絵本読メモ:ハロウィーンに読み聞かせたい?1から10の数を学べる「One Witch(一人の魔女)」

お化けの話は怖いけど、面白いと思う人におすすめな本。物語は、一人の魔女が、友達の猫、ミイラ、ゴブリン、ドラキュラ等からスープの材料を分けてもらい、その材料で調理したスープを友人たちにふるまうという話です。

One Witch 著:Laura Leuck、絵:S.D. Schindler
One Witch 著:Laura Leuck、絵:S.D. Schindler


紫色を基調とした暗めの少々陰鬱なイラストが、魔女の何やら陰謀めいたものを感じさせるのですが、一人の魔女が、2匹の猫から魚のしっぽ(a fish's tail)をもらい、3人体のかかしから黒い鳥の爪(a blackbird's claw)をもらい、4匹のゴブリンからねばねばしたナメクジ(some slimy slug)をもらい、5人の吸血鬼から新鮮な血のジュース(some fresh blood juice)をもらい、6体のミイラからかび臭い蛾(a musty moth)をもらい、7匹のフクロウからがらがらへび(a rattlesnake)をもらい、8人の幽霊からは髪の毛の塊(a hunk of hair)、9体の骸骨からは指の骨(a finger bone)、10匹の狼男からは蜘蛛のスープ(some spider soup)・・・と、子どもに1から10の数を学んでもらうのにいいかもしれません。また、英語が原書の本ですので、ねばねばしたナメクジ(some slimy slug)とか、韻を踏んでいて、面白いと感じるかもです。

コワい?けど・・・

絵柄で怖がられる可能性もあるので子どもによって好き嫌いは分かれるかもしれない絵本であるのと、これが子どもには本当のことと思ってしまうのではという恐れがありますが、そのあたりをしっかり説明してあげれば・・・物語を通じて子どもの創造力が刺激されるのではないかと思います。
妖怪たちがそれぞれ、出来立てのスープを食べている姿は、なんか不気味なんですが、ほほえましいです。オチ・・・ではありませんが、ページの最後は、少々どきりとさせられます。

コワい話、お化け、妖怪の類が好きという年代の子ども(や大人(笑))におすすめです。また、ハロウィーンの時期に読み聞かせてもいいかもしれないと思いました。

本の基本情報

発売日 ‏ : ‎ 2005/9/21
ハードカバー ‏ : ‎ 32ページ
言語 ‏ : ‎ 英語 (日本語訳は出ていないようです・・・残念)
対象読者年齢 ‏ : ‎ 2 - 4歳

作者
Laura Leuck
アメリカ人の絵本作家。本書の他には「My Monster Mama Loves Me So」「My Beastly Brother」など、妖怪が主人公という本が多い。

ここが好き!

絵と色合いの癖のある不気味さ。魔女が集めた蜘蛛や、蛾や、魚のしっぽ、新鮮な血のジュースなどを材料とするスープを想像して少々オエっ!となりそうですが(笑)子どものころ、お化けとかの本、どこか怖いと思いつつ、わくわくして見ていたので、その時の気持ちを思い出しました。我が子もわくわくして読んでくれたらうれしいなぁ・・・などと思いました。

何度も読んであげたいような名作・・・というわけではないものの、面白いと思ってくれれば、「この本の中で猫は何匹いた?」「ミイラは何体?」なんて聞きながら、数を学ぶ教材になるかも?

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