オランダの風習や、生活環境、風景は日本ともフィリピンともかなり異なります。海外滞在のだいご味ですが、時に知っておかないといけないこと、困ったこともあります。
微妙な標識、著者には変質者が女の子を追い回している怖いヒョウシキに見える |
引越し(困った度★★)
引越しの際はオプションがあります。①家具つき、あるいは②全く何もなく住居者が準備をする。①はとりわけ、短期の滞在者、あるいは学生などが利用する物件。部屋単位で貸し出しており、キッチンやトイレ、浴室は共有ですが、比較的リーズナブルな価格で物件を借りることができます。特に大都市ではなおのこと。②が日本の標準かと思われます。ところがここでは、床を敷くのも、壁のペンキを塗るのも次の住居者の仕事。なのでもちろん立ち退く時には、床なども張り替えないといけません。かなりの手間と費用を要します。ただし、以前の住居者に連絡が取れる場合、床の張り替えについての事前のアレンジができるようです。
皆背が高いので自分が小人のように感じる(困った度★)
皆、背が高い。男子の平均は180センチ以上、女子の平均は170センチ以上、仲良しなオランダ人友人は180センチ前後(女子)。一緒に写真撮影すると、たちどころに小人のように映る私。日本人の女子の平均身長が159センチ前後で、私はそれよりちょっと高いにも関わらずです。これはさらに多くのオランダ人がいる空間にいると、顕著です。友人に誘われて行ったナイトクラブ、背が高い人が多くて息がつまりそうでした。一度自転車をお借りしたのですが、座席の位置が高すぎて、運転がつらかったです。
(オランダ人と比較して)背が小さいことは別にコンプレックスには感じませんが、背が高い人が多い風景に慣れるのに少々時間が必要でした。ちなみに、オランダで生活する前のフィリピンでは、女子の平均身長は約151センチでした。
むしろ平均身長が高いことで様々なものがオランダ人仕様になっていることに少々不便(時に面白さ)を感じます。
トイレの鏡の位置が高すぎ(困った度★★)
旦那の大学内にある教会で使用していたトイレにある鏡は私の額の上の方しかうつしません。自らの顔を鏡にうつしたい場合は、背伸びをして覗き込むような格好になります。一般的にトイレの鏡の位置が高い、いや高すぎです。特にオランダ人が利用頻度の高い場所はおのずとそうなります。ちなみにトイレの便座も少々高め。これも身長に合わせてのこと。便座にまともに腰を下ろすと、足が床に着かない私。 男子トイレも配置が高いため、旦那は子ども用を使用しているとのこと。幸いにも、今いるアパートの便座は低いものの、備え付けのトイレの鏡の位置が高め。
男子トイレ (c) hira |
ハッカ飴と微妙な味のグミ(ドロップ)がオフィスの受付に(困った度☆)
「是非試してほしいオランダのお菓子」でも紹介したこの激マズドロップは、オフィスの受付やレストランの会計などに置かれています。その味を知るものとしては、あの黒い物体が「魔よけ」にしかみえなかったりします。スーパーに並ぶ乳製品の種類が多い(へぇ、関心度☆)
種類が多いのは選ぶ楽しみがありますが、時に予想外のものを購入してしまうことも。特筆すべきはカルネ・ミルク(karnemelk)もしくはバターミルクと呼ばれる品。バターを作るときに出来た上澄みの液を飲料用として販売しているもの。味は酸味が効いており、飲むヨーグルトを想像すると、その味にびっくりするはず。乳製品コーナーに置いてあるため、オランダに生活はじめたころ、うっかり購入し、その味にびっくりしたことがあります。フィリピン人旦那はもちろん飲みません。
カルネ・ミルク(バターミルク) 70セント前後 |
出産して翌日に自宅に返される(へぇ、関心度☆)
オランダで子どもを出産した友人が、病院で出産した翌日に自宅に返されると言っていました。数日はいさせてあげてください・・・と言いたくなりますが、一応1週間ほどお手伝いの介護士さんが派遣されるようです。
そして、その後は誕生ボートを家の外に出します。近所の人に、新し命の誕生を知らせるそうです。誕生ボードはレンタル可。
クッキーは一つだけ(困った度★)
もし、典型的なオランダ人家庭にお呼ばれしてお茶とお茶菓子をごちそうになる場合、出されたクッキーは「一つだけ」もらってください。オランダ人ホストは、クッキーを缶ごとお客に差出し、一つをとったら棚にしまいますので、おのずと一つだけとることになりますが(笑)コーヒーとクッキーとミルク (c)すしぱく |
今まで出会った3人のドイツ人はこの風習にNO、こんな風習は友人をもてなしていないと文句を言っていました。
ちなみに夜の約束は8時以降。これは夕食後に会いましょうという意味。ホスト側も夕食後の片づけを終えてひと段落の時間。なので、夕食はしっかり食べて出かけてください。
電車の種類が少ない+頻繁にメンテナンス中(困った度★)
日本のようにJRがあり、私鉄があるというものではなく、NS (Nederlandse Spoorwegen) と言われる鉄道のみ。それなりに便数はあり、最寄駅から空港まで24時間運行があるなど、終電なき電車に大変ありがたく思っています。しかし、この電車よく区間工事中になります。特に、週末に出かけたり、夜の時間に工事を行うので、直線距離で行けば1時間という場所も、到着に倍の時間を要することもあります。
そうした区間は代替バス運行がされており、電車が完全にないということではありませんが、おのずと時間がかかります。
黄色い車体が目印のNS (Nederlandse Spoorwegen) |
関連ブログ
是非試してほしいオランダのお菓子!
カルチャーショック?(1) ―驚きのオランダ人の行動
カルチャーショック?(2)―オランダ生活で少々困ったこと、へぇと思ったこと
[書籍] 物語オランダ人
スポンサーリンク
スポンサーリンク