フィリピンの交通機関―マニラの電車と道路の車の流れ

ここ数日のニュースで、フィリピンの公共交通機関の向上ならびに、幹線道路のグレードアップを図るという構想があるというニュースを聞きました。ひとまず、朗報なのでしょう。

電車

庶民の足となっているMRTタフトとケソン市のノースアベニューをつなぐ、30分の道のり。毎日約47万人の利用となっており、想定よりも30%ほど多い乗車率であるとのこと。それを車両数の多い新車両導入でカバーするようです。新車両の導入は2年先です。

電車に関してはラッシュアワーの人の多さと言ったら、もう・・・特にひどいのがLRT1, MRT。
MRTなどはケソン市と商業地区をつなぐ市民の足となる路線です。ラッシュ時は電車に人が入りきれず、駅構内に並ぶのは勿論、構内からはみ出て、その列は駅の外に繋がっています。駅構内に入るだけでゆうに30~40分はかかります!そして、構内に入った後も更に待ちます。ようやく乗れるという時には、人が降りたスペースに身体をすべり込ませる・・・という様子です。

しかし、電車に関しては赤字経営。路線のはじからはじまで乗り14、15ペソというのは、毎日利用し、かつ会社から交通費が支給されない立場からは有難いものの、政府が費用を補てんしており決して健全な経営体制とはいえません。新しい車両の導入もいいですが、経営を考えないといけないのでは?と思います。

進まない車

幹線道路

更に、慢性的交通渋滞のEDSAを2階建てにしようとする構想があるようです。

渋滞による排ガスからの大気汚染、そして経済的損失は大きなもので、幹線道路の整備はマニラ人の生活を大きく変えるものとなると思います。

恥ずかしい話、新しい職場の初めての出張で、この渋滞に巻き込まれ時間に余裕をもって家を出たにもかかわらず、飛行機を乗り過ごしたことがありました。にっくき渋滞(汗)

ただ、地震があるこの国、かつこれだけ密集して人がひしめき合って住んでいる中で幹線道路が縦に伸びていく恐怖を感じるのは私だけでしょうか。しかし、工事の故の交通渋滞にこれから2~3年堪えないといけないことを思うとなんともです(汗)

都市の交通網を整備するというのは環境・経済・人から見て理にかなっていると思いますが、そもそもそこまで都市に人が集中せざる得ない現状の改善を合わせて、対策として検討すべきなのではと、こういうニュースを見て思ってしまいます。

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