子連れOKのオランダ語教室は予想以上にカオスだった

 子連れで参加できるオランダ語教室に通い始めました。オランダ版の保健所と言える、consultatiebureau(コンサルタンティビューロー)/相談局が行っている教室です。検診の時にチラシを目にして、さっそく申し込みました。

子連れOKのオランダ語教室は予想以上にカオス
子連れOKのオランダ語教室は予想以上にカオス


教室は、保健所の建物の一室が使われています。保健所はオランダ語を教えている学校と提携し、そこから派遣された先生が教えます。子育て中の親を対象としていますが、連れてきてOKな子どもは、義務教育前の子ども0歳~4歳の子どもです。

託児所(というか遊び場?)+外国語教室、いったいどうなるのか・・・

教室がちょっと狭い

教室には、おもちゃがおいてあり、狭いながらも、子どもが遊べるスペースがあります。とはいえ、お母さんたち(お父さんも参加している)がベビーカーで子どもを連れてくると、ベビーカーは畳まれることなく、室内に配置され、またテーブルも部屋いっぱいにロの字に広げられており、子どもが遊べるスペースはそれほど広くありません。

先生、いろんな意味で大変そう・・・

レベル分けはされていないので、本当のビギナーという人もいれば、私のようにA2レベルの試験に受かりB1という中級レベルを習い始めるという人、オランダ歴10年で、日常会話はもうばっちりだけど、読み書きが苦手な人と色々混ざっています。こちらのオランダ語学習では初めにIQテストをしてクラスを分けたり、最終学歴に合わせて使う教科書がことなるため、教室にいろんな人がいることになります。また、母語によって、オランダ語の発音が異なり、文法的に間違っていないだろうけど、クラスメートや先生に理解されるのが難しい生徒もいます。そんな理由もあり、特定の教科書はつかっていません。
先生、いろんなレベルやニーズ、生徒の母語に合わせてやることを考えないといけないので、大変そうです。

先生やクラスメートの声が聞こえないことも・・・

0歳~4歳までの子どもが来ているため、遊び方も色々。子どもによっては、大きな声で叫んだり・・・なので、時々先生の声が聞こえないこともあります。また、部屋の中で触ってほしくないもの・・・内線用の電話、ゴミ箱・・・など、子どもが散らかしたり、触ろうとすると母が子どもを注意する声が教室内に響きます。

子どもがぐずることも

授業の賞味は約2時間ほどですが、拘束時間は2時間半。2時間半のうちに子どもが眠くなったり、お腹空いたり、退屈したり、他の子どもをいじめたり、いじめられたり、体調が悪くなったり色々なことが起こって、ぐずりってギャン泣きすることももちろんあります。子どもがぐずって仕方がない時は、授業中でも、お母さんが途中退室ということもあります。

授業半分、子どもに目を配ること半分

とにかく、子どもから目を離せないので、授業を聞きながらも、母親の視線の先には子どもに・・・
私の場合は、子ども7割、授業3割という感じです。ちょっとやんちゃな男の子がおり、物を振り回したりするのですが、うちの娘にぶつかったり、娘を押して転ばせたりすることがただありました。また、やたら娘に興味を持ってちょっかいを出す男児もおり(娘もその男児から逃げている😓)、怪我の防止のために目を光らせています。

色々書いたけど、かなりありがたい教室

こちらでは、ベビーシッターも保育園も費用が高いので、どうしても利用せざる得ないという以外はなかなか利用できません。移民たちにとってオランダ語学習は必要!とはいえ、大人の習い事のためにベビーシッターを雇うというのは費用的にみても難しいです。そのため、子連れOKの教室というのは、かなりありがたいです。

行政の支援のもと行われているため、無料ですが、一度申し込んだたら、出席率は80%を維持しなければなりません。

最後は悟りの境地

子どもが泣き叫ぶ中でも平常心で授業に集中。泣く子どもをあやしつつ、プリントをしたり、乳をせがむ子どもに授乳をしながら、先生の問いに答える。テーブルの下に潜り込む我が子を追いかけて、同じくテーブルの下に潜り込むんだり、それでも授業は続きます。

子どもを追いかけまわして、授業に参加という日もただあるので、授業が終わるとお母さんの口からため息がもれます。

ここまでくるとすでに悟りの境地です。もちろん、難しくて脱落していくお母さんたちもいますが・・・恐らく、最後までやりきれたら、母子ともによく頑張ったと言ってあげたい。あと、先生の根気にも感謝の意を表したい。


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