ワインだけじゃない、美容と健康にいい!ジョージア土産、はちみつ

ワインの故郷として知られるジョージア。ワインは客人へのお土産用、そして家庭消費用としてジョージアの至るところで生産されています。ワインの他、ハチミツも多く生産され、また古代コルキス(黒海に面するジョージア西部)をハチミツの故郷であるという説も聞かれます。

ジョージアの養蜂
ジョージアのハチミツその味はいかに?


古代エジプトの壁画にも養蜂とともに蜂蜜入りのパン菓子を作る様子が描かれていることから、黒海地域がハチミツの故郷であるのか、真意の程はわかりませんが、この地域では紀元前からハチミツが摂取され、また現在でも国内の至るところでハチミツが生産されています。国内を移動すると道路沿いにハチミツの巣箱が並べられ、そこでハチミツを販売する人を目にします。養蜂はジョージアで親しまれた食品であることもそうですが、農家にとって養蜂は現金収入につながりやすいため、酪農と並んで人気に生産物でもあります。
Bee box
巣箱(Bee box)はジョージア旅行中によく見かけます。
季節ごとに移動し、その度に蜜源が変わります。

ハチミツは料理は料理やお菓子作りにも使用されるため、国内での販売も盛んですが、近年はEUへの輸出もされています。日本やお隣の韓国にも輸出がされており、濃厚で味わい深いジョージアのはちみつは、ジョージア国民のみならず、様々な人に愛されています。

ジョージア産のはちみつ Georgian Honey
ジョージア産のはちみつ
ルヒの販売ブースにて

はちみつー色、味、風味の違い

ジョージアでハチミツを購入する時、その味を食べ比べして、味や色は蜜源植物によって様々花の種類により異なることを改めて知りました。はちみつ風のシロップ等を食し、純粋はちみつをあまり味わったことがない著者にとって「はちみつ」に大きな違いはない!と思っておりましたが、これは全くの無知でした。

純正はちみつの色は明るい黄色から褐色とあり、一般的に色が濃くなるほどに味に癖が出てきます。ジョージアで多い明るい黄色のはちみつの代表的な蜜源植物はアカシアです。さっぱりとしております。褐色のはちみつでは、甘栗の木が蜜源植物で、強いアロマと後味が少々苦味があるのがとても特徴的です。


色、風味、味が蜜源植物によって異なるハチミツ
色、風味、味が蜜源植物によって異なるハチミツ
あっさりしたアカシアを蜜源とするハチミツもいいですが、アカシアとのミックスが程よい味でした。



ジョージアの路上で販売されているはちみつ
ジョージアの路上で販売されているはちみつ
日本で購入するとかなり高額な蜂の巣入りのはちみつやポロポリスも販売されていました。
購入時に異なる種類のハチミツを試食させていただきました。


販売ブースに展示されていた養蜂の様子
販売ブースに展示されていた養蜂の様子


ジョージアのはちみつの特徴

生ハチミツが多い

加熱処理やろ過処理を行っていない、自然のままの完熟されたハチミツが多いのが特徴。ハチミツの加工の度合いにより、純正のものか、そうではないものかわけられています。純粋ハチミツは、ハチが作ったミツに何も混ぜられていないもの。ジョージアで販売されているものの多くが純粋ハチミツ。

著者が慣れ親しんだのは加糖はちみつ、果糖ブドウ糖液を加えたもので、はちみつの含有量が全体の60%以上のもの。そして、精製はちみつは、甘味のみのもので、匂いや色を消すためにミネラルなどの成分を取り除いたもの。

はちみつは巣の中で ショ糖の分解と水分の蒸発が行われますが、 これが不完全な状態では、水分が多くハチミツの濃度が低いので、糖類を加えて濃度を上げたり、加熱して水分を蒸発させ濃度を上げます。

蜜源植物に農薬が使われていない

ジョージアの養蜂の方法は、野生の養蜂、半野生の養蜂。野生の養蜂は、野生でをハチミツ集めることを意味します。半野生の養蜂は、野生の植物から蜜が集められ、蜂は養蜂家が用意した巣箱に集まります。蜜源の植物は野生であるため、農薬が散布されていません。養蜂家は、特定の蜜源で採蜜をおこなうため、数カ月に一度は移動します。
養蜂の巣枠
養蜂の巣枠、ミツバチたちが巣をつくるのが「巣枠」。木製の枠に横に3本の針金を張ってあり、ミツバチたちは体から分泌した「蜜蝋(ミツロウ)」を使ってこの枠に六角形の巣をつくります。規則正しく働きバチの巣穴をつくらせるためには、あらかじめ「巣礎」という蜂の巣を人口的に蜜蝋でつくったものを塗りつけておきます。


ミツバチの巣箱
ジョージアを旅していると度々見かけるこれらの箱は、ミツバチの巣箱です。
ジョージアの養蜂家は、中規模なもので、120から150ほどの巣箱を有しており、その生産量は年間1トンから1.5トンほど。

良質のハチミツを安価に購入できる

野生の巣から採取されたハチミツは高価で、一キロ10,000円以上するのだとか。ここでよく目にするのは、半野生の養蜂。1キロを30ラリ(1500円程〜)〜販売しています。現地の人からすると高価ですが、日本では生ハチミツの価格は1キロあたり5,000円前後であるため日本人からすると安め。

賞を受賞したコーカサスミツバチ(Apis Mellifera Caucasica)

この地方の養蜂農家のミツバチはコーカサスミツバチ(Apis Mellifera Caucasica)と呼ばれる種。この種のミツバチは長い針を持っており、それにより、多くの蜂蜜を集め、より多くの花を受粉することができます。また、低温に対する耐性があります。コーカサスの長く、厳しい冬に耐えることができるように進化したのでしょう。
巣箱の中身を展示
巣箱の中身を展示

ハチミツの一般的な効能

上記の理由からジョージアのハチミツはオススメなのですが、ハチミツは栄養価が高いため様々な効能が考えられます。はちみつにはカルシウム、ビタミンB1、B2、葉酸などのビタミン類、鉄、アミノ酸、ミネラル分、酵素など豊富な栄養素が含まれています。

疲労回復効果
ハチミツは体内に入ると短時間で腸壁から吸収されて血管に入り込み、胃腸に負担も掛からず栄養分となるため、疲れている時、スポーツ後の肉体疲労などに対して、効率良く栄養を吸収することができます。スポーツ選手のドリンクに、ハチミツがよく使われたり、ハチミツレモンを食したりするのは、それらの理由からです。

殺菌効果
ハチミツは傷口の化膿を防ぎ、感染を予防する目的で民間医療として使用されていました。殺菌及び菌の繁殖を抑えられると考えられており、咳などの喉の不調に効果的とされています。ハチミツは粘膜保護効果もあり、喉への刺激を抑える効果もあると言われます。

ダイエットー砂糖の代替物に!
ハチミツは100gで294kcal、一方砂糖は387kcal、カロリーは低めで、低温であれば砂糖よりも甘味が強いため、摂取量も少なくても甘味を感じられます。

ハチミツを使ったジョージアのお菓子ーゴジナキ(Gozinaki)

年末年始に各家庭で食されている伝統菓子ゴジナギにもハチミツが使われています。ナッツにハチミツを絡めた素朴な味わいのお菓子です。

クルミを適当に砕き、フライパンで乾煎りしておきます。別鍋に蜂蜜と砂糖を投入し、中火で煮ます。煮立ったら、炒ったクルミを入れて、粘りがでたらとめます。器等にくっつき防止の油を塗り、調理したくるみ入りのハチミツを延します。まだ柔らかいうちにひし形にカット。冷やして、完成です。

コレを見ると年末であると感じるようです。

ジョージアのハチミツを食してみて

地方に行くと、ハチミツが道路沿いの道で販売されているため、かなり身近に感じられ、食す機会が増えました。初めはトビリシのスーパーで購入していましたが、地方を旅行中車道沿いでハチミツを販売する養蜂家から直に購入するようになりました。

道沿いの仮のお店は青いビニールシートに覆われており、なんだか怪しげなのですが、出てきたおじさんがロバート・デニーロ似(笑)で、とても気さくで、色々と試食させてもらいました。癖の少ないアカシヤのハチミツとアカシヤと他のハチミツのミックスを購入シました。

それまで、ハチミツがこんなに香ばしく、おいしいものだと知りませんでした。ジョージアのハチミツ、いろんなものに愛称がいいのですが、特に好きな食べ方は、無糖のヨーグルトに入れる食べ方。また、パンにつけて食べるのもGood。

ジョージアハチミツは、トビリシでも販売されていますが、養蜂家の顔が見えるお店で購入するのもよいかもしれません。おみやげに是非ジョージアのハチミツを。

関連ブログ

[ジョージア] ジョージア旅行のお土産何にしよう?定番+喜ばれるお土産
[ジョージア] ワインセラー(wine cellar)でお土産用ワインを購入!

スポンサーリンク

スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿

Subscribe