[ジョージア]ジョージアの主食ーパン(ショティ、トニスプリ、ムチャディ)

ジョージアの街で、紙に包んだ細長いパンを鷲掴み、あるいは抱えてあるく地元民の姿をよく見かけます。そんな彼らを目で追い、佇んでいるとパン屋から焼き立てのパンのよい香りが漂ってきます。

パンはジョージア語ではプリといい、主食としてジョージア人の家庭で日常的に食されるほか、レストランでも料理と共にサーブされています。少々塩気があるパンは、そのまま食すよりも、何副菜と共に食すのがベスト。ジョージアで生活するようになってから、パンを食する機会が増えたように思います。
キュウリとトマトのサラダ、ハチャプリとプリ
キュウリとトマトのサラダ、ハチャプリとプリ

パンと一口に言ってもその形状や材料は地方により異なるようです。東部では、主に小麦粉でつくられたパンが、西部ではとうもろこし粉でつくられるパンがつくられています。

トニスプリ(Tonis puri)

大きなかまど(トネ)の内側にパン生地を貼り付けて、パンを焼きます。この様子は、街のパン屋さん、ジョージアのスーパーやレストラン等で実際にパンを焼くのを兼ねてデモンストレーションを行っているため、間近に見ることができます。

ジョージアの主食トニスプリ(Tonis puri)を作る様子
ジョージアの主食トニスプリ(Tonis puri)を作る様子
トビリシのスーパーマーケットで実演をしながら、販売しています。

トニ(かまど)にはりつけられたパン生地)
トニ(かまど)にはりつけられたパン生地)
焼かれているパンはかまどに張り付いたまま、落ちてきません。

トニスプリ(Tonis puri)
トニスプリ(Tonis puri)

ショティ(Shotis puri)

ショティの作り方は、トニスプリと同じですが、その形は独特で、カヌーあるいは、木の葉のような両端が細く、薄いためにパリッとしているのが特徴的です。

ショティやト二スプリは、少々固めで、塩気が強く、焼きたてはよいのですが、すぐに硬くなってしまうのが特徴です。2日目置いたパンに歯が立ちませんでした(笑)。

通常は一口サイズにカットされて、テーブルに盛り付けられますが、食べたいサイズにちぎって食することもしばしです。一口サイズにしたプリを汁気のある副菜に浸して食べたり、いろいろ楽しめるようです。
ショティ(Shotis puri)
ショティ(Shotis puri)

ムチャディ(Mchadi)

見た目とそのサイズは、コロッケのよう。前者2つと比較して小ぶりですが、とうもろこし粉を原料とするこのパンは一つ食べても結構お腹にたまります。ジョージア西部のラチャ地方でよく食されるというものの、トビリシのレストランなどでもサーブされております。

ムチャディ
真ん中がムチャディ

パンではありませんが、西部でよく食されているのはとうもろこし粉で作られたお粥です。おかゆがまだ温かいうちに、中にチーズを入れて食します。チーズ等と食さねば、かなりプレーンな味です。
とうもろこしの粉で作られたお粥
とうもろこしの粉で作られたお粥

パンを頻繁に食するものの、水気がある主食が食べたいという時は、このとうもろこし粉のおかゆの存在はありがたく、パンとの選択を迫られた時にはそちらを選んでしまいます。ちなみに、ジョージアには麺料理はないため、ジョージア料理のレストランで麺料理は望めないので、あしからず。
 
パンはジョージアの食文化の一つ。ジョージアの国民的画家であるピロスマニの絵画にもワインと共に描かれています。ジョージア料理を楽しみつつ、是非主食のパンにも目を向けてみてはと思います。

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