ユースキャンプ3 -台風ヨランダの体験談-

ワークショップ3日目、ここから本題であるアースケアワークショップとなります。

自らのアイデンティティと環境の保全を主題としたワークショップでは、自然にある素材、また自然とのふれあいの経験などがワークショップの中に含まれます。

1つのワークショップでは自然の中にあるものを拾い、自分との共通点を説明するというもの。石、葉っぱ、(拾えないけど)雨や風・・・「私は____が好きです。なぜなら_____という共通点があるから」と皆の前で説明します。

また、もう1つのワークでは自然とのふれあいの中で嬉しかったこと、怖い思いをしたことなどをシェアし、劇をグループごとに行うということをしました。

グループの経験をシェアする場では、台風サンティ、オンドイを経験したルソン島の参加者たちが多く、それらの台風の故に農作物に甚大なダメージを受けたこと、水が家の中まで侵入してきたことなどが語られました。

レイテからのグループは勿論、ヨランダでの経験をシェアし、劇としました。参加者は被害の著しかったタクロバンから来ていたため、身内を失ったものもおり、皆涙しながら経験を話していました。

劇では、それらの経験が全て盛り込まれ、台風が襲った当日は何をしていて、実際彼らに何があったのか?参加者それぞれの様子を劇中で表現しました。

1人は、溺れて亡くなった父を見つけたシーンを、もう一人は洪水高波に流されそうになりながらも椰子の木にしっかりつかまって生き延びたシーン、漁から戻らない親族を案じるシーンなどが表現され、演じる彼らも涙しつつ、また参加した他のグループの参加者も涙ながらにその様子を見ていました。

特にレイテからの参加者は未だに傷がいえない様子。皆泣きながら、しかし抱えていたものを吐き出すことができ、よかったと後に語ってくれたので少々ほっとしました。

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