[ジョージア] 香り豊かなターキッシュ・コーヒー(トルコ式コーヒー)の淹れ方とその文化

仕事や私用でジョージア各地を訪問した際に、お茶やコーヒーをすすめられることがあります。その時に、その選択肢になっているのがターキッシュ・コーヒー(トルコ式コーヒー)。また、街を歩いていても、ターキッシュコーヒーをサーブするコーヒーショップが街中にあり、焙煎の熱で生じる独特の香りに癒されることもしばし。「トルコ」が隣国であるため、ターキッシュ・コーヒーが身近にあります。
コーヒー
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ターキッシュコーヒーを淹れる準備

コーヒー豆は深炒りの極細挽き、冷水、コーヒー用の小さなヒシャク型の鍋ジェズヴェ(あるいはイブリック)は銅または真鍮製のものがここジョージアで販売されているが、粘土で作られた土鍋も使われています。
トルコ・コーヒー用、鍋ジェズヴェ(あるいはイブリック)
トルコ・コーヒー用、鍋ジェズヴェ(あるいはイブリック)
著者の生活する、借家に既に置いてあった、ジェズヴェ。はじめは、使い方がわかりませんでした(笑)
コーヒーに入れる牛乳を温めるには良いサイズです。
トルコ・コーヒーを入れるジェズヴェ、かなり小ぶりの小鍋です。


コーヒーの粉・砂糖・水を入れる

コーヒーの粉はティースプーンに山盛り1杯、砂糖は好みではあるものの、コーヒーと同じぐらいの分量を入れるのが一般的。砂糖なし!というでも、もちろんOK。

コーヒー豆は深炒りの極細挽き
コーヒー豆は深炒りの極細挽き



火にかけ・煮出す

ごく弱火にかけて、スプーンで混ぜながら温めます。沸騰してくると、表面に泡が立つので、火から降ろします。鍋が小さいので吹きこぼれやすいので、要注意です。スプーンで軽くかき混ぜ、再び火にかけコーヒーを煮出していきます。これを数回行う人もいますが著者は一回だけ、行います。
水の代わりに牛乳を用いるのもよいのだとか。しかし、すぐに吹きこぼれてしまいそうなので、準備には注意が必要です。
コーヒー、砂糖、水を入れたジャズヴェを火にかける
コーヒー、砂糖、水を入れたジャズヴェを火にかける
うっかりしていると、吹きこぼれそうになるので、
「ながら」でトルコ・コーヒーの準備はできません。



カップに注ぐ

煮出したコーヒーを小ぶりのカップに注ぎ、少しの間置いておくとコーヒーの粉が沈みます。上澄みをいただきます。コーヒーは通常は、水と一緒に出されるそうです。

コーヒーと文化

ターキッシュ・コーヒー(トルコ式コーヒー)は中近東などで飲用されており、技術とその豊かな共同体の伝統文化をみることができます。2013年には「トルコ・コーヒーの文化と伝統」とし、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。

トルコのコーヒーは、トルコの文化遺産で、日常の生活、儀式の際の重要な部分を占めています。トルコでは、このコーヒーは集った人々が日々の出来事をシェアしたり、読書を愉しむ空間である、コーヒーショップでサーブされます。また、友人の間でのコーヒーの招待は、親密な話し合いと日々の懸念の共有の機会を提供します。コーヒーの伝統は、おもてなし、親密な人間関係の象徴です。
トルコのコーヒーは、婚約式や休日などの社会行事においても重要な役割を果たします。 その知識と儀式は、家族によって伝承されます。

このスタイルで淹れている地域では、コーヒーを飲んだあとにカップの底に残るコーヒーの微粉の様子を見て占う「コーヒー占い」をすることがあるのだそうですが、いまだにどのように占われているのか、著者はしりません(汗)

ジョージアは、コーヒーではなく、ワインで人々を歓待し、人とのつながりを強化してきました。改めて、各文化には、必ず「食」文化の機能・その役割が大きいことを感じます。

そんな文化の真髄をまなぶべく、まず、著者は頑張って、おいしいトルコ・コーヒーの入れ方はマスターしたいと思います(笑)。

参考ウェブサイト


Turkish coffee culture and tradition (https://ich.unesco.org/en/RL/turkish-coffee-culture-and-tradition-00645)

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