バリック・バヤン・ボックス(Balik bayan box)は、フィリピンへ手軽に荷物を送れるコンテナ船を利用した国際宅急便。大量の荷物を比較的安価に海外からフィリピンに送ることができるサービスの総称です。Balik は「帰る」、bayan「国」の意味、帰国便というのが直訳になるのでしょうか。
上記の通り、海外からフィリピン間に特化された宅配サービスで、海外出稼ぎ者の引き上げ時やお土産等の送付の際に便利なのですが、その送り届けられる量や料金がお得なため、特にフィリピンに中長期滞在する日本人やその他外国人にもおススメのサービスです。
フィリピン人が一定数居る地域では必ずと言ってよいほどあるサービスで、シンガポール、著者が生活したオランダ、その他フィリピン人が一定数存在する国にそれらサービスはあります。フィリピン人が居るところにバリックバヤンあり!です。
バリック・バヤン・ボックス利用おススメの理由
フィリピンに拠点がある(家族がいる、あるいは仕事や留学などで長中期滞在している)、あるいはNGOなどの活動に関連した物資を送りたい等の人には利用をおススメします。
1. 大量の荷物を比較的安価に送付可能
バリックバヤンボックス利用の利点は、その費用対効果。値段はバリックバヤンサービスを提供する各社のウェブサイトを確認していただきたいのですが、平均的には73x55x63サイズの荷物は11,000円でマニラ首都圏に送れます。小さいサイズでは8,000円程というサービスもあります。重さの制限は50キロというのが一般的です(年ごとに値上がりしているようです。)。
飛行機で預け入れの荷物の超過料金は1キロにつき航空会社や行き先により異なりますが、3,000~10,000円というところもあります。超過すると分かっていたら、このサービスを利用するのがお得です。
2.利用は思いのほか簡単
バリックバヤンボックスを取り扱う業者に連絡するとその業者が提携している国内の宅配サービスを通じて専用の箱などを一式送ってくれます。それを利用し、荷造りし、振り込み、再度業者に連絡して引き取りに来てもらうだけ。
海外に送るとなるといろいろと大変そうですが、必要な書類はパッケージに同封されているので、それに従って荷造りし、書類に記入するだけです。
3.フィリピン人のためだけのサービスではない
フィリピンの海外で働いている人たちを対象にしているサービスですが、もちろん、利用できる人たちはかれらだけではありません。海外で中長期出かける日本人も利用可能です。
フィリピンに移住する際に引越しの強い味方にもなります。著者もフィリピンに移住する際に書籍をバリックバヤンボックスで大量に送っています。
*日本からからフィリピンへのサービスで、フィリピンから日本へというサービスではありません。
また、留学などの時に必要になる本・衣類・その他の生活便利用品、および日本の調味料(フィリピンでは高い)などが送れたりします。
バリック・バヤン・ボックス利用の一連の流れ
1) 日本(あるいは居住国の)Balik bayan boxの業者に連絡
電話には、日本人あるいは日本語の話せるフィリピン人スタッフが出ることがあります。そこで、名前・住所・箱のサイズを告げます。
*利用する箱のサイズは業者に電話をする前に決めておきます。
2) パーッケージ一式が送られる
バリック・バヤン・ボックス専用カートン、パッキングリスト、マニュアル、代金振り込み用紙等一式が送られてきます。はじめての利用の場合、マニュアルは一通り目を通しましょう。
3) 支払い
コンビニ、指定の銀行、郵便局で支払うか、業者によっては集荷する際に支払います。
※支払い確定後に荷物の送付が可能となります。
4) 荷造り
荷造りの際の注意点!
基本は、専用カートンと共に送られてくる説明書にありますので、ここではおさらい。
・布ガムテープを使用。
*あるいはプラスチック製のテープを利用しての荷造りの場合は、惜しみなく箱をぐるぐる巻きにします。
・箱が盛り上がらないようにする。(詰めすぎに注意)
・割れものの梱包に一工夫。(パソコンなどの電化製品を送っている人は、毛布などにくるんで送っています。)
・箱に入れたモノをしっかり記載する。
著者がこれまで送ったものは書籍が多数で(集荷に来た業者さんを泣かせましたが)、雨にぬれた場合を心配して、書籍をビニールにくるむぐらいの梱包で済みましたが、電化製品や液体物などは注意が必要です。
入れてはいけないものがある!
禁止されてるものは、注意書きにありますが、簡単におさらい。送れないものは、食品系では生鮮食品、腐りやすい食品、種子類等、バイクや車の部品等、高価な宝飾品や現金、危険なもの、禁止されているもの(銃器・薬物)←当たり前ですが!、可燃性の物質。
5) 業者に連絡
これはほとんど宅急便の仕組みと変わりありません。
6) 集荷(バリック・バヤン)の業者、あるいはパートナーの業者が集荷
バリック・バヤン業者のある近辺では、業者によって直接集荷されていますが、その他の地域ですと、佐川さんなどの業者さんとなります。フィリピン国内ではフィリピンの配達業者LBCなどになります。
日本からフィリピンに届くまでの期間
電話で申し込みをした際に次回のコンテナ船の積みこむタイミングなどを聞き、そこからおおよその日にちを尋ねることができます。これまでの経験では、マニラ地域では15~20日ほどかかっていますので、約一カ月をみた方がよいと思います。
お値段
日本国内にいくつかの業者さんがあるので、値段やサービスを比較するのがよいと思います。
値段は業者、送り先地域、そしてはこのサイズでも異なります。
[参照リンクは以下]
TRANSTECH http://www.balikbayanbox.jp/?fbclid=IwAR1PNUic4vewZvAhwSZhrxjyPQPvsAwNgtcW1ZyELiv4beo8pOuTywLErpA
所在地:東京都台東区浅草橋1-3-14 東京文具工業健保会館6F
Tel:03-3522-8108
Celphone.ph http://www.cellphone.ph/DoorToDoor/
所在地:埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ
所在地:東京都江東区新木場3丁目4番7号
Tel:03-3522-8924
フィリピンに送付する問題はないのか?
他国へ荷物を送る上で心配なのが、1) 紛失、2) 破損、3)(最悪なケース)箱ごとの紛失などではないでしょうか。
過去、シンガポール、日本からサービスを利用していますが、特に荷物の紛失もなく、破損もなく無事に荷物が届いております。勿論、入れたモノが書籍、衣類、食品であったのが理由だとおもいますが・・・少々高いものはあまり入れないに限る!ということだと思います。これは海外でも日本でも同じだと思います。
バリックバヤンボックスではありませんが、日本の友人がバレンタインにフィリピン人男性にチョコレートを贈ったことがあります。手作りチョコをきれいな包装で数個贈ったらしいのですが、男性の手元に荷物が届いた時にはチョコレートの数は半減していたとのこと(笑)なくなってしまうのは金目のものだけではなかったという話でしたが・・・今のところ、バリックバヤンでものが紛失するという話は聞いたことはありませんし、こういう話は過去のことになりつつあるようです。
荷物には、1000USドルから300USドルほどの保険がかけられています。しかし、過重量、割れやすいものが入っている場合、天災などでは、配達遅延、破損に関しては、保障の対象外とのことです。
このバリック・バヤン・ボックスは、フィリピンの事情-人口の約10%が何らかの理由で海外-にマッチしたシステムで、世界百数十か国に居住するOFW海外で働き生活するフィリピン人がこのシステムを利用しており、日本人が利用してもその便利さは変わらないでしょう。
バリック・バヤン・ボックスを使って中長期滞在の移動を快適に!
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