オランダ、風車が観たいならザーンセ・スカンス(Zaanse Schans)

ザーンセ・スカンス(Zaanse Schans)は、アムステルダムの北15kmに位置する17,8世紀のオランダの生活の様子を垣間見ることが出来る地域です。

風車、伝統的な家屋、白鑞工場、歴史的な造船所、チーズ・ファーム、木靴工場、オランダ的なものはこの地域に全てあると言っても過言ではないほど、オランダにいる気分を満喫できる観光スポットです。
ザーンセ・スカンス(Zaanse Schans)
強風で、力づよく回る風車 ザーンセ・スカンスにて

風車が観たい!

ザーンセスカンスの目玉は何と言っても風車。ザーンセ・スカンスからの最寄り駅「Zaandijk Zaanse Schans」からしばらく歩くと風車が見えてきます。訪問した日は特に風の強い日でしたので、風車が力強く回っていました。

ザーンセ・スカンス(Zaanse Schans)は、中近代のオランダが今も活きている地域。かつては1000基もの風車が立ち並んでいましたが、19世紀になると蒸気、石油などの動力源の導入によって次第にその数も減り20基ほどが残され、その後もその数は減少していきました。その後1925年に風車協会が設立され、保全・管理されるに至りました。現在は13基の風車が稼働し、産業用に使用されています。
かつてはこんなにもあった風車
ザーン川沿いに並ぶ風車一つ一つは、異なる用途に使われています。その一つ、恐らく、この風車が世界に唯一現存するであろう染料製造用風車「デ・カット」の中を見学しました。


風車の動作音が建物の中に響き渡ります。風車の2、3階と登っていくと建物の揺れを感じます。中心の歯車は木製。風車の羽根の回転力は、上部にある歯車によって縦の回転力に転換されます。一度砕かれた染料に使われる木材は、重さにして約5000~7000kgの碾臼で粉上にひき、更に漉します。

こちらの風車は、これまで家族が受け継いできたものを現在は協会の管理のもと、一会社が産業用として現在も使用しています。メンテナンスにかかるお金は莫大なものであるため50%は国からの補助、そしてあとはここの入園料で賄っています。



他の見どころ

ザーンセスカンスへの道すがら、すでに風車やオランダ的なスタイルの家屋を見ることができます。ザーンセ・スカンスの入口から、緑にペイントされ、窓にはレースのカーテンがかかった、三角屋根のかわいらしい家々が見えてきます。

オランダの17世紀、18世紀の家屋
オランダのスーパーマーケットチェーン店、アルバート・ヘインの一号店であった雑貨店が小さな博物館となっており、当時のお店の様子が再現され、また歴史をしるパンフレットなども置かれています。


オランダは強い風が頻繁に吹き抜けます。訪問した日は強風のため折り畳み傘が何度となくひっくり返りました。傘を直しながら周りを見渡すと同じような目に遭っている人たちも数人。歩きまわるのに骨が折れる天気でしたが、川岸に建つ風車の眺めはオランダ感満点でした。

世界遺産のキンデルダイクもよいのですが、ザーンセ・スカンスの良さは何とも行ってもそのアクセス。アムステルダムからも近く、オランダ的要素満載のこの場所は観光におススメのスポットです。

ザーンセ・スカンス基本情報
公式ウェブサイト:http://www.zaanseschans.nl/ (日本語表記あり、ただし一部情報のみです)
季節ごとにイベントがあるので公式ウェブサイトは要チェックです。
入場料:無料 ※園内自体は無料ですが、各アトラクションは有料です。

ザーンセ・スカンスまでの行き方(電車):
アムステルダム中央駅からAlkmaar方面で、Sprinter(各駅停車)に乗り4駅目「Zaandijk Zaanse Schans」で下車。地下道から出ると、看板がかかっておりザーンセ・スカンスまでの道を示しています。それに従って歩いて行くすがら風車が見えます。風車を通り過ぎて橋を渡っていくと、風車が数台見えます。

駅の前、またはザーンセ・スカンスの入り口には見どころが紹介されている地図が、レバーを引くと取り出せるようになっております。

オランダ風車の日 記事はこちら>>

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