絵本読メモ:視点が新鮮な絵本「Don't Push the Button!」(ぜったいに おしちゃダメ?)

タイトルでなんだろうと思って手に取ってみた絵本です。この本のルールはたった一つ、ボタンを押さないこと。押すなと言われればつい 。。何だかこのタブー破りのタイプの絵本は新鮮です。特に典型的な絵本に飽きたという人にはお勧めです。

モンスターが主人公で、押してはならないボタンを押したら・・・ストーリーもイラストもとてもシンプル。

「Don't Push the Button!」(ぜったいに おしちゃダメ?)
「Don't Push the Button!」(ぜったいに おしちゃダメ?)


読んでみて

押してはならないボタンを押すたびに起こる驚きのハプニング。また、本にあるイラストのボタンは実際に触れて押してしまいたくなります。それを押したからと言って、何が起こるわけもないことは大人が知っているのですが😓、子どもたちは次にいったい何起こるのか、ドキドキすることでしょう。子どもにとってはハラハラ・ドキドキの読書体験となり、そしてこの本がコミュニケーションの媒体になると思いました。

ただ、「誰も見てないから、ちょっとだけおしちゃいなよ〜」という部分は、人の目がなければ、やっちゃだめということもやっていいの?なんて取られかねないので、そこを気にする親御さんはいるのでは?とも感じましたし、子どもに説明が必要かも。そして、読み手が淡々と読んでも面白くないので、ドキドキさせるような読み方が必要と思いました。

ちなみに、原書と日本語版の表紙の絵が異なります。英語の原書は、モンスターが描かれており、ボタンよりも、タイトルとモンスターに目が行くので、他の児童書と差別化させずらく、本屋に置かれていても、他の絵本と比べて目立たないのでは思いました。一方、日本語版の方が、日本人的には何だろうという好奇心がくすぐられ、ちょっと異なるタイプの絵本が欲しいという人のニーズにも応えられる気がしました。

絵本の基本情報

出版社 ‏ : ‎ サンクチュアリ出版 (2017/8/26)
発売日 ‏ : ‎ 2017/8/26
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 32ページ
寸法 ‏ : ‎ 18.9 x 0.7 x 17.4 cm
作者:ビル・コッター


(個人的には、日本の「いたずら番組/どっきり」を思い出しました。芸能人を控室に待たせておいて、そこに「押すな」という張り紙と一緒にボタンを置いておくといったタイプのイタズラです。(笑))

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