中央集権化しすぎたシステム:フィリピンで公的文章を入手する手間よ

ようこそ、第三世界へ。

フィリピンの友人はフィリピンの国内システムの未熟さを揶揄して、こう著者に言います。

愛国者の旦那は、自国を非議するようなこうした発言はしませんが、それでも時にいらだちを感じるようです。

島国と言う立地、そしてアメリカを習ったシステムにも関わらず中央集権化し、全ての機能はマニラに集中しています。

まず、著者などの外国人がビザの申請などに必要な書類はマニラ調達。
フィリピンののら猫
フィリピンの暑さにばてる猫

無犯罪証明書の指紋採取はフィリピン国家警察本部にて行います。指紋採取なんてどこでやっても同じじゃないか!と言いたいところ、しかし話を聞くとそこでしか受け付けていないのだとか。

また、著者のレジデンスビザも中央で内容が吟味されるのだとか。(そこで時にリストに書かれている以外の書類の提出を要求されるのだとか。)

外国人が必要とする書類などは100歩譲って、費用対効果から考えて地方にそれらの機能を置くことを無駄としても、車のナンバープレートなどはどうだろうか。これも地方では処理されない。

なので、路上では「登録のプロセス中」を示すプレートを付けて運転しているドライバーを多く見かけます。このマイナス点は、犯罪にバイクが用いられた時、犯人を追跡する手掛かりが車種以外になくなってしまうこと。こちらでちょこちょこある暗殺事件、バイクを用いているものが多いのです。

登録プロセス中のバイクが2人乗りで、ターゲットが乗車する車や歩行者にめがけて、バンバン撃って逃走・・・など。

先日も比国に提出する公的書類の手続きのためフィリピン外務省へ公証を頂きに行きました。

人人人人人・・・なのにシステムはマニュアル。

書類の提出の際はベンチに腰掛けて待つのですが、列は動いているので一分に一度は一席分前進。つまり、落ち着いて腰をおろしている暇はないのです。ゆっくり座らせてくれよ、と言いたいが列が動くのでその都度起立・着席。

何かのゲームみたい。番号札か何かくれませんか?と言いたい。

無事に提出しおえたあとは支払い。人がこんなに多いのにレジは1つ。職人ぽいおじさんがレジをカタカタうっている姿が見えます。鉢巻きしたら似合いそう・・・なおじさん、がんばっています。

しかし、とにかく一人で奮闘しているところへ、人が次から次へと並んで行きます。
そしてこの列、人の出口への到達を阻んでいます。

こんなことを突っ込みながら、たかがしはらいのため待つこと30分。外務省での全てのプロセスが終わった時にはすでにランチタイム。

ありがたいことに、近頃は書類の地方転送システムがあります。1つの企業が、外務省の入り口に待機して、一律150ペソで地方に送ってくれます。一般的なフィリピン人にとって150ペソは安くはありませんが、並ぶ手間、外務省までの交通費を考えたら断然お得。

わぁ、ありがたいと感激していたら、著者の生活する市はサービスエリア外とのこと。

「・・・・」

隣町まで引き取りに行くことになっています。

ケソン市のNSOで旦那の出生証明、結婚証明書を取得した時に比べて並ぶ時間は短いです。※近頃は郵送で受け付けており、長蛇の列に並ばずとも済んでいますが、それでも急に必要になったときには、長蛇の列を甘受しなければなりません。

まだこれで、必要な書類の1つ目です。
あと、数個アイテムを集めねば・・・と思うとクラクラします。

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