グロテスク?牛の脳みそと内蔵を使った料理?キナラス(Kinalas):ビコール、ナガの名店

ビコール地方の商業と教育の中心都市、ナガに行ったら試したいのが、「キナラス(Kinalas)」。地元民いわくナガ市限定のヌードル系のスナック。
ALING CELY'Sのキナラス(Kinalas)
キナラス(Kinalas)

このキナラスを頂きに、ナガ市大聖堂近くに長く店を構えている「ALING CELY'S」に行ってきました。同店は夫が学生時代からあり、学生や一般市民がスナックを楽しむ食堂として、開店から数十年発っても人気のお店。
生き残るのが難しいフィリピンの飲食ビジネスで末永く、店を続けていられるというのはある種、すごいことです。
キナラスの名店Aling CELY'S KINALASANの外観
キナラスの名店Aling CELY'S KINALASANの外観
は簡素なフィリピンの食堂
著者が訪れたのが年末の午後なのですが、待ち客が出るほどの人気。外見はフィリピンで見かける一般的な食堂。根強い人気があり、今でも地元民から愛されています。
キナラスの名店Aling CELY'S KINALASANの内部
キナラスの名店Aling CELY'S KINALASANの内部
通常のフィリピンの食堂よりは広々としています

キナラスってどんな食べ物?

さて、ここの看板料理キナラスは元々は、商品として売れない牛の脳や内臓などを使った所謂、ジャンク(屑)料理でした。

げ、牛の脳?牛海綿状脳症(BSE)を思い出してしまいますが、フィリピンのお隣のインドネシア、フランス、アメリカでも脳の部位が食べられているので、フィリピンだけ!ではありません。また、フィリピンでは動物の様々な部位が人間の食用として使用されています。

例えば、シシグという料理はいろんなバラエティがありますが、基本は豚の耳の部位を調理したものです。また、ブログでも取り上げたディヌグアン*1!は豚の血を利用した料理。ですので、牛の脳みそやら内蔵やらを利用するということにはあまり驚きはありませんが、改めてフィリピン人の”創造性”を見るのでした。

*1.ブログ「豚の血のシチュー、フィリピン郷土料理 ディヌグアンDinuguan

醤油系のスープに、卵系の太麺、その上に塩系の味付けされたお肉、ネギが少々トッピングされています。ちなみに現在は、牛の脳みそや内臓は入手が困難なため、使用されていません。

実際のお味は?

醤油系のスープの味付けは少々しょっぱいのですが、一緒にサーブされる柑橘系のカラマンシ―の果肉を絞りその酸味と、テーブルに置かれた調味料で味のバラエティを楽しめます。
著者が使用したのは、お酢に唐辛子の入った調味料。カラマンシ―で味が引き締まり、これをスープに少し加えただけで、スープの味が大変刺激的になりました。

スナック、つまり、おやつ時間いただくことを前提にしているのですが、結構胃にきます。個人的にはおやつではなくて、昼食にいただきたい一品。
Kinalasにカラマンシ―を絞ります
お酢に唐辛子入りの刺激的な調味料
入れすぎ注意!

キナラスはトゥロン(バナナを春巻きの皮でくるんで揚げたお菓子)やプト(米粉の蒸しケーキ)などと一緒にいただくのが一般的です。フィリピン人はモノトーンな味、例えば塩系の味だけだとつまらないと、甘いものなどと一緒に食べるのが一般的です。
トゥロン
トゥロン

ナガ市を訪れたら是非キナラスをおためしあれ。

Aling CELY'S KINALASAN
所在地:Dimasalang St, Naga, Camarines Sur, フィリピン
キナラス65ペソ~

スポンサーリンク

スポンサーリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿

Subscribe