コモンウェルス・アベニューで見る、典型的なフィリピンの交通事情

コモンウェルス・アベニュー(Commonwealth Avenue)は首都圏マニラの北部、ケソン市を貫く、全長12.4 km 最大片道9車線の大きな道路。ケソン・メモリアルサークルから始まり、キリノ・ハイウェイに到達する交通量が多い、幹線道路です。毎日、朝から晩まで排気ガスを巻き上げ路線バス、ジプ二ー、一般車両が爆走しています。

選べるなら通りたくないこの道路なのですが、ここを通らずに著者は義姉の家にたどり着くことができません。しかし、フィリピンの交通事情をみることができる場所でもあります。
コモンウェルス・アベニュー(Commonwealth Avenue)
コモンウェルス・アベニュー(Commonwealth Avenue)

運転手の自由すぎる運転
まず、車は道路のセンターラインの上を走ります。つまり、実質2車線を占有しています。こうすることにより、混雑時には、進みが速い車線に車をすすめていくことができます。
バスのような大型車両の運転もそのような感じで、実は結構コワイ。

更にコワイことに、かなりの速度を出しながら、右折のウィンカーを点灯させつつ、左折する車両を雨の日に見かけたりします。急ぎたい気持ちは分からなくもないけど、皆自由に運転しすぎな気がします。



急激な車線変更
特に公共の乗り物、バスや乗り合いタクシーはお客を拾い、下ろすため至る場所に停車します。時に、乗客のニーズに応えるべく、いきなりの車線変更そして降車ということも。
特に大型車両の急激な車線変更にどきりとします。

こうした諸々の事情からなのか、事故の多発。先日移動中も事故車を見ました。幸い誰も亡くなった様子はありませんでしたが、車の後部は激しく撓んでいました。

傘をさしてのバイク乗車
コモンウェルス・アベニュー(Commonwealth Avenue)で道幅が狭くなり、常に混雑が予想される場所
運転手の後ろに乗車する人が、傘をさしている姿をしばし見かけます。濡れたくないのは分かるけど、傘をさしてバイク乗るのは危ないでしょう。運転によって前方から風をうけておちょこ傘になるのを避けるべく、傘を運転手に押しつけて乗っています。運転手さん、大丈夫でしょうか。


決死の横断ー遠すぎる歩道橋?
片道9車線ある道の横断を試みる地元民をかなりみかけます。歩道橋はところどころにありますが、設置の間隔がかなり広いため、皆がそれを利用しているわけではありません。

びゅんびゅんと車の行きかうコモンウェルスを横断するツワモノもおります。それも昼間ならまだしも、夜などなれば渡る人は運転手の視界にすぐには入らないため、轢かれてもおかしくはありません。

突然の車線の縮小
コモンウェルスは片道9車線もある幹線道路ですので、当然車は流れます。ただ、混雑するポイントがいくつかあります。その1つがコモンウェルスマーケット、リテーックスマーケットを抜け、PURE GOLDというスーパー前(かなり具体的ですいません!)。

混雑の理由は、急激な車線の縮小。9車線がいきなり4車線となり、5車線が無くなってしまいます。そのため、車の通りが自然と悪くなります。どうして、こんな道の作りにしたのか・・・(汗)

  コモンウェルス・アベニュー(Commonwealth Avenue)での事故現場
コモンウェルス・アベニュー(Commonwealth Avenue)での事故現場
自動車事故
数年前の有名な事故は、フィリピン大学の教授がタクシーに乗車中、バスに突っ込まれ亡くなったということがありました。理由は、バスがかなりのスピードを出し運転していたためだとか。
ここコモンウェルスは見渡しが良いためかなりのスピードで運転する車もあり、時にスピード計を持った警察が取り締まりをしています。
走行中の車のスピードを計測する警察官
計測器をつかっている人は一人なのですが、なぜかやたらと人が多い。
こうした、有名な人物の死によって一時は、騒がれ、交通ルールの厳守が声高に叫ばれますが、しかし、熱さも喉元をすぎれば、なんとか・・・と言われるように、それほど取り締まりが近年強化された様子はありません。そもそも、取り締まりを強化することが安全運転のインセンティブを与えるとはあまり考えられないように思ったりもします。

道路の構造的問題、システム(公共の乗り物はおおよその場所に停車可能)、そして運転手の心理的問題というソフト面、これらへの対処が事故の発生率を抑えるのに有効なのでは?そう思いながら、避けては通れぬ道を利用するのでした。

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