あぁ!毎日が国際交流、国際結婚で日々募るストレス

フィリピン人夫と結婚、今年で7年となります。実際、夫婦の仕事の関係で7年間まるまる一緒にすごしたわけではありませんが、それなりの期間一緒に過ごしてきました。

国際結婚ということで、日々文化的違いを発見します。それらは時にお互いをイラつかせます。小さなことが気になるのです!

なぜ家の中で靴を履く!

靴をはくイメージ 
写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)写真:すしぱく

外国の多くの国では、靴のまま自宅に入るつくりとなっています。日本的な玄関なるもの、指定した靴を脱ぐ場所なぞはもちろんありません。

靴の裏についた土やごみを部屋の中に持ち込むので、著者はこれが嫌。なので、お客さんにもスリッパを提供し、強制ではないものの(汗)靴を脱いで過ごしてもらっています。そもそも、靴を履いたままではくつろげないではないか!と思うのです。

部屋を奇麗に保つべく、かなりマメに掃除をしています。そして我が家では、なるべく靴でうろうろしない!というルールがありますが、旦那そんなの気にしない+すぐ忘れます。

旦那が、靴をはいた後でトイレに駆け込んだり、寝室に忘れ物を取りにいったりするのは日常的。なので、イラっとします。ちなみに旦那は掃除は一切しません!

なぜ、家屋内で靴を掃くのOKなの?

家の作りがそもそも異なります。上記の如く、玄関はあるものの、内外の境界がかなり曖昧です。物理的な境界のなさから、どかどかとスリッパで上がってくるというのもかなりあります。内外が明確になるのは、2階等上層階があるときで、そこではスリッパや靴を脱ぎます。また、昔のフィリピンの家屋は木製であり、風と光を取り入れるため大きな窓があり、オープンな作りをしていたため、家屋の形態が変わった現在でも、家屋、とくに居間(サラ)は開かれた空間というコンセプトを持ち続けているのだろうと思います。

そのため、フィリピンの家では、居間に靴(外用)を履いている人、家用サンダルを履いている人、はだしの人が一つの部屋に共存していることがただあります。また、このような事情で足の裏が汚れること必須であるため、フィリピンではお客さんには、靴を脱ぐことを勧めません(ただ、著者は訪問家庭へのリスペクトのため、靴は必ず脱ぐようにしています)。

なぜそれをそこに置く!

エコバックのイメージ 
写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)写真: すしぱく
市場で買い物をして、重いので買ったものを道端に置きます。それは100歩譲ってよいとします。しかし、それを帰宅後テーブルの上にどんと置きます。さっき、市場や道端に置いていたじゃないか!道が濡れている、汚れている等はあまり気にしていない様子。

なぜ、汚いかもしれないものをテーブルに置くのか?

これも、家の境目と関連するように思われます。境界線の曖昧さでしょうか。そして、これは旦那の生い立ちとも関係しているように思われます。旦那の幼少の頃は、土床の家に生活していました。そのため、ひと続きの土に内も外もないわけです。

また、自然災害の多い地域に生活した旦那は、洪水で水浸しでない限りはOKと思うところもあるようです。なので、乾いたコンクリートに荷物を置いて何が悪いの?と言ったところでしょうか。

せめてベッドは清潔に保とう!

写真素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)写真:すしぱくモデル:大川竜弥
「あ~幸せ♡」と、外から帰ったその格好でベットにゴロンする旦那。そのまますやすや寝てしまうことも。疲れているからしょうがないと目をつぶるものの、家着(パジャマとして使用)で外にでて、それで就寝する夫に対しては文句を言いたくなります(いえ、言っています)。

ベットは神聖な場所!とまでとは言わないものの、夜、シャワーを浴びて奇麗さっぱりした後に横になる場所だから奇麗に保ちたい日本人妻。そんなことは知ったことはない、フィリピン人夫。

フィリピンでは、甥っ子姪っ子が真っ黒な足の裏で我々夫婦のベットで遊んでいて、「きゃーやめて」と言ったことが何度となくあります。彼らの遊んだ後、シーツにしっかり足の跡と土などが残ります。

なぜ、ベットをクリーンに保たなくてOKなの?

フィリピンでは、シエスタと言って暑さのピークの時間、昼間、床に茣蓙を敷いてゴロンする習慣があります。昼寝している人のすぐ横を靴を履いた人が通ったりするので、日本人のように「寝室」とその他の境目があいまいです。

子どもがベッド等で遊びたがるのは、フィリピンは大家族で、いつも家の中が混み合っているので、唯一の何もない空間であるベットは遊び場として最適です。

また、フィリピンは水風呂で夜はそれなりに冷えるので、一日の汚れを落とすために就寝前にシャワーを浴びたりする習慣はありません。大方が毎朝、家を出る前に水風呂を浴びます(暑い夏場などは、日中も汗を流すために水風呂です)。一日外でホコリをかぶり、汗だくとなった身体で就寝します。なので、ベットは清潔に保たずともOKなのです。

とにかく、「内」「外」が気になる日本人。 外は内の延長、またその逆然りのフィリピン人。

親族を助けるのは当然

旦那の兄弟姉妹は7人、甥っ子・姪っ子合わせて20人ちょっとおります。兄弟で安定的に収入を得ている人ばかりではありません。しかし、子どものための養育費、医療費はかかります。旦那は、基本的には「援助しない」と言っているものの、「ゼロ」ということはフィリピン社会ではあり得ない!ため、なんだかんだと教育費として送金したり、義理の母を助けつつ、間接的な援助を続けています。

間接的というのは夫の親族が、義理の母の実家に居候した場合などは、追い出すわけにはいかずにいるわけで・・・。

というわけで、お金の使い方に関しては、揉めます。近年は口出ししないようにしていますが、やはり海外で慎ましく生活している立場からすると、フィリピンの親族からのデマンド(要求)は、彼らの毎日を知る立場からするとイラッとくるわけです。

なぜ、親族を助けるのか?

著者夫婦は、海外で生活しているため、それなりに出費がかかるわけですが、フィリピンで生活する親族からすれば、「大金を稼いでいるのだから・・・」となるわけです。そのため、プレッシャーがあります。持っている人間が、持たぬものに分け与えるというのは、当然とされています。

また、旦那自身は経済的に厳しい状況から、今のような経済的な安定を得ることができたわけなので、神様への感謝、幸運への感謝の気持ちもあり、それを表現する場としての援助でもあるようです。ただ、傍らでそれを見ている立場からすると、もう十分過ぎるほど、親族をサポートしているので、そろそろ彼らに彼ら自身の人生に真剣になるように、この件関しては距離を置いたらよいのではないかと思うのです。

関連ブログ「日本人はみんなお金持ち? - 一般的フィリピン人の抱く日本人像とは?なぜ、そう思うのか
愛か金か?それとも・・・日本人とフィリピンの結婚、ネガティブな情報を越えて

国際交流は家庭から

国際結婚は国際交流のもっともディープな形であり、生涯にわたっての「共存」への探求であり、コミットメントです。旦那と旦那の親族は著者を通じて、日本を見つめ、また逆も然りです。

今回は、本当に小さな違いを取り上げましたが、一つ一つの行動に文化的、習慣的なものがあることを感じます。「文化の違い!」と距離を置いて、客観的に対処できないような問題も多く発現します。特に、お金、(子どもがいる場合はその)教育について、性等、揉めるといいますが、本当にその通りです。

上記に上げた例は、ごくごく「小さいこと」です。もちろん、イラつきますが、こんなことを気にしていたら、生活出来ないので、夫の立場(文化的、習慣的なもの)を理解しつつ、イラつかないように、しています。ブログに書くことも、ストレスマネージメントの一つなんですがね・・・

フィリピン人との結婚シリーズ フィリピン人と結婚(1) - 手続き―千里の道も一里から
フィリピン人と結婚(2) - 出席しなけりゃ結婚できない!ファミリープランニングセミナー1
フィリピン人と結婚(3) - 国際結婚と多文化理解に向けて
フィリピン人と結婚(4) - 出席しなけりゃ結婚できない!ファミリープランニングセミナー2
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