鶏と共に生きるフィリピン人

フィリピンで身近な動物は、「鶏」でしょうか。

都心部でも闘鶏用の鶏を飼っている人もかなりいます。フィリピンの田舎では鶏たちを放し飼いできる比較的広めの土地があるため、鶏を飼育している世帯の割合がぐっと増えます。田舎の場合は、都心のように闘鶏用の鶏としてのみではなく、卵、食肉用と色々です。そのため、至る所に鶏がいます。

飼育している鶏も多いので、レチョン・マノック(鶏の丸焼き)が特別な催しの際に食されたりします。食べるだけではなく、民話などにも鶏が登場します。

近所の鶏たち

田舎では放し飼いが殆どです。放し飼いにされている鶏の肉は美味とのこと。そんな鶏たちを「おいしそう」とは眺めませんが、確かにストレス少なく育っている彼らは程よく運動もしており、おいしいのだろうなと想像します。鶏たちは田舎の風景に、というかフィリピンの町に溶け込んでおりおります。
裏戸前で餌をついばむ鶏

この田んぼに囲まれた家に住み始めの頃は、朝裏戸を開くごとにそのすぐ前で何かをついばんでいる鶏、その距離の近さに驚いたものですが、彼らの日課(早朝の散歩+砂浴び)を知ってからは慣れました。鶏、犬や猫のように表情が豊かではないので、当初は怒って/不機嫌なように見え何とも不愛想なのですが、毎日見続けていると不思議と愛着がわいてくるものです。それからというもの、彼らにも微妙に表情なるものがあるのではと思い(込み)はじめています。

鶏たちの喜ぶ顔が見たくて、時に彼らの喜びそうな食べ物をまいてみたりします。そうすると彼らは裏戸前までやってきて、わたしのまいた食べ物を時にひよこたちと一緒についばんでいきます。

時に我が家の中に侵入してきます。
裏庭の鶏たち
裏庭の鶏たち

近頃は、鶏の声真似をしています。テリトリーを意識する雄鶏、著者のまねた鳴き声とその距離の近さに驚いている様子。

ちなみにフィリピンではコケコッコーではなくてトットラーオだそうです。
そう言われるとそう聞こえてくる気がします。

鶏が鳴く時は、仲間を呼んだり、外敵を警戒したり等々の状況に応じて鳴き声が違うと聞きます。その聴き分けは出来ていませんが、真似しつつ想像しています。


そんな様子を旦那が生温かく見守っています。

旦那「そんな好きならうちでも鶏かう?」

私「うーん、いいんだけど、生き物を飼うと二人で遠出する時に困っちゃうよね、誰かに世話をお願いしないといけなし・・・」

旦那「そうだねぇ」

と、考える2人。

鶏を飼う日はおとずれるのか?は分かりませんが、当分は近所の鶏と戯れたいと思います。

先住民族のタラアンデーンの人たちの物語にも鶏が登場します。鶏が平和の使者として語られているのが大変興味深いです。


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