フィリピン英語留学って本当に効果的なの?フィリピン人の英語力とはいかに?

フィリピンに留学を英語留学を考えているけど、フィリピン人の英語力ってどれほどなの?フィリピン人の先生の英語力が低くて、効果が上がらなかった嫌だなぁ・・・という人もいると聞きます。実際、フィリピン人の英語力とはどれほどなのか、検証してみたいと思います。

英語クッキー
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ぱくたそ www.pakutaso.com、写真:すしぱく

英語力の国際比較

世界88カ国と地域の成人を対象とした英語能力に関する調査、EF英語能力指数2018年によると、フィリピンは全世界で14位。アジアでトップ20に入るのは、シンガポール(3位で英語力が非常に高い)ととフィリピン(英語力が高い)です。「非常に高い!」と言われるグループには属していませんが、英語力は比較的高いと言えます。ちなみに日本は49位で英語力が「低い」国のグループです。

IELTS(アカデミック)の2017年度の結果では、フィリピンがリスニング、ライティング、スピーキング、リーディングの合計で平均スコア6.84、40カ国の受験者(カナダを含める)との比較においては4番目に高い数値でした。日本は、5.81と下から7位でした。

平均収入がそれほど高くないフィリピンにおいて、高額な試験を受ける人たちがどれほどいるのかを考えた時に、どれほど正確に一般国民の英語力を反映しているのかはわかりませんが、客観的にみて、フィリピンは英語が得意であることがわかります。

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フィリピン人、どうして英語が得意なの?

英語での教育

以前マニラのモデル小学校を訪ねたことがあります。理数教育は全て英語で行われていました。英語の時間は興味深く、教科書を読み続けるのではなく、教科書をまず机の中にしまい兎に角皆で声を出すというものでした。

先生が生徒に質問を投げかけ、それに対して反射的に英語で答えるというもの。勿論、全ての学校がこのモデル校のような方法の授業を行っているわけではないと思われますが、多くのフィリピン人が幼少期から英語が話せる理由がわかります。

結果、小学生でも日本の大学生以上に英語が話せるということはただただあり、小学校見学に連れて行った日本の大学生が少々落ち込んでいました(汗)教育システムの違いなので仕方がないと思います。

ちなみに、同時に母語をベースとした教育も行われており、子どもたちは小学校の低学年から英語という最低1つの外国語を学びますが、地方に生活している場合は母語での教育を受けると同時にフィリピノ語/タガログ語を学ぶため、学ぶ言語の数が増えます。

英語の公用語化

これだけ英語が身近になる理由は教育の他、英語が公用語化したためです。スペインの後にフィリピンを植民地支配したアメリカ、その歴史的理由、そして法律による定めのためです。

それまでは、高等教育を受けた者の言語はスペイン語でした。1934年のタイディングス・マクダフィ法(Tydings–McDuffie Actまたの名をフィリピン独立法)を受けて、公用語や国語の問題が議論され、また現行のフィリピン1987年憲法は、タガログ語をベース(というかほぼタガログ語な)フィリピン語を国語として定め、同時に法律による別の定めがあるまでは英語を公用語として定めています。

英語の全国メデイア

全国紙の大手3社は、英語でニュースを発信しています。テレビのニュースはタガログ語が主流ですが、ケーブルテレビ等では英語でニュース報道を行う番組もあり、日々の情報の入手も英語で行える環境にあります。

日刊の新聞もタガログ語紙もありますが、大手の新聞社は英語で出しております。近年、タガログ語や母語を公教育に積極的に取り入れる中で、英語力が低下してきていると嘆く人もいますが、それでもやはり彼らの英語力はアジアの中で高いと言えると思います。

上記の他にも、本屋などでは英語の書籍が販売されており、本を読む人ほど、英語に触れる機会が多く、総合的に英語を読み・聞き・話し・書く機会が多いフィリピンであると結論つけることができます。やはり、質もさることながら、量をこなすことで英語が得意となったようです。

フィリピン人の英語力の故にー集中する欧米のコールセンター

その高い英語力の故に欧米企業、特にアメリカ企業の「コールセンター」がフィリピンに多数あります。BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の分野は成長し、現在120万人の雇用を生み出しています。

かつてはインドに多かったコールセンターがフィリピンに移った理由は、フィリピン人の英語の発音がインドと比較して、アメリカやオーストラリアの企業の顧客には聞きやすいためとのこt。

フィリピン人の話す英語の特徴

英語はグローバルな言葉となり、アメリカやイギリスが話す英語という域を超えています。日本人が話す英語はやはり、日本語的な英語であり、韓国人、中国人と母語の影響を受けます。フィリピン人もしかりです。

フィリピン人の話す英語の特徴は、
1. 1つ1つの音節がはっきりしている
2. スピードは遅め(150〰文字/分、ネイティブは200〜500文字/分)
3.(話していて興奮すると?)最後の単語が強調されること
4. FとPの混同(例:ファミリーがパミリ―)、TSをチと発音
5. 他の発音傾向(例:セクシャルという発音がセクスアルとなる※勿論全てのフィリピン人がそう発音しているわけではありませんが時々そうした発音を聞きます。
6. タガログ語などではHeとSheの区別がないので、女性のことを話していてもHeと主語を置く人もいます。

これで、少々心配になりますが、訓練を受けた英語教師は、ゆっくりとした発音ながら、母語による英語への影響を最小限にしています。

総じて高いフィリピン人の英語力、特に語学学校は訓練された先生が多いため、ネイティブではないけれどもかなり高い満足感を持つことができるのではないかと思います。

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実際どうなの?フィリピンで英語留学ーそのメリット・デメリット
#フィリピン英語留学

参照ウェブサイト

Life in a Philippine call centre
https://www.aljazeera.com/indepth/features/2014/02/life-philippine-call-centre-201424133125214648.html

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