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| フィリピン死刑反対のデモ YES TO LIFE! |
国際的潮流と世論
死刑を廃止している国は97カ国、その他の国は死刑を特定の犯罪に対して適応、あるいは死刑制度はあるものの過去10年間死刑執行を行っていない国もあり、実質的な死刑制度廃止は国際的潮流と言えます。しかし、死刑の廃止が一般国民にとって意味することはちょっと見えずらいように思います。廃止の善悪を問うだけでなく、国民を交えた深い議論が必要であるはずです。しかし現政権は、国民に”分かりやすい正義”を実施しようとしています。悪い奴らは徹底的に懲らしめるべき！死には死を持って償わせるべき！
政治とは一握りのエリートが行い、国民からは見えずらいものです。それ故”わかりやすさ”は重要です。そして、それらの声も議論に反映されるべきですが、民主国家である以上はすべてとなってはならないはずです。
また、国外との関係を見るときに重要な点は、諸条約との関係。フィリピンは、現在死刑執行を禁止する国際条約の締結国でもあります。
また、具体的な不利益として、海外における自国民の生命が守れなくなる可能性、そして死刑制度の存在を理由に、死刑廃止国から逃亡犯罪人の引き渡しを拒絶されることも可能性としてあります。
今回の議論は、これまでの死刑制度再会の議論の延長でもありますが、国民にとっては死刑の是非を問う機会となったのではないかと思います。大統領が公約達成を急ぐあまりにこれまでのon-off死刑制度展開での教訓を振り返らずに結論を急ぐのではと、気になるところです。
参考ウェブサイト：
In The Know: Execution of drug lord Lim Seng
ウェブページ: http://newsinfo.inquirer.net/750727/in-the-know-execution-of-drug-lord-lim-seng#ixzz4ak8j546h
House approves death penalty bill with 217 yes votes
ウェブページ: http://newsinfo.inquirer.net/878365/house-approves-death-penalty-bill-with-216-yes-votes#ixzz4akLDhmAI
ウェブページ: http://newsinfo.inquirer.net/878365/house-approves-death-penalty-bill-with-216-yes-votes#ixzz4akMvYSOh
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