フィリピン人にとって大切な週間ーホーリーウィーク(Holy Week)/聖週間 どのように過ごすのか (復活祭:イースター/Easter Sunday)

今日は復活祭(Easter Sunday)です。十字架上で亡くなったイエスキリストが三日目に復活した日を記念するキリスト教徒にとっては非常に喜ばしく大切な日です。

週の初めの日、夜明け前に、女たちは用意しておいた香料を携えて、墓に行った。ところが、石が墓からころがしてあるので、中にはいってみると、主イエスのからだが見当らなかった。そのため途方にくれていると、見よ、輝いた衣を着たふたりの者が、彼らに現れた。女たちは驚き恐れて、顔を地に伏せていると、このふたりの者が言った、「あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中にたずねているのか。そのかたは、ここにはおられない。よみがえられたのだ。まだガリラヤにおられたとき、あなたがたにお話しになったことを思い出しなさい。すなわち、人の子は必ず罪人らの手に渡され、十字架につけられ、そして三日目によみがえる、と仰せられたではないか」。そこで女たちはその言葉を思い出し、墓から帰って、これらいっさいのことを、十一弟子や、その他みんなの人に報告した。(日本聖書教会 新共同訳 ルカによる福音書24:1〜9)


フィリピン、地方都市のハレルヤハンの様子
フィリピン、地方都市のハレルヤハンの様子
早朝5時ごろにこの行事は行われます。


復活祭のミサ

今日は早朝5時のミサに参加しました。通常のミサと異なるのはまず教会の建物の外で行われること。そして、このカトリックの宗教行事ではとても重要なため、日曜日のミサには定期的に行ってはいないものの、今回ばかりはと出席する人たちもおり、出席者の数は通常の倍となります。しかし、それでも旦那の幼少期に比べて参加人数は減っているとのこと。

外でミサが行われ、その最後にカローサに乗った聖人たちがミサのために人々が集まる広場に入場します。これは象徴的にそれら聖人たちがイエスの復活を見届け、祝うためといわれます。
子どもたちが演じる天使たち

ハレルヤハン

フィリピンの教会の敷地内に不思議な構造物を見かけることが有るかと思います。2階あるいは3階建てほどの構造物で、天井には穴が空いています。それは、普段は利用されていませんが、この復活祭の日に復活したイエスが母マリアと出会う瞬間を再現するさいに利用されます。

イエスの死の故に幾重にも黒いベールをかぶっていた母マリアですが、天使に扮した5人の子どもたちがそのベール一枚一枚取り除いていきます。天使に扮することもたちはベールを取り除く前に暗唱したイエスの復活を喜ぶ一節を述べます。これらの一連の行事およびこの構造物のことをハレルヤハンといいます。

ベールを取り除く地元の子どもたちが扮する天使とそれを撮影する子どもたちの親
この子どもたち、地上3メートル程の高い場所からつるされています。泣きだす子もいるようですが、1人の男の子を除いて4人の女の子は気丈で、しっかりお勤めを終えていました。

5人の天使の他、20~30人の天使の衣装を着た子どもたちも参加し、イエスとマリアの再会を見守っていましたが、中には眠さのあまりに大あくびをする子やしゃがみ込んでしまう子も見られました。

旦那が子どもの時にはこの20~30人の天使たちは存在しなかったといいます。親がどうしても参加させたかったのでしょう。天使の役が出来るのは恐らく幼稚園から小学校低学年。この時期の子どもが天使の衣装を着ているのは何ともかわいく、ほほえましいものなので、親であればなおさらこうした衣装を着せたいとおもうのでしょう。

この後はフィエスタ(お祭り)ムード。ミサと一連の行事が終わるとスピーカーからは楽しげな音楽が流れてきます。

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