節エネ・アドバイザーの訪問

先日、我が家に節エネアドバイザーなる人が訪問して、節エネのためのアドバイスをしてくれました。これは、オランダハーグ市のイニシアティブで、節エネアドバイザーなる人が、希望する世帯に対して家庭訪問をして、節エネのための助言をしてくれるというものです。訪問は無料です*。

節エネ・アドバイザーの訪問
節エネ/エコ・アドバイザーの訪問


オランダは節エネムード

こんな感じで、ハーグは市をあげて、このような取り組みをしていますが市だけではなく、オランダ全体節エネムードです。最近のオランダのテレビでは、エネルギー節約を呼びかける公共広告が流れています。オランダでは、セントラルヒーティングが主流で特にこれからの寒い時期は欠かせませんが、広告では、日中の室温は、19度、夜間の室温は15度にするようにとのことです。

ヨーロッパのエネルギー事情は切実で、ウクライナ戦争の影響は大きく、今年に入って燃料費の高騰が理由で、基本料金が上がったばかりです。今年初めから物価も高騰しており、日常品、食品の価格が10%~30%(ものによっては50%の値上がり!)が高騰し、市民の家計に直撃しています。もちろん、政府も何もせずに傍観しているわけではありません。11月、12月は政府が月190ユーロ高騰したエネルギー(電気とガス)の負担をする施策が取られました。

節エネアドバイス

そんな中央政府の政策と同時進行しているのが、市が行っている節エネアドバイス。節エネコーチ(energiecoach)  が自宅を訪問し、家の中をチェックして、何を改善したらよいのか、各世帯の事情に合わせてアドバイスをしてくれます。

ハーグ市はFacebookなどのソーシャルメディアや各世帯にビラを投函して、節エネアドバイスの広報をしています。私はFacebook および、投函されたビラをみて今回の無料相談・アドバイスをしりました。

節エネコーチは、ハーグ市内の財団(ごく少数の有給職員で成り立っている)のボランティアです。詳細なアドバイスが欲しい場合は、料金が発生するとのことですが、今回は、ハーグ市による援助があるため、無料でした。

節エネ・アドバイザーの訪問

アドバイザーはまず、節電においてどのようなことに関心があるのかを依頼主から聞き取ります。依頼主とは我々市民のことですが、アポイントを取る際に、あらかじめどんなことに関心があるのか電話で聞かれていましたが、ここでもかいつまんで説明します。

我が家の関心は・・・

1.節ガス(娘が小さいので、セントラルヒーティングの設定をそれほど低くはできないけど、節約のために何かできることはあるのか)
2.1に関連して、家が古いので、熱が逃げないようにする工夫はどのようなものがあるのか。ちなみに、大規模なリフォームは現在は考えていない。
3.太陽光パネルを設置する場合に知っておくべきこと(これは、時間に余裕があったら、教えてほしい)

ちなみに、オランダの家屋には、A~Gまで家屋のエネルギー効率についてのランク付けがされ、住宅の種類、断熱性、ガラス、暖房などの住宅特性の概要も表示されます。ここ数年のうちに最低エネルギーランクがDはないといけないとなるという話も聞きます。誰がどうやってチェックするのかはよくわかりませんが😓いやはやです。

実際のアドバイス

節エネコーチは約束の時間に遅れること1時間!、雨の日に我が家にやってきました。大遅刻!でしたが、前のアドバイスが長引いた+道に迷ったとのこと、でした。まぁ、無料ですし、特に約束の時間の後に何かしらのスケジュールがあったわけでもなく・・・責められません。
慌ただしく到着後、私がエネルギー関係で関心を持っている事を確認したあと、我が家の各部屋を確認して回りました。家の中を見るとは聞いていたけど、本当に一部屋一部屋見るとは思っていませんでした(笑)。畳んでいない洗濯物があったり、子ども部屋がごちゃっとしていたり・・・あまり見せたくはありませんでしたが、そんなこんなでいただいた助言は以下

1.ラジエーターの後ろに断熱材を入れる。
壁が薄い場合があるので、その場合ヒーティングの熱が逃げてしまうため。
望ましいのは、壁に断熱材を入れることですが、費用もかかるので、アルミ断熱シートを入れるのが一般的です。
2.断熱シートを窓に張る
オランダの家屋は2重窓が標準ですが、その2重窓も古くなるとあまり効果がなくなるそうです。一番は、窓そのものを新しくすることですが、低コストな方法として、断熱シートを張るのがよいそうです。
3.空気の入れ替えは一日一回15分
空気の入れ替えはしていますが、かなり寒いので、15分とか20分という長さではしておりませんでしたが、湿気が溜まるともちろん、窓枠がカビる、さらに湿気が多いと室内が暖まるのに時間が必要になります。なので、湿気を追い出すためにも喚起が必要とのことでした。

もし、リフォームの予定があれば・・・
1.床と屋根に断熱材を入れる。
2.窓ガラスと縁を木製からプラスチック製に取り換える。

事前に知らされていた時間は45分、しかし一時間ちょっと超えてのアドバイスやアドバイスを頂く前にやっていた省エネ対策についてもちょっとした評価というか、コメントを頂きました。また、後日、かなり遅れてですが、レポートも送ってくれました。レポートの内容は、訪問時に話してくれた内容ですが、まとめてあり、とても見やすかったです。全てが新しい内容ではないものの、改めて聞くと、そうだなぁと思うところしばしで、省エネを見直すきっかけになりました。

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