オランダ語学習〜オランダ語など聞いたことも、見たことも、触ったこともない!〜


「オランダ語に触れる機会などこれまで一度もない!」

フーコーの本を原文で読みたい
大学時代の第二外国語は、フランス語と韓国語でした。フランス語は、話者の人口が比較的多いことと、アイススケーターのフィリップキャンデローロのファンであったこと、フーコーの哲学書を辞書なしで読みたいなんて思ってみたり、将来は漠然とアフリカのフランス語圏で働きたいと思い履修。

そして構造が近いと言われる韓国語を少々かじりました。中途半端な独学を放置状態のタガログ語は、基本動詞と活用が分かれば発音は明快でわかりやすくとっつきやすい言語でしたが、オランダ語はまったくもって未知の言語でした。しかし、以下の理由でオランダ語を学ばねばなりませんでした。

①オランダ生活を満喫するため
②地元文化を知るため
③語学学習という習い事を入れることで生活のリズムを作るため

まさか人生のうちでオランダに住んでオランダ語を勉強することになるとは全く想像しておりませんでした。オランダ語から日本語になった言葉は結構あるのは知っていたけれど、西洋の最新の医学、科学、物理学を学ぶためにオランダ語を一生懸命学んだのははるか昔のこと。オランダ語など見たことも、聞いたこともないというのが正直なところでした。

そもそも、オランダ人は学校教育でしっかりと英語を学ぶので大学まで卒業したらかなりのレベルで英語が使いこなせます。学資論文も英語で書かせている場合も多いです。大学卒でなくても日常会話に支障がないぐらいのレベルで英語を解する国民性、オランダ語話者の人口を考えてもオランダ語を勉強する意味は上記の3つのポイントを上げてもあまり説得力はありませんが、ミッフィーちゃんが実在したら、きっとオランダ語を話すのだろうと思いながら、勉強を始めました。

オランダ語教室に通い始める

オランダ生まれのうさここと、ミッフィーちゃん

ここオランダはEUの中でもとりわけ、移民の定住に厳しいと言われています。難民、政治犯の定住場所、自由の都市として知られたオランダは過去のことになりつつようです。オランダだけではないのでしょうが、右傾化した政府が移民の定住に対して、規制をし始めているそうです。昔は、「堤防の内側に住む人は全てオランダ人」と言われていたようです。過去に洪水と戦ってきたため、皆で協力しなければならなかったからでしょう。しかし、時代は変わりました。

そう、「この国に住みたいなら、オランダ語を話せ」というリクエストは至極もっともで、それを言うだけではなくてそのためのプログラムも用意されています。一昔前は、オランダ人と結婚して永住を前提にした移民にはオランダ語の教室を無料、あるいは比較的安い料金で提供していたようですが、近頃は無料というのはほとんどなくなってしまったと聞きます。そして、著者のケースはそれに当たりませんが、市役所に登録して、市内にあるオランダ語教室には低価格で入学できます。

移民に厳しくなっているということを聞きながらも、こういうサポートが国からあるというのは、国として永住・長期滞在を決めした人に対する支援があることを感じます。

入学は、オランダ語教室に問い合わせ、アポイントメントを取って、面接・試験をしてクラスを決めてようやくクラスで勉強という手順。電話で問い合せて早々にアポイントメントを取れたものの、オランダ語教室の手違いでアポイントメントが2週間延期、問い合せてから3週間目にようやく面接・試験、そして4週間目から勉強開始しました。

遅れての入学、著者が入った頃にはすでにLesson5に入っており、基本をすっ飛ばしているため、初日は何が起こっているのか。。。さっぱりついて行けませんでした。

ちなみにオランダ語のクラスは、

①英語の禁止
②授業の進行、説明・質問も全てオランダ語
③高等教育を受けた人対象のクラスで授業の進みが極めて早い

クラス選定の時に散々「オランダ語なんて聞いたことも見たこともない」と散々訴えたにも関わらず、進みの早いクラスでしかも遅れての参加で、授業についていけず、始めの月は全く分からず凹みました。クラスメートもビギナークラスのはずなのに、オランダ歴1年~数年である程度日常会話ができる人、最低ラインとして先生の説明がわかる人たちだったりします。

先生は良い方で根気強く説明してくれるもののオランダ語で説明されてもさっぱりワカランヨ。兎に角、遅れを取り戻しましょう・・・って言われているけど、どうしたものか、とスタート時点からモチベーションが上がらない。

クラスメートの顔ぶれは、南・東ヨーロッパ、不況が続くギリシャで大卒なのに職が見つからずオランダへ出てきたカップル、修士課程のイタリア人、彼女を追ってオランダに定住を予定したフランス人、オランダ人の彼女がいるスペイン人、そのほか、オランダ人と結婚した(する予定の)ロシア、ポーランド人、就職活動中のフィリピン人、博士課程のインドネシア人、エンジニアの旦那さんをもつインド人の女性、おじさんのレストランに雇われている中国人の男性などなど、そして日本人の私。

生き残りをかけてオランダに来ている人たちも多く、クラスメート見ただけで世の中の人の動きと、経済状態が反映されていると感じます。そんな設定がちょっと興味深い中、オランダ語の授業が始まりました。

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