フィリピンの通史を学べるアヤラ博物館(Ayala Museum)へGO!

フィリピンの歴史を学べる場所はマニラにいくつかありますが、博物館としてはマカティ市の商業地区にある交通の便がよいアヤラ博物館はおススメです。

アヤラ博物館入り口

博物館の常設展示は建物の2階にあり、フィリピンの狩猟時代の歴史から1946年の共和国宣言までの歴史が60の立体模型により説明され、フィリピンの通史を見ることが出来ます。おそらく、フィリピン国内でフィリピンの通史を学ぶことができる唯一の博物館です。3階、4階は現代アート並びに特設展示が行われております。

60の常設展示の模型の割合はスペインによる植民地化前の時代は8つにとどまり、模型の多くはスペイン占領下の時代とその抵抗の歴史の展示でした。

古代のフィリピンに関する情報は、東南アジア諸地方の中でも非常に少ないと言われています。1494年にスペインとポルトガルが結んだトルデシーリャス条約はブラジルをのぞく新大陸をスペインのもの、1529年のサラゴサ条約ではフィリピン諸島をスペインの領土としました。1521年にマゼランがマクタン島に到着し、同じ年にマクタン島の戦いで現地民の激しい抵抗に遭う様子から、ガレオン貿易、カトリックの布教活動が始まりその経済的、文化的な影響と広がっていく様子が模型から伝わってきます。
模型では1890年代に起こった「フィリピン革命」と言われる一連の出来事に関する説明が多く、中で
もホセリサールの処刑と秘密結社カティプーナンによる武装蜂起、1898年の6月12日の独立宣言、フィリピン領有権をたてにフィリピン諸島で軍事政権を発足させたアメリカとフィリピン革命勢力との間の戦闘の周辺の歴史の説明が詳しく展示されていました。そして、大戦中の日本による占領、バタアンの死の行進など、日本の教科書には記載されていないけれども多くの死者を出した史実も展示されています。

そのあとは少し歴史が進み、マルコスの時代そしてフィリピンの民主化、特にアキノ上院議員の暗殺そしてエドサ革命からアキノ上院議員の妻であるコラソンアキノ大統領の当選の様子が模型ではなく、180度のパノラマスクリーン映像で上映されておりました。

EDOSAを埋め尽くす人だかりの映像は白黒ながら圧巻です。60の模型展示からずっとフィリピンが大国や大きな勢力に翻弄されながら、抵抗の歴史を送ってきたのがEDSA革命によって新しい時代を迎えようとしているのを何十年も前の出来事ですが、映像から今のように感じられました。Enough is enough, time for change! これはマルコス大統領の圧政に耐えてきた人々から聞かれた言葉です。マルコス大統領の時代多くの活動家、学生、NGOワーカー(活動家にも分類されるかもしれませんが)行方不明になり、または殺害されました。鬱積した怒りとまた変革への強い思いが伝わってきました。

アヤラ博物館の年間パス
アヤラ博物館はフィリピン国内で比較的入場料の高い博物館で、大人一人350ペソ(フィリピンに住んでいる方は250ペソ)します。他のマニラにある博物館が入場料が100ペソ当たりと考えると格段に高いことがわかりますが、フィリピンの歴史に関する本を一冊購入して読むことを考えると同様の費用と考えるとそれほど高くはないとおもえるかもしれません。

もちろん、フィリピンの通史を学べる本を一冊読んでから行くことで、更に多くを学べます。

ちなみに一年間会員は会費は500ペソ。一年のパスを買うと上記の常設展示の模型の説明のあるパンフレットの入手、そして模型の一つ一つの説明が聴ける機器の貸し出しが無料、そして特別展示(通常別料金)が無料になります。

2019年の1年会員の制度と値段が変わりました。博物館特別会員(PREMIER MEMBERSHIP)で3,500ペソ、通常会員で1,500ペソです。通常会員の特典は、博物館の無制限訪問(1人の付き添いも無料)、フィリピンヘリテージ図書館の利用、WIFIの利用、博物館ショップでの割引等です。

マカティの買い物の帰りに涼しい博物館の中でフィリピンの歴史に思いを馳せてみるのも悪くはないのでは・・・

アヤラ博物館ウェブサイト http://www.ayalamuseum.org/

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