オランダ、ハーグのビネンホフ(議会がある建て物)、その前にあるホフ池周辺は、美術館や博物館が多くある地域。マウリッツハイス王立美術館、ハーグ歴史博物館、エッシャー博物館、中世オランダで使われていた拷問器具や牢獄が観覧できる監獄博物館は徒歩圏にあります。
ヤン・ステーンは日本ではあまり知られていませんが、鋭敏な洞察力を用いて農民の日常を描くスタイルでオランダ絵画の黄金期に活躍した画家です。マウリッツハイス王立美術館にある私が好きな、『The Life of Man』もヤン・ヨーステンの作。ブレディウス美術館には『The wedding night of Tobias and Sara』があります。
博物館が閉じられた後は、それらのコレクションは人目にさらされることが無くなってしまいました。それを惜しみ、スポンサーが資金提供を行い1990年に現在の美術館の所在地となっているVijverberg 14に再びオープンしました。
ブレディウス美術館 (Museum Bredius)
ウェブサイト:http://en.museumbredius.nl(英語)
メール:info@museumbredius.nl
開館日:月曜日:休館日
火曜日~日曜日:11:00-17:00
入場料:大人:6,00ユーロ
子ども(18歳以下):無料
Museumcard / Rembrandt society / ICOM/ Foundation Friends of Museum Bredius: 無料
ブレディウス美術館 (Museum Bredius) の入り口 |
そんな様々な博物館、有名な美術館群の中ひっそりたたずむのがブレディウス美術館 (Museum Bredius) 。この美術館は、ホフ池を望むホーへ・ニュー通り(Hoge Nieuwstraat)沿いにあります。
展示されている絵画
この美術館には、ヤン・ステーン(Jan Steen)、レンブラント(Rembrahdt)、アドリアーン・ファン・オスターデ(Adriaen van Ostade)などの作品、150点ほどが展示されています。ヤン・ステーンは日本ではあまり知られていませんが、鋭敏な洞察力を用いて農民の日常を描くスタイルでオランダ絵画の黄金期に活躍した画家です。マウリッツハイス王立美術館にある私が好きな、『The Life of Man』もヤン・ヨーステンの作。ブレディウス美術館には『The wedding night of Tobias and Sara』があります。
『The wedding night of Tobias and Sara』 |
美術館入場時、A4サイズより少々大きめのファイリングされた絵画カタログが渡されます。カタログには、絵画のリストがあり、絵画の名前、描かれた年代、絵画の説明が書かれております。
ここを訪れるまで、「光と影の巨匠」、『夜警』で有名なレンブラントの『キリスト』の絵画がここにあるとは知りませんでした。この絵画は、レンブラントのいくつかの自画像のように小さく見落としかねないのですが、どこか憂いのある表情に思わず見入ってしまい、存在感を感じます。
レンブラント『Christ』、ブレディウス美術館 |
近年、オランダの博物館や美術館はスマホのアプリなどを使って、絵画を説明する仕組みを取り入れているため、このようなリストがあることがある種新鮮でした。
絵画のカタログ |
3階建ての建物は、中世・近代の趣をそのままに、絵画の鑑賞が楽しめます。シャンデリアがかかる2階のダイニングテーブルには今にも食事が始まりそうです。
ブレディウス美術館 (Museum Bredius) の内装 |
歴史家ブレディウスのコレクション
オランダの歴史学者、1889~1909年の間マウリッツハイスのディレクターにもなり、レンブラントの専門家としても有名なアブラハム・ブレディウスが建てました。1924年に同氏がモナコに移住する際、美術館としてオープンし、1985年に閉じられるまで、Prinsegracht 6の自宅(Grote Marktの入り口周辺で、現在のHumany Houseがある場所の近く)に個人のコレクション200展示していました。
博物館が閉じられた後は、それらのコレクションは人目にさらされることが無くなってしまいました。それを惜しみ、スポンサーが資金提供を行い1990年に現在の美術館の所在地となっているVijverberg 14に再びオープンしました。
美術館のある建物
Vijverberg 14は1755年に建造された建物。ブレディウス美術館前は、歴史家で収集家であるFrits Lugtが所有しており、後にオランダコスチューム博物館(Netherlands Costume Museum)として利用されていました。まとめ
マウリッツハイス王立美術館のような華やかさはなく、1階と2階のみの展示に利用されているため貯蔵品点数としても少なめで物足りなさを感じるかもしれませんが、美術館の建物が持つ独特の雰囲気の中で楽しむ絵画もここオランダならではかと思います。また、土日、祝日の込み具合もそれほどではないため、じっくり絵画を満喫できる美術館ではないかと思います。ブレディウス美術館 (Museum Bredius)
ウェブサイト:http://en.museumbredius.nl(英語)
メール:info@museumbredius.nl
連絡先:+31-70-3620729
所在地:Lange Vijverberg 14, 2513 AC The Hague, The Netherlands開館日:月曜日:休館日
火曜日~日曜日:11:00-17:00
入場料:大人:6,00ユーロ
子ども(18歳以下):無料
Museumcard / Rembrandt society / ICOM/ Foundation Friends of Museum Bredius: 無料
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