フィリピン人夫との結婚で得たもの3つをあえて挙げるのだとしたら・・・

今月、フィリピン人旦那との結婚10年目を迎えます。日本の親に反対され(駆け落ちというわけではありませんが・・・)、親族の出席のない結婚式に始まり、フィリピン人夫の家族によるフィリピン社会の洗礼を受け、振り返ると●年経過していました。

これが早かったのか、遅かったのかはわかりませんが、周囲の助けもあり、山あり谷ありなんとかここまでやってきました。結構きついなぁと思ったことが多くて、ろくに「感謝」の気持ちも湧いてこなかったのですが、結婚記念ということで、比人夫との結婚生活で得た3つについて述べて見たいと思います。
フィリピン人夫との結婚で得たもの
フィリピン人夫との結婚で得たもの


ジョークのスキルが上がり、笑いの感度がよくなった

昔は「笑い」なるものに対してリスペクトはなく、冗談を言う人間など軽いやつ!と見ていました。そもそも、根暗度が年々増すような人生を生きてきた私は、人生にあまり「笑い」はなく、それすら求めていませんでした。ジョークも背筋が寒くなるようなタイプのことしか言えなかった記憶があります。

しかし環境とは恐ろしいもの。比人旦那のベタなジョークに、はじめはかなり苦笑していましたが次第によく笑うようになりました。さらに、自らもすすんでジョークを言うようになりました。フィリピンの大学で教えていた時には、例え話が小咄と化し、とにかく楽しんもらうことに専念し、学生さんたちにはよく笑っていただきました(授業は一応真面目に教えていました)。

与えて、よく受けること

人生とは「与える」だけでもダメで、「受ける」だけでもダメなのだなぁと実感し、どうやってその2つをやるのかは試行錯誤中ながらも、それらを生活で意識するようになりました。

比人夫の故に、フィリピン人社会に組み込まれ、定職を持ち、なおかつ日本人ということで親族や友人からお金を無償されることも多くて辟易していましたが、フィリピン人の友人やコミュニティの等からの思いがけぬ助けや、親切を受けることもしばしばでした。

与えたものはそれを得ようとせずとも自然と他の人を通じて返って来るのだと実感するような経験を多くしました。そのため、与えて(忘れて)、(感謝して)よく受けることって大切なのだと実感をもって感じるようになりました。

社会問題が自分ごとになったこと

このブログを読んでくださっている方にはすでに知られていますが、比人旦那家族は裕福ではありません。貧しさ故に、未だに旦那の送金に頼る家族に、頭にくることしばしですが、いろんな家族の構成員の考え方、行動、生き方を学び、そんな彼らと生活しながら、得たことも多いのは事実。

NGOに務めている時にも、もちろん社会問題への意識はあり、扱う問題を重く考え、時には怒り、時には喜び、現地のスタッフと共にやってきたつもりでいました。しかし家に帰れば別の世界であり、そこには住み分けがあり、境界がありました。しかし、比人旦那と結婚し、彼の延長線上にある絶対的な貧困、差別、格差の問題は切れないもので、問題との距離がぐっと近くなり、時に深く当事者意識を感じることがあります。

結婚の理由を問われた時

結婚で得たことを上記に書いてみたのですが、これは結果論で、単純にこの比人の男性といれたらハッピーかもしれないというシンプルな気持ちで、この関係性(結婚)に臨みました。
もともと、結婚願望は無に等しく、男女関係や結婚関係は、女性の負担が大きいもの、犠牲が大きい(のちにこれは、ある種キャリアという面においては事実であることを知るのですが・・・)と思ってきた私にとって、そもそも結婚したことについて、自分自身驚いてます。
日本人女性とフィリピン人男性のカップルはごくごく少数です。そして、日比のカップルにおいて、ネガティブな情報が多いことはブログ「愛か金か?それとも・・・日本人とフィリピンの結婚、ネガティブな情報を越えて」で書いた通りですが、国際結婚ならではの難しさを乗り越えて、幸せに毎日を送れるように願っています。

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