オランダ市民化試験(Inburgeringsexamen)ってどんな試験?

ビザの関係上、私はオランダ市民化試験(Inburgeringsexamen)を受ける必要はないのですが、オランダ語学習を続けていくうえで、明確な目標があったらよいのではないかと考えて、この試験の受験を検討中です。

オランダ市民化試験(Inburgeringsexamen)ってどんな試験?
オランダ市民化試験(Inburgeringsexamen)ってどんな試験?


オランダ市民化試験(Inburgeringsexamen)とは?

オランダ渡航前、あるいはオランダに住み始めてから受けることができる試験です。一時滞在許可証(MVV)が必要な国の出身にとっては必須、あるいはオランダ永住や国籍取得に必要な試験です。

どういう試験

オランダ語の能力を問う試験です。3つのタイプがあります。

1) 市民統合試験

オランダ語とオランダ社会に関する知識を問うものです。5科目※「読む」「聞く」「話す」「書く」「オランダに関する基礎知識」を問う試験です。コンピューター形式で行われます。読解は65分、聞き取り45分、話す35分、筆記40分、オランダについての知識を問う試験は45分です。これらは、約2日に分けて行われます。
レベルは初級(A2)です。

2) 第二言語としてのオランダ語検定試験NT2(als tweede taal staatsexamen)

オランダでの就労や就学を希望する外国人成人および若年成人を対象とした試験で、受験者がオランダ語の学習プログラムを開始するため、または就労するために十分なオランダ語の能力を有していることを証明するものです。この試験は、4 つの試験(読む、聞く、話す、書く)で構成されています。読解110分(NT2 II の場合は100分)、聞き取り90分、話す25分、筆記100分です。また、レベルもIとIIがあります。

I 専門職を目指す場合、またはコースを受講する場合、レベルはB1
1I より高度な専門職または大学レベルの仕事を目指す場合、レベルはB2

3) 職業ディプロマ(beroepsonderwijs diploma)
エンジニア、ヘルスケアなどの職業訓練を希望する人のために設計されています。このコースを修了すると、職業資格(MBO-1およびMBO-2)が授与されます。

私の周辺の外国人が永住権やオランダ国籍の取得のために受験するのは1です。

誰が受けるもの

試験を受けねばならない人、あるいは希望して受ける人がおります。

受けねばならない人

オランダに滞在を希望する 18 歳から 65 歳の外国人で、一時滞在許可証(MVV)が必要な国の出身であれば、この試験を受けなけれ ばなりません。
試験会場は、オランダ大使館あるいは領事館です。

希望して受ける人

  • 5年間継続してオランダに居住した外国人で、オランダ国籍あるいは、EUの永住権を得たい外国人

免除される人

受けねばならない人がいる反面、免除される人もいます。

  • 18歳未満または65歳以上の人
  • 欧州連合、欧州経済地域、スイス、トルコの出身者
  • オランダに居住し、5歳から17歳までの間に8年間以上学校に通ったことがある人
  • オランダ語およびオランダ社会の仕組みについて十分な知識があることを示す卒業証書または証明書を所持している人
  • 就労などの一時滞在者

申し込み

申し込みはオンラインです。試験会場、日時を選択します。市民統合試験の金額は各科目50ユーロ、5科目なので合計250ユーロです。また、NT2も同様に各教科50ユーロで、合計4科目で200ユーロです。
結果郵送で送られてきます。

準備の方法

参考書

公立図書館のメンバーであれば、試験対策の様々な参考書を見ることできます。ほとんどの参考書は、実際の試験内容に準拠しているため、やってみる価値はあると思います。
ただし解説は特にありません。実際の試験はオンラインで画面で行うため、本という紙ベースの試験はどうかと思う人には向いていないかもしれませんが、オンラインの模擬試験はやりつくしてしまったという人にはいいかもしれません。

オンライン

有料・無料ともにあります。詳細は、「限りなく無料でオランダ語を学ぶ方法(1)ー無料オンラインオランダ語学習サイトを紹介」をご参考ください。
オンライン(無料)の模擬試験は、利用の価値ありです。実際の試験形式慣れることができます。ただ、オンラインの模擬試験の数はそれほど多くはありません。

教室に通う

教室は、予算、質とも学校によってそれぞれです。一般的な語学学校の授業料は12回の授業で500ユーロ前後という値段。高い授業料を払ったからと言って必ずしもよい先生に巡り合えるわけではないようです。
比較的手軽に始められるのが、公立図書館などで開催されているオランダ語学習、あるいは

学校に通って準備するというのが一般的ですが、もちろん、オンラインの無料講座、学習ページや、日常オランダ語を使いながら生活し、独学で合格を目指すという人もいます。もちろん、学習者がおかれている環境次第・・・というのも大いにあります。
私のように、夫がオランダ人ではない、子どももまだ小さく、学校などに通っていないため、日常生活にオランダ語をほとんど使用しない場合は、学校に通うことで強制的にオランダ語を話すようになるため、語学学校や図書館で行われるオランダ語勉強会等に参加することで、不足分を多少補えるのではないかと思います。

さあて、勉強、勉強

市民統合試験については、オンライン模試、対策用模試(本)を試し、何事もなければ合格できるであろう手ごたえを感じています。永住権などは考えて来ませんでしたが、それを狙うならば、今のうちに受けてしまうのが得策です。現在、この試験のレベルはA2ですが、今後B1に上げると聞きます。(2022年にレベルを上げるという話だったと思うが、上がっていない)
NT2については、模擬試験はまだやったことがないので、レベルやその感触についてはわかりません。ただ、中級ともなるとより広い表現、ボキャブラリーも求められるので、やりがいはあるかも・・・などと考えていますが、何よりも今は継続すること・・・。しくしくとやっていきます。


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