台風30号、フィリピン名ヨランダ(国際名称ハイヤン)は11月8日、フィリピン中部を中心に甚大な被害をもたらしました。被害の全貌はつかめていないものの恐らく1万人が亡くなり、タクロバン市では家屋の90%が台風による暴風、高潮、津波で破壊され多くの避難民を出し、そして多くがきれいな飲み水と食料を被災当時から取れていないと聞きます。
台風の被害が著しいレイテ島出身の友人は、自らの家族を探すため人道支援ボランティア活動に志願し、災害の翌々日には現地に向かいました。空港からの道は、交通機関が寸断されているため数時間歩くことに。街に到着すると、彼女の生まれ育った街はその面影を残すことなく、破壊しつくされていたといいます。自宅に到着し建物の骨組みが残る家を見渡すと、リビングには流れ着いた子どもの遺体、そして家から数メートルにはがれきが山となっており、台風の威力の凄まじさを物語っています。
友人から送られてくるメッセージに胸が詰まります。彼女の滞在は1週間。この期間に家族の生存に関する希望的な情報を得られたらと思った次第です。
台風が中部地域を襲った時、私は南部のミンダナオ島に居ました。山間のコミュニティに向かうため天気を気にしておりましたが、台風の凄まじさを感じさせぬほどにミンダナオ島中部地域は時折熱帯地域特有の豪雨に襲われながらも基本的には晴れ模様でした。そのため、山から下ってニュースやインターネットなどのメディアに暫くぶりに触れて、その被害に驚愕しました。
すぐにレイテ出身の友人と、その地域出身の家族を持つ友人たちに連絡を取りました。恐らく彼らは嫌というほど、安否を気にするメッセージを受け取っているだろうけど、とにかく安否が気になりメッセージを送りました。彼らとその家族たちの無事を願うばかりです。
ニュースを追いつつ、政府も対応するものの台風による破壊が広範にわたり、被災者数も桁違いに多いため、追いつかぬ対応に人々がいらだちを募らせていることを感じます。こうした不満が高まるときに出てくるのが政治への不満、そして政治的な意図。支援の優選を願うばかりです。
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