞しつつ、次回は頑張ろうと心に誓っているようでした。
大学院でトレーニングの一環として自分のプレゼンテーションの様子をビデオに撮影してもらい、弱点を治すということをしたことがありますが、やはり今回の旦那のような反応をしたことを思い出しました。とりあえず、自らを棚に上げて旦那に喝を入れることにします。しかし、良いプレゼンとは準備とそして訓練の賜物だと改めて思いました。
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