フィリピンで家屋の建築・改築?ー数年がかりの一大プロジェクト!

朝、真下から響いてくる金づちの音で目が覚めました。家の壁がそれほど厚くないのでそうした工事音はすぐそばに聞こえてきます。下に降りると一階部分の窓がすっかり取り払われていました!

いきなり始まった家の改装工事・・・一体全体と思いつつも、著者が今居候する旦那の実家は実は未完成の家なので、完成に向けてまた工事が始まったというのが正しいでしょう。
改修工事中のフィリピンの家屋
改修工事中のフィリピンの家屋

旦那の実家は持ち家?

旦那と付き合って暫くのこと、こんなことがありました。「今度僕の地域で有名なお祭りがあるからおいでよ」と誘われました。宿泊先はどうするのか?と問うと「僕の実家に泊ったらいいよ」とのこと。

失礼ながら、彼は裕福に見えなかった(笑)のに持ち家があることに大変驚きました。
で、思わず「持ち家があるなんてすごいね」と率直に感想を述べました。すると旦那は「実はまだ完成していないんだ~」。更に関心。日本で持ち家がある、更に新築なんてすごいなぁと勝手に感心してしまいました。

さらに「いつから建て始めたの」と聞くと・・・旦那は躊躇いなく、「僕が高校生(フィリピンの当時の教育は10年生なので日本の中学生の年代)の時」と答えました。
今旦那は○○歳なので、かれこれ十数年。家屋の建設に数年費やすことを改めて知るのでした。

数年かかる家屋の建築

あるときは数年、ときに十数年。フィリピンでは、全てがそうではありませんが家によっては材料費が購入できた時点で材料を購入し、建築をはじめます。そしてまたまとまったお金ができたら材料を購入して建築を再開します。

予算がいくらまでか、ブロック一つ○○ペソ×○○○個、ペンキ、ベニヤ板、と一つ一つ計算。大工を雇い、建設作業に取り掛かります。大工は日雇いと、プロジェクトベースの雇い方があります。ビコールの私の生活する場所では、技術のある大工さんは350ペソ+食事とおやつ付き、その助手で250ペソが日雇いの代金です。

完成まであと何年?

この十数年のプロジェクトである旦那の実家は骨組みは出来、一階部分は結構完成に近いのですが2階部分の屋根の部分はトタン屋根。しかもそのトタン屋根も錆びついて、大雨で雨漏りがします。

早朝の大雨でベットに水がしたたりおちてくるということがあり、家の中で傘を使用していた時期もありました。著者は人生で初めてベットに寝ながらにして傘を使用しました。

壁は木造で、ところどころ隙間があります。そのため、大々的な改装、完成のための工事が必要です。

マニラに住む義理のお姉さんが「友達を実家の方には連れてこないでね」と笑いながらもしかし半分本気で言っていたのを思い出します。

比較的経済力がある家族が費用を負担しているこの家屋完成のプロジェクト。以前シンガポールで生活していた時、仕送りで自宅を完成させたという知人の話を聞きました。

フィリピンで定職についてコツコツと貯金をして、ローンを組んで家を建てた友人もいますが近所の多くの家は海外の出稼ぎしている家族からの送金で建設・改築などの一大プロジェクトを実施します。旦那が資金を援助し、工事再開です。

どんな家になるのか楽しみ、というよりは早く雨漏りの心配のない家ができることを祈るばかりです。

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