フィリピンの滞在を楽しむには(3) :マニラに到着、ニノイアキノ国際空港(NAIA)はどんな場所?

海外に旅行した時に、訪れた国を最初に体験するのは「空港」と空港から宿泊施設まで向かうタクシーなどの「交通手段」です。その二つについてそれなりの知識があれば、到着初日に困るようなことはないと思います。タクシー乗車の情報を掲載したというのに、空港情報を掲載しないのは何とも片手落ち。簡単ではありますが、空港の紹介です。
関連ブログ「フィリピンの滞在を楽しむには(2) :マニラでタクシーを上手に使う

フィリピン国内線利用時に飛行機からとった写真
フィリピン、マニラには4つの国際線の発着がある空港があります。ニノイ・アキノ国際空港(Ninoy Aquino International Airport)略称NAIA(ナイア)と呼ばれ、ターミナル1〜4まであります。かつては「マニラ国際空港」 (MIA) と呼ばれていましたが、亡命先のアメリカから帰国した1983年8月に、(ターミナル1の)空港内で暗殺されたベニグノ・アキノ・ジュニア上院議員(愛称 ニノイ : コラソン・アキノ元大統領の夫、現大統領の父)を祈念して改称されました。 ターミナル4はドメスティック、あるいはカーゴ用の空港として知られていますが、東南アジア線の発着がわずかですがあります。

ちなみに不名誉なことに過去にCNNの10 of the world's most hated airportsの5位にランクインされたこともあります。あまり綺麗ではないトイレ、ベンチの不足、壊れたエスカレーターなどの施設のメインテナンスの問題、売店で販売されている水にシールが貼られていないなど衛生に対する不徹底さ、また過去、(2012年ごろ)フィリピン航空のストライキなどで運行状況が不安定になるなどが理由として挙げられていました。

かなりCNNの主観で、他の国際空港と比べてそこまで最悪ではないと思っています(もしかしたら、慣れてしまっただけなのかもしれませんが)。アジアの空港が軒並み新しく、快適に過ごせるように作られているため、マニラにあるこのNAIAの古さ、メンテの悪さ、職員の対応の不手際さ等が目立つのでしょう。ちなみに4つのターミナルすべて冷房がかなり効いていますので、長く滞在する場合はすぐに羽織れるものを用意しておくのが良いと思います。

各ターミナル航空会社

ターミナル1

ターミナル1は全日本空輸以外の国外の航空会社が利用しています。
日本からの便は、日本航空 東京/成田、ジェットスター航空 東京/成田 、大阪/関西、デルタ航空 東京/成田、名古屋/中部です。 
入国審査、荷物引き取り、税関を通って、なだらかなスロープを下っていくと、出口です。空港タクシーのカウンターも出口付近になります。出口の向かい側に待ち合わせ場所があります。A-Zのサインボードがあり、待ち合わせの場合はそのアルファベットが目印になります。
NAIA ターミナル1 到着階
NAIAターミナル1の到着、待ち合わせ階
待っている家族は、この場所で待つことは許されていません。明らかに待っているその誰かが到着した
場合に限って写真の場所に行くことが許されます。
この向かい側に待合いロビーがあります。
NAIAターミナル1 待合ロビーから見た出発エリア
NAIAターミナル1 待合ロビーから見た出発エリア(上)、到着エリア(下)
出発エリアは見送り客は、空港建物の内部には入れません。
とても古い空港で、内部は数十年前の様子そのままのレトロな感じで、海外に出たフィリピン人が「私がフィリピンを発った1980年代のころから全然変わっていない」と漏らしていました。

出発ロビーは、旅行者のみが建物に入れる仕組みになっているため、見送りの人とは建物の外で、バイバイ!。一昔前は、海外に行く親族を見送るため、家族全員がジプ二ーやバンを借り切って見送りに来ていたために大変込み合っていたようですが、今はその混雑は緩和されたと言います。それでも、出発階は狭いため込み合っています。

関連ブログ「もっと詳しく!NAIAターミナル1の様子

ターミナル2

フィリピン航空機
フィリピン航空機
フィリピン航空の全便が利用しています。日本からの航空会社はフィリピン航空 (国際線) 東京/成田と羽田、大阪/関西、名古屋/中部、福岡です。
そのまま乗り継いで、フィリピン航空機で地方(バコロド、ブトゥアン、カガヤンデオロ、セブ、コタバト、ダバオ、ディポログ、ドゥマゲテ、ジェネラルサントス、イロイロ、カリボ、ラワグ、レガスピ、オザミス、プエルトプリンセサ、ロハス、タクロバン、タグビララン、サンボアンガ)等に行く場合は、国際線から国内線へタクシーやバスを使って移動する必要がなく便利です。

ターミナル全体はこじんまりとしていますが、比較的きれいです。ただ、問題は出発時間のピーク時間近くになると、出発階にあるとくに女子トイレに長蛇の列が。トイレは空いているうちに済ませておくのがよいでしょう。

ブログ「もっと詳しく!NAIAターミナル2の様子」

ターミナル3

2008年に開業した、最も新しいターミナルです。日本からの国際線は全日本空輸 東京/成田 、セブパシフィック航空 大阪/関西。
国内線では、Airphil Express ブスアンガ、カルバヨグ、カタルマン、カティクラン、オルモック、サンホセ、トゥゲガラオ、ヴィラク 。セブパシフィック航空 バコロド、ブスアンガ、ブトゥアン、カガヤンデオロ、カルバヨグ、カタルマン、カティクラン、カワヤン、セブ、コタバト、ダバオ、ディポログ、ドゥマゲテ、ジェネラルサントス、イロイロ、カリボ、ラワグ、レガスピ、ナガ、オザミス、プエルトプリンセサ、ロハス、サンホセ、タクロバン、タグビララン、トゥゲガラオ、サンボアンガ の方面で利用する場合は便利です。
前者2つのターミナルと比べて、レストランが多くファーストフード、コンビニエンスストアなどがあり、利用しやすいと思います。2階が出発階ですが、1階にはwifiがあるカフェがあり、地方出張の時にはよく利用しました。

空港間の移動

時に、国際線で到着して、国内線に移動しなければならない場合は、1.タクシー、2.シャトルバスがあります。タクシーの場合はふっかけられる場合がありますので、よほどの大荷物でない限りは、シャトルバスでの移動をおすすめします。しかし、シャトルバス無料ではありません。確か、20ペソ(約50円)の現地通貨での支払いが必要になります。両替、そして細かいお金をくれるようにお願いしましょう。

ブログ「もっと詳しく!NAIAターミナル3の様子」

両替について

両替は、空港でも行えますが、レートがあまりよくないため、すぐに使うお金以外は両替しないほうが良いと思います。そして、タクシーを拾って乗車する場合は運転手がお釣りを出せない可能性が高い(あるいは、あってもくれない場合が多い)ので、大きなお金1,000ペソ、500ペソではもらわず、100ペソなど混ぜて貰うこと、もしそれが難しいようであれば水などを売店で購入して比較的額の小さなお金を持つようにしたほうが何かと便利です。

フィリピノ語では、「Pwede po ba barya?」(プェデ・ポ・バ・バリア?)少額のお札をください。と言って、もらうのが良いと思います。baryaはコインの意味ですが、少額の紙幣も意味します。
後日改めて市街の両替商や大きなデパートで両替が可能です。

空港で起こりうるトラブル

以下は特にマニラの空港でのみ起こる訳ではなく、一般的によく聞く話です。特に日本人は狙われやすいと思います。比較的お金を持っているイメージがあるのと同時に、隙だらけなためです。

1.置き引き

入管でパスポートを引き出したあとカバンを足元に挟んで置いていたけど、持ち去られた。預けの荷物を取りに行った時に目を離したすきにカバンがなくなっていたなど、あるそうです。原則、大切なものは手元から離さないこと。以前youtubeで見事な連携プレイで、足元に挟んでいたカバンを持ち主に気づかれることなく抜き取っていた動画を
見ました。足元に挟んでいても、危険なようです。

2.荷物が出てこない

出発時に機内預けにした荷物が出てこない場合は、バゲージクレーム・カウンターで搭乗券と一緒に渡されたバゲージクレーム・タグを呈示し、捜索を依頼。
シンプルなデザインの旅行カバンは間違われてしまう可能性があります。以前旅先で出会った邦人旅行者がカバンを取り間違えられて、5日後に取り戻したと言います。運が良かったのはカバンを取り間違えてしまったのが故意ではないこと、そしてツアーに参加する邦人旅行者であったためお互い意思疎しやすかったことでしたが、トラブルに気がついた時にはすでに相手が長距離を移動しており、取り戻すのに時間がかかってしまったことでした。通旅行中一切自分の持ってきたものが使えなかったということでした。

3.ポーターサービス

マニラの国際空港ではセキュリティもおり、見かけませんが、いきなり荷物をタクシーまで運ばれてお金を要求されるケース。頼んでいないものはきっちり断りましょう。

4.呼び込み

地方の空港の様子。地方空港は、ホテルやツアーの
呼び込みなど活発に行っています。
これもマニラの国際空港では見かけたことはありませんが、高額ツアー、航空券の販売など、現地のお金の価値がわからない場合は購入しないというのが良いでしょう。
勿論、お得だと思える呼び込みもありますので、その場合は諸条件をしっかり聞いて、追加の料金徴収がないか、そして要求されない限りお金をその場で支払わないほうが良いと思います。ツアーなどが虚偽である場合は、お金は持ち逃げされてしまいます。

ブログ「フィリピンの空港利用時に気をつけること

タクシーを拾うまで、友人と合流するまで、迎の車が到着するまでとどまる場所が空港です。周辺に注意しつつ、トラブルなく快適に過ごせますように。

フィリピンの滞在を楽しむシリーズ

フィリピンの滞在を楽しむには(1) :ジプニー(Jeepney)を乗りこなす
フィリピンの滞在を楽しむには(2) :マニラでタクシーを上手に使うフィリピン, 滞在のコツ
フィリピンの滞在を楽しむには(3) :マニラに到着、空港はどんな場所?フィリピン, フィリピンの交通機関, 滞在のコツ
フィリピンの滞在を楽しむには(4) :宿泊場所を探すフィリピン, 滞在のコツ
フィリピンの滞在を楽しむには(5) :マニラ一日観光ご提案その1フィリピン, 観光
フィリピンの滞在を楽しむには(6) :ビザの更新その1フィリピン 

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