フィリピン料理 - 手軽に作れ、バラエティーが楽しめるココナッツミルクを使ったおかず [レシピ]

ココナッツミルク、皆さんはご家庭でどう使っていますか?そもそも、使い道が分からないから購入しない!という人が多いのではないかと思います。あるいは、夏時期にトロピカルなデザートを作る時に使用するのみ使用という場合も。

しかし、このココナッツミルク、料理のレパートリーを広げてくれる食材でもあります。野菜の煮込みものに、青背の魚の煮込みものに、醤油を使う代りにココナッツを使うことで、同じ材料を使用しながらも異なる味を楽しめます。ココナッツの甘い香りと、マイルドな口当たりで、きっと癖になるはずです。
ココナッツミルクを使ったおかず、ココナッツミルクの野菜煮込み


家庭でも簡単に調理できる、ココナッツミルクを使った野菜の煮込みものを紹介します。

ベジタリアンも食べられる、ココナッツミルクの野菜煮込み

材料 (4人分)
なす 大1個
インゲン ひとつかみ
パプリカ 半分
青梗菜 ひと房
グリーンチリ 又はたかの爪1本*
しょうが 大きめ1片
にんにく 3片
赤玉ねぎ 1つ
ココナッツミルク 半分~1缶
サラダ油 大さじ2
塩  小さじ1弱
粗引き黒こしょう 少々
コンソメ 半かけ

料理の手順

1. 材料を洗って切ります。
なすは乱切りで一口大、いんげんは下処理をして半分に、パプリカは細く切り、青梗菜は(サイズによりますが・・・)根元からちぎった葉をそのまま利用するか、半分にきります。
しょうが、ニンニク、赤玉ねぎはみじん切りにします。
グリーンチリは一本そのまま使ってもよし、辛さがほしい場合は、細かく切って調理するのもよし!
※チリを細かく切ると、少量でもかなり刺激的な辛さになるので、調節しながら入れてください。

2. フライパンを加熱し、油を投入。1で切ったニンニク、生姜、赤玉ねぎを油で香ばしくなるまで炒めます。
※これは、フィリピン料理を作る際のベースです。
ニンニク、生姜、赤玉ねぎを油で炒める。
多くのフィリピン料理では、ニンニク、生姜、赤玉ねぎが料理のベースとなっています

3.チリと他の野菜を2のフライパンに入れて、強火で野菜に火が通るまでしっかり炒めます。目安は、野菜がしんなりするまでです。そこに塩と胡椒をふって、味を調えます。そして、半かけのコンソメを加えます。
なす、インゲン、パプリカなどの野菜を炒める
なす、インゲン、パプリカなどの野菜を炒める

4. 3にココナッツミルクを入れ、全体にいきわたらせた後は弱火で煮込みます。目安は、ココナッツミルクの水分が蒸発し、全体的に水分が減った状態。
材料にココナッツミルクを入れます
フライパンに一杯だった野菜はこれだけの量になります。
ここにココナッツミルクをいれます。




料理のコツ

材料は厳密に取りそろえなくてよし!


※上記の野菜は厳密にこれが無いと作れないというものではありません。著者は、冷蔵庫にあるココナッツミルクと相性の良い残り物野菜などを投入しています。ココナッツミルクと相性のよい野菜とは、上記のような夏野菜でかつ、水分の少ないものです。上記の他には、おくらやカボチャなども合います。

フィリピン料理のベースはしっかりと!

フィリピン料理は、味のベースに必ずと言ってよいほど、生姜、ニンニク、赤玉ねぎを使います。上記の材料をみじん切りにして、炒めてベースを作るのを忘れずに。

ココナッツは缶詰でもパウダーでもOK

日本で購入できるココナッツは缶詰あるいはパウダー状のものです。ココナッツ缶は一度開けたら、使い切るかあるいは入れ物を移し替えて冷蔵庫で保管しましょう。けど、一度開けてしまったら日持ちしないのでご注意ください。



フィリピンで一人暮らしの時はパウダー状のココナッツミルクを購入しました。缶詰では一度に使い切れず、また日持ちしないため、使いたい料だけお湯で溶かせるパウダーココナッツミルクがかなり重宝しました。


缶詰やパウダーは好きなブランドを探すのがよいと思います。ブランドによって風味がだいぶ異なるためです。

缶詰やパウダーなどを用いず、本格的に作りたい場合は、ブログ「ココナッツの下ごしらえーフィリピン」を参照に、ココナッツミルク抽出方法を体得してください!日本では難しいですが、フィリピンなどの地で試してみる価値大です。


フィリピン、ルソン島南部、ビコール地方の料理は何でもココナッツミルクを使う!と言われるほど、ココナッツミルクを多用します。同地方で有名な料理、ピリッと辛い「ビコール・エクスプレス」、タロイモの葉を煮込んだ「ライン(Laing)」などもよく食されています。

著者ははじめは、ココナッツミルクというとデザートというイメージが強かったので、おかず系にココナッツミルクを用いることに少なからず抵抗がありました。ただ、上記のような料理を頂いて、こういう調理の方法もあるのかぁと目から鱗が落ちました。ココナッツの甘く優しい香り、チリの辛さと調味料の塩辛さが絶妙です。

是非お試しあれ。

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