回数・相手それが問題!海外での挨拶チーク・キスーどうするのが適切なの?

キスと聞くとなんだか気恥ずかしいと思う日本人は多いのではないかと思いますが、チークキス(頬へのキス)は、海外を見渡した時、親しい人たちへの挨拶として一般的に行われている儀礼です。

海外で生活をして暫くたちますが、オランダでの生活でチーク・キスについて意識し始めました。オランダでは3回のチーク・キスが一般的で「多いなぁ」とよく思ったものですが、周りの国を見回すと回数や、それをする相手、場所・タイミング等が。一般的に行われているチーク・キスについてまとめました。

ベルリンの壁の壁画 Bruderkiss
ベルリンの壁の壁画 「Bruderkiss(兄弟のキス)/神よ、この死に至る愛の中で我を生き延びさせ給え」
ドイツ民主共和国の30週年を祝う席(1979年)に撮影された写真が元になった壁画(グラフティ)
当時のソ連と東ドイツの密接なつながりを示すために公表され、有名になった。

チーク・キスとは?

友情、家族関係を示し、挨拶をし、お祝いをし、誰かを慰め、敬意を示すための社会的なジェスチャーであり儀礼です。ソーシャル・キスとも言われています。

チーク・キスとはいうものの、相手の頬にぶちゅっとキスするわけではなく、相手の頬と自分の頬が触れる時に、空気にするものです。

実際のやりかた

※国による違いがありますが以下は一般的なものです。

いつやるの?

会った時と別れる時。

誰にするの?

一般的には男性と女性、女性と女性です。男性が女性に行う場合は、顔見知り、友人であること、あるいは女性がそれを行ってもよいというサイン(顔を少し左に傾ける)等があることです。

男性と男性が行う国もあります。現在生活しているジョージアでは男性同氏でもチーク・キスをしています。

頬にキスする時の体勢

相手の右側の腕にそっと手をおいてそのままチーク・キスをする。あるいは、相手と手を握っている場合はその手を胸の高さまであげてチーク・キスをします。

相手の腕に手を添えることで、前のめりになることなく、程よい距離でチーク・キスができます。

どちら側?

相手の右側(向かい合った時に左側)。つまり、右側と右側の頬が触れ合うようにします。もちろん、左側という人もいれば、どちらでも構わないという人もいます。

右側からではない場合は、少々こまります。相手がチーク・キスしようと首を傾けたら自分も同じ方向に首を傾け、チーク・キスがあわや唇へのキスになってしまうという事故(笑)も発生しかねません。なので、著者は相手の動きを確認しながら行っています。

チーク・キスのやり方

相手の頬と自分の頬が触れ合った時に、音(「チュッ」等)をわずかに立てるようにして(音をさせないようにする時もある)、キスは実際空気にします。頬に直接キスしないように!空気にキスするということを知らないで実際に頬にキスしているケースもかなりあるようです。

慣れるまでは少々ぎこちないのですが、回数を重ねるたびに自然になっていきます。しかし、時に頬に実際キスしてくる人も居るので驚きます!

何回やるのか?

これが問題です。国により、また国でも地方によって回数はことなります。それ故、以下は一般的な回数です。

一回のみ
フィリピン、ベルギー、コロンビア、エクアドール、チリ、ペルー。

フィリピンでは女性同士のハグの延長としてのチーク・キスでした。ハグのみで、チーク・キスしない場合も多いです。
ジョージアでは、男性同士もチーク・キスで挨拶。ジョージア人の男性はがっしり体型の男性が多いので、滞在したはじめの頃は、その少々いかつい男性たちがチーク・キスしている姿はなんとも驚きでした。

二回
多くのヨーロッパの国は、2回。フランス(※地方によっては3回あるいはそれ以上というところもあり、フランス人同士でも戸惑うこともあるといいます)、イタリア、スペイン、ギリシャ、ハンガリー、ルーマニア、クロアチア、ボスニア等

三回
オランダ、スロベニア、マケドニア、スイス等

オランダの三回のチーク・キスは人数が多いと少々消耗します。


ハンド・キス

チーク・キスとはまた別に、ハンド・キスなるものがあります。これはよく映画でも観るもので、男性が女性の手を取り、手の甲にキスするというもの。敬意を示すジェスチャーですが、実際に手にキスするわけではありません。実際にキスするという場合は、相手を誘惑するという意味もあるようです。とはいうものの、そうした意味もわからず、手にキスする人は多いように思います。

びっくりしたけど、文化の違いとはそういうもの

チーク・キス、ハンド・キス、ハグも含め、映画でのみそういう世界を知ってはいたものの挨拶で人と肌が触れるというのは、日本ではないもので、日本で生まれ育った著者は、当初はたいへん戸惑いました。

挨拶だけではなく、友愛の示し方にもドキリをすることがあります。シンガポ−ルのインド人が多い地域で見かけた手を繋いで歩くインド人男性の姿にも驚きました。その数が多くてビックリしたのですが、友愛を示すジェスチャーとのこと。中東でもこうしたジェスチャーがあると聞きます。

カルチャーショックを楽しみつつ、現地の風習に触れてみるというのも良いのではないかと思う今日この頃です。

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