[欧州旅行] ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港(EuroAirport Basel Mulhouse Freiburg)の利用、ファシリティーと街までのアクセス

ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港(EuroAirport Basel Mulhouse Freiburg)は、フランスのミュールーズにある国際空港。一日に200ほどの就航があります。スイスのバーゼル(Basel)、ドイツのフライブルク・イム・ブライスガウ(Freiburg im Breisgau)にも近い立地、その立地条件の故「EURO空港」という名称のようです。またこの空港はフランスとスイスの二カ国で運営されています。

スイスのバーゼル、フランスのアルザス小都市ミュルーズ(Mulhouse)を訪れる際は、この空港が最寄り空港となります。

著者がEasyJet機でアムステルダムから同空港まで移動した際、経験した同空港のファシリティー、近郊の街までのアクセスなどをまとめました。

入国

到着後、厳密な意味での入管はないものの、入国時に地元警察官のパスポート(居住国で発行したID)のチェックを通過。空港内はフランス(シェンゲン協定地域)のCIQ、スイス側へのCIQがあります。

ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港(EuroAirport Basel Mulhouse Freiburg)
ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港(EuroAirport Basel Mulhouse Freiburg)の出口
スイス側とフランス側への出口案内

*CIQシー‐アイ‐キュー(customs, immigration and quarantine)とは 税関、出入国管理、検疫のこと。
ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港(EuroAirport Basel Mulhouse Freiburg)
ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港(EuroAirport Basel Mulhouse Freiburg)フランス側の税関

著者はフランス側の税関から出ました。しかし、スイス側から出た場合と大きな違いはないようです。

到着階(フランス側)の様子

空港の到着階は、非常にシンプル。カフェが一つだけありました。フランスの税関側の出口であれば右手に、スイス側からでは左手に総合案内所があります。そこで、交通手段やもろもろの方法について聞くことができます。

空港と近郊の街までのアクセス

空港から近郊の街までは5~10キロ圏内。車では混雑していない場合はスイスのバーゼルからも15分圏内。空港からのアクセスはバス、タクシーのみ。レンタルカーもありますがもちろん、ヨーロッパで運転可能な免許証が必要です。



スイスのバーゼル(Basel)まで


バーゼル市内へはバーゼル交通局の路線バス50系統があります。停留所は空港建物のすぐ外。バスはスイス国鉄のバーゼル中央駅に発着します。日中は平日7-8分間隔、週末10分間隔で運行している。所要時間は約20分。

スイスのバーゼル市内の宿泊施設に滞在する場合は、滞在期間中ユーロエアポートから市内、ならびに市内交通が無料になるMobility Ticketがチェックイン時に貰えます。ユーロエアポートやバーゼル駅に到着した日は、ホテルの予約表を代わりに見せるとホテルまでのバス・路面電車が無料になります。

フランスのセント・ルイス(Saint-Louis)まで


セント・ルイス市内へはDistribusバス11系統があります。停留所は建物のすぐ外です。セント・ルイス駅に発着します。一時間に2本ほど。所要時間は約15分。料金は2.5ユーロ。
EuroAirport Basel Mulhouse Freiburg Bus stop
ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港のバス亭

到着場所は、セント・ルイス駅となっていますが、実際は駅の裏手の200メートルほど離れた場所に到着しますので、駅までは少々歩かなければなりません。
フランスのセント・ルイス(Saint-Louis)駅の裏手
フランスのセント・ルイス(Saint-Louis)駅の裏手
フランスのセント・ルイス(Saint-Louis)駅正面
薄ピンク色の建物がかわいい、フランスのセント・ルイス(Saint-Louis)駅正面
スイス側のバーゼルと比較すると街の中心地は小さめ、コンパクトなセント・ルイスの街ですが、歩いて回れます。

出発

チェックインのカウンターは上層階(3階)にあります。同階にはちょっとしたカフェや、ソファ、充電できるコンセント等もあります(コンセントのタイプは二つの丸い穴のあるCタイプとCタイプにアース端子の穴が付いた、3つ穴のEタイプ。西ヨーロッパ諸国で多く見かけるタイプのコンセント)
Euro Airportの空港階層案内
Euro Airportの空港階層案内
2階が到着階、3階がチェックイン・ロビー、4階搭乗ゲート
エスカレータを上がるとチェックインカウンターが見えます。到着階がとても狭い印象を受けたので、チェックインのカウンターのある階が広く感じられました。
ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港(EuroAirport Basel Mulhouse Freiburg)の出発階
ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港(EuroAirport Basel Mulhouse Freiburg)の出発階
EasyJetのような格安を売りとする航空会社は空港でのチケット発券を有料とする場合もあります。そうした理由から既に航空券を発券済みの場合、チェックインカウンターに寄る必要はなく搭乗階へ移動します。
搭乗階に上るエスカレーター
Euro Airport
搭乗ゲートのある階に上るエスカレーター
搭乗ゲートは、チェックインゲートの更に一階上。航空券を提示し、荷物検査を済ませたあとすぐにあるのは免税店です。

他のヨーロッパの国に乗り継ぎの場合は、厳密には出国審査はありませんが、パスポートのチェックがあります。パスポートのチェックは免税店の後です。そのため、免税店などで時間を費やしすぎると、飛行機の搭乗に間に合わない!なんていうことも・・・。
Euro Airport搭乗ゲート階、荷物検査後にある免税店
Euro Airport搭乗ゲート階、荷物検査後にある免税店
電車で60分圏内にあるチューリッヒの大型空港の存在を考えると、どれだけ利用客が居るのだろうか?と思いきや、著者が利用時はeasyjetやKLM(オランダ航空)搭乗客もそれなりにおりました。

この空港、使い勝手がよいか?といえば、電車やトラムの直通がない不便さがあります。バス、タクシーのみのアクセスという心もとなさがありますが、ヨーロッパの地方にある国際便、バジェット・エアラインの発着のある空港としての利便性があり、また利用しそうな予感がします。

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