オランダのインフレ率過去50年で最高

オランダ統計局(CBS)によると、昨年のオランダのインフレ率は10%を記録し、過去50年で最も高い数値となりました。2022年を通してオランダの物価がみるみる上がっていったので、過去最高のインフレ率といわれても、全く驚きませんが、本当に家計にじわじわと打撃を与えていることは確かです。

オランダのインフレ率過去50年で最高
オランダのインフレ率過去50年で最高って言われても全然驚きません・・・


全体として10%の上昇

2021年から2022年にかけてオランダの商品・サービス価格は全体として10%上昇し、2021年末に報告されたインフレ率2,7%と比較して大幅な上昇を記録していますが、この上昇は、ガスと電気の価格の高騰によります。2022年にはそれぞれ平均10,8%、18,1%上昇しました。

何が値上がりした?

統計局によると、最も急激に値上がりした食料品は、乳製品と卵(28%以上)、肉と魚(約18%)、パンと穀物(16%)、野菜(ほぼ14%)です。

食料品で最も上がったであろう乳製品と卵ですが、一年前は大手スーパーで1.68ユーロで購入していた牛乳が2.19ユーロ、卵は近所の精肉店が30個入り2.5ユーロで販売していましたが(安いですね😓)今では同じ商品が5.9ユーロほどになっています。

食料品のほか、我が家では乳幼児がいるので、赤ちゃん関連商品を定期的に購入しています。紙おむつは、スーパーなどで行う特売が減り、また値段を据え置かれた商品は、紙おむつの数が減っていました。

また、我が家では時々近所の中華で出前をとるのですが、その中華も値上げこそしないものの、料理の量が目視できるくらい減りました😓

2022年度初めは、50ユーロで結構色々購入できたのですが、2022年度後半にさしかかると・・・

それでも・・・

経済分析によると、オランダのインフレ率はユーロ圏の同業国の中で最も高い水準にあり、国内の個人消費は活況ではないものの、小売売上高と国内消費量は安定、あるいは多少の伸びを示しています。
貯蓄(特に富の分布の上半分でロックダウン中に蓄積された)、11月と12月にエネルギー料金の配当(各世帯190ユーロを受け取った)、賃金上昇、低い失業率、2023年のエネルギー価格の上限により、2022年末の個人消費の堅調さに寄与していると分析しています。

2023年どうなるのか・・・

インフレ率はピークを過ぎたものの、高水準を維持するだろうとの予測があります。卸売市場でガス価格が下がり、2023年初めにエネルギー価格上限が導入されたため、エネルギーのインフレ率への寄与度は低下する(月によってはマイナスになる)一方、コアインフレが2023年のどこかでピークを迎える可能性を示唆しています。原材料、輸送、エネルギーなどの投入財の仕入れ価格が早期にピークを迎えても消費者に転嫁され、労働コストの上昇も引き続きインフレ率を押し上げるだろうとのこと。まだこれからも上がり続けるのかと思うと、やれやれです。

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