要注意!ホーリーウィーク(Holy Week)/聖週間期間にフィリピン旅行をする場合

カトリックでは聖週間、プロテスタントでは受難週と呼ばれる一週間は、枝の主日(日曜日)、からイエスが十字架にかかり、復活するの前日までの期間、つまりイースターの前までの一週間です。キリスト教徒にとっては、クリスマスに並ぶ一大宗教行事です。この聖週間は毎年日にちが変わりますが、おおよそは3月の後半25日以降から4月の中旬にあたります。そんな時期の海外旅行はあまりないと思いますが、万が一、聖週間がフィリピン旅行と重なってしまったら・・・どうなるのでしょうか。

超大型台風ハイエンにより破壊された教会が修復された
2013年11月にフィリピンを直撃した超大型台風ハイエンにより破壊された教会が修復された(2014年9月撮影時内部はまだ修復中)


聖週間の商業施設の運営状況の基本

まず、聖週間は、イエスの受難、死、復活にすべてが集中する週で、信者にとっては大切な一週間であり、また教会でミサなども行われます。(今年は、パンデミックで、ミサもすべてオンラインになりましたが)聖週間の特に、灰の水曜日、最後の晩餐(木曜日)、受難の主日(金曜日)、復活前日(土曜日)と呼ばれる日は、半日営業あるいは水曜日あるいは木曜日から土曜日までお休みという商店もあります。特に受難の主日と言われる、イエスが十字架に架けられたとされる金曜日は、商業施設が全日お休みということは珍しくありません。もちろん、近年は、営業を行う商店もあり、またイスラム教徒などのキリスト教以外の人により営まれる商店は運営を続けておりますが、休みが多いと考えるのがよいでしょう。


宿泊施設

聞くところによると、宿泊施設は通常運営されているようです。そのため、宿泊に困ることはないようです。ただ、聖週間で関連業者が休みになることで、通常あるサービスがない、あるいは、時間が限定されることもあるようですので、注意が必要です。予約時に尋ねるがいいのですが、小さい規模のホテルの場合は、事前に聞いていてOKであることが、現地でダメなこともあるので、注意が必要です。

レストラン

一般的には、多くの商業施設と同様に水曜日半日、あるいは、木曜日から土曜日までお休みというところも少なくありません。そのため、レストランで食事が楽しめるのは、おそらく水曜日まで、木曜日から土曜日までは店が閉まっているところが多いため、場所によっては、レストランを見つけるのに苦労するかもしれません。

交通

ジプニー、トライシクル、バス、タクシーは電車はあります。しかし、ジプニー、トライシクル、バス、タクシーの台数は少なめです。聖週間は商業施設も、学校も水曜日あるいは木曜日からお休みであることから、移動する人が少ないこと、また信心深いフィリピン人は、イエスキリストのご加護がないと思われる(十字架にかかり、復活するまで地上にいないと考える)ため、事故が起こるのではないかと恐れ、移動を避ける傾向にあります。

また、聖週間を前後して、首都圏マニラから帰省する人の流れがあるため、灰の水曜日まで地方行のバス・飛行機は混むこと、そして交通費も値上がりする傾向があります。

買い物

ショッピングモールは、木曜日と金曜日が休みであったり、水曜日半休、木曜日と金曜日が全日お休みという場合があります。ショッピングモールの場合は、毎年必ず、ウェブサイト上で運営についてお知らせがあります。日曜日には、通常運営となるため、買い物も通常通り行えます。

どうやって過ごしたらいい?

とにかく、聖週間と滞在が重なってしまった場合は、行動の選択肢がかなり少なくなります。そして、困るのが、飲み水、食料品の確保ではないでしょうか。飲み水や食事がホテルで提供されるあるいは購入できるという場合、心配は減りますが、ちょっとしたインスタント食品をもってくると安心ではないかと思います。あるいは、お店がまだ開いているときに日持ちするものをまとめ買いする等です。

聖週間で人が少なく、交通量も少なく、お店も閉まっているというのは、なかなか見慣れないフィリピンの風景、特に人口が多く、人と車が溢れる首都マニラではとても珍しい風景です。なので、(人通りが少ないので、目立つこと必須ですが)比較的静かな町を歩いてみるのもよし、もし、フィリピン人の友人がいるなら、お願いして、教会のミサに連れて行ってもらうのもいいのではないかと思います。

しかし、この期間に主だった活動は何もできないので、それを考えると、この聖週間の期間は可能な限り避けて移動するのが吉ではないかと思います。

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